大寒波が、日本列島を包んでいる。
余りの寒さに「冬眠したい」気分だ。
今日の毎日新聞をチェックしていたら、「今年行くべき世界の52カ所」に大阪が選出されたという記事がアップされていた。
毎日新聞:NYタイムズ「今年行くべき世界の52カ所」に大阪選出
選出理由の一つが「食」が挙げられている。
確かに、大阪の「食文化」は京料理ほど形式ばってはいないし、手軽に楽しめる食が多い。
何より、食べ物屋さんが多い(という印象がある)。
しかも、バラエティに富んでいる。
東京などでは「〇〇が流行」となると、似たようなお店が一気に増え、どこもかしこも似たような食べ物を提供するお店が目立つようになるように思うのだが、大阪の場合「流行り廃り」に関係なく営業をしているお店も多い(ように感じている)。
そう考えれば、NYタイムズの選出理由は当たっているような気がする。
でも、それだけだろうか?
実際のところ、「食」以外にも大阪の魅力はあると思う。
何より、道頓堀を中心とした「雑踏感」は、東京でも京都でもない独特の雰囲気がある。
そして「お笑い」という、文化もまた大阪の魅力だという気がする。
「お笑い」という文化そのものが、海外の方にどれだけ理解されるのか?という、部分はあると思うのだが、「笑い」そのものは、「言語の壁」を超える力があるのでは?という、気がしている。
場合によっては、外国語対応イヤフォンの貸し出しなどのサービスがあっても良いかもしれない。
もう一つは、数年前いろいろと物議をよんだ「文楽」だ。
「人形劇」という範疇を超えた、「芸術性と物語性」を持つ「文楽」こそ、海外の方々に知ってほしい「日本の文化の一つ」だと思う。
それこそ「外国語対応イヤフォン」を貸出、時には「ワークショップ」などを開催して、大阪が創り育てた「文楽」を海外へと発信して欲しい、と思っている。
大阪だけではなく、日本には様々な「文化」を持った地域がある。
名古屋にほど近い、津島市の「尾張津島天王祭り」は、昨年ユネスコの無形文化遺産登録がされた。
日本の文化は、東京と京都だけではない。
その意味で、今回大阪が選ばれたということは、一つの切っ掛けづくりとして良かったのではないだろうか?
「爆買い」や「カジノ」による、海外からの観光客誘致よりも、もっと魅力的な日本を発信する切っ掛けとなってほしい。