今年は、22日から24日のクリスマスイブまでが連休となったため、さぞ「カップルで過ごすクリスマス」を楽しむ人が多かったのでは?と、思いきや、そうではなかったようだ。
日経新聞:「クリぼっち」でいいじゃない 変わるXマス消費 (会員向け有料記事の為、一部のみ掲載)
Huffpost:クリスマス、焦らなくても大丈夫。過半数が「いつも通り自宅で過ごす」(調査結果)
これらの記事を読むと、平成前のクリスマスと平成終わりのクリスマスとでは、クリスマスの過ごし方が随分変わってきているな~という、気がする。
平成前というよりも昭和の終わりごろのクリスマスの過ごし方(若い独身者が対象だが)は、カップルでホテルのクリスマス特別ディナーを食べ、そのままホテルで一夜を共に過ごす、というのが半ば定番のように言われていた。
今では信じられないかもしれないが、クリスマスイブ明けのクリスマス当日には翌年の宿泊予約を入れないと、翌年の宿泊が取れないほどだった(といわれている)。
実際、そこまで凄まじいクリスマスを過ごした若者がどれほどいたのかは疑問なところがあるが、バブル真っ盛りの頃、たまたま仕事で出かけた銀座が異様なほどの数の若い男性がいて、宝飾店の前に人だかりができていたのは見たことがある。
このような光景が、ニュースなどでも取り上げられ、全国的に「クリスマスは、カップルで過ごすもの」という、イメージが定着したような気がしている。
考えてみれば、キリスト教徒でもないのにカップルで教会に行ったり、キリスト教の国々では家族で過ごすのが定番にもかかわらず、カップルで過ごす日という決めつけのようなメディアの煽り方は、異常だったと思える。
それに比べ、今や「クリぼっち(クリスマスを一人で過ごす)」ということに、抵抗感が無くなりつつある、というのはメディアに踊らされない若者が増えてきた、ということかもしれない。
もちろん、ホテルでディナーをして宿泊をするようなお金が、もったいない!という、意識の変化もあるとは思うのだが、それだけ堅実な金銭感覚を持った若者が増えてきた、とも考えられる。
「景気が良い」ようなことを言われても、「景気(が良い)実感がない=クリスマスディナーなどを楽しむ経済的余裕が持てない」、という現実的な理由もあると思う。
「クリスマス」そのものが、日本人の中に定着し、それぞれの過ごし方をするようになった、ということのような気がする。
1日遅れですが。映画「ボヘミアンラプソディー」の最後にも登場した、「LiveAID」のファイナル。
どのようなクリスマスを過ごされましたか?