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安倍さんの勘違いが始まる?

2014-12-15 16:18:06 | 徒然

昨日行われた、衆議院選挙。
突然の解散、争点がわからない選挙だったためだろうか?
はたまた猛寒波だったためか?投票率は過去最低だったようだ。
東京などの都市部の投票率が低いのは、毎回のことなのでさほど驚くほどでもないのだが、高投票率を維持してきた島根県などでも50%台だったというのは、今回の選挙が「本当に選挙をする必要があったのか?」という疑問を数多くの有権者が持っていた、ということだったと思う。

「与党圧勝!」という議席数はともかく、有権者は本当に「安倍政権」を支持していたのか?という点が疑問なのだ。
その一つが、上述した「投票率」だ。
半数近くの有権者が投票していない、その理由を分析する必要があるのではないだろうか?
あくまでも「選挙権」は、有権者の権利なので強制されるものではないが、それにしても有権者の半数近くが「安倍内閣を支持する」とは言ってはいないのだ。
逆に言えば、総有権者のうちどれだけの有権者が「安倍内閣を支持したのか?」という視点で見ると、案外低い数字になるのではないだろうか?
確かに、野党の論戦にもつながらないような、選挙戦では投票も行きにくかったかもしれない。
今の自民党に対抗できるだけの勢いもビジョンも示すことができなかったことが、野党の敗因ではないかという各所での指摘は確かなことだと思う。

だからと言って、国民が「安倍内閣支持」をしたわけではない、と思っている。
選挙前から感じていたのだが、安倍さんはどこか勘違いをされているようなところがある。
たとえば、facebookの「いいね!」の数。
facebookの「いいね」などは、ある意味「ファン投票」のようなところがあり、「いいね=支持」ではない。
ファンがあくまでも「いいね」と言っているに過ぎないのだ。
ご自分の都合の良いところだけを見て、大げさに「自分を誇張」している、という印象が最近強いように感じるのだ。
その一例が「アベノミクス」に対する自己評価の高さだろう。

様々なところで「アベノミクス失敗」が、報じられるようになってきているのに選挙では「アベノミクスの推進で、日本経済の復活」ということを繰り返し言っていた。
現実は、GDPのマイナス、原油が下がり続けているのに円高により恩恵がない事実。
雇用にしても、非正規雇用者が増えたという内容を見ることなく、「雇用が増えた」と強調をすること。
本当に、ご自分の都合の良いところだけを言い続けている。
人はある程度「自分の都合の良い」解釈をする傾向があるが、安倍さんの場合は「勘違いでは?」と思うくらい、ご自分の都合がよい解釈をされている。

その「勘違い」に歯止めがかからなくなったのが、今回の選挙結果でなければよいのだが、あらゆる面で「日本の終わりのはじまり」が、今回の選挙であった・・・ということがないことだけを願っている。