今日、PCを立ち上げポータルサイトとして利用しているGoogleを立ち上げたら、アイコンの下に「新登場!Googleストアで最新のデバイスをチェックしよう」と、表示された。
この時初めて、AppleStoreの様にGoogleにもStoreができたのか?と思い、さっそくアクセスする。
Google Store
確かに、Googleは「Google Chrome Book」と呼ばれる、タブレットとノートPCの間のような商品があった。
ただし「Google Chrome Book」は、様々なPC製造メーカーが製造・販売をしている。
その点ではAppleが発売しているノートPCやiPad、Amazonの「Fire」等と違っていた。
今回発表された商品は、Google自体が製造をしている。
特に注目すべき点は、スマートフォン等に搭載した半導体チップが、Googleオリジナルであるという点だろう。
拙ブログに来てくださる方ならご存じだと思うのだが、数年前位に某大学の公開講座に出かけた時、AppleやGoogle、Amazon等いわゆる「GAFA」と呼ばれる企業が、半導体に興味を示しており、豊富な資金を基に「オリジナル半導体」の製造をしようとしている、という話があった、という内容をエントリしたことがある。
元々日本は、半導体に関しては世界をリードしていたはずだった。
確かに1990年代までは、「半導体は、日本の主要産業の一つ」という印象がある。
しかし、携帯電話が登場し日本では「ユビキタス社会」を目指す!と官民が言っていた頃、Appleが「iPhone」を発表し、携帯電話市場を揺るがし始めた頃から、日本の半導体産業の失速が明らかになっていったような印象がある。
あくまでも、私の「印象・イメージ」でしかないので、本当のところは分からないのだが、「スマートフォン」と呼ばれる通信・デジタル機器が生活者の生活に溶け込むにつれ、日本の半導体産業からは、良いニュースを聞くことが亡くなったような印象を持っている。
代わりに半導体の中心となっていったのは、日本の下請けだったはずの台湾だった。
それを実感したのは、経営不振に陥っていた家電メーカー・シャープを台湾の企業・鴻海が買収をしたことだった。
多くの人は「下請けが、親会社を飲み込む」というような、イメージを持ったのではないだろうか?
それから数年の間で「半導体」をめぐる動きは、「GAFA」と呼ばれる企業にまで関係するようになっているのだ。
というのも、今回のGoogleの新機種発表の1日前には、Appleが新機種の発表を行っている。
そしてどちらの新機種に共通しているのは「オリジナル半導体チップ」によって、PCやスマートフォンを制御している、という点だろう。
「半導体は産業の米」と昔から言われていた。
だからこそ、AppleもGoogleも「オリジナル半導体チップ」をつくるコトによって、様々なソフトウェアとなるサービスの充実を図ろうとしているのだ。
もし、日本の「半導体産業」が衰退しているのだとすれば、それは「半導体」というチップでしか見ていない、という点なのかもしれない。
「半導体によって、どんなことをしたいのか?どんなことができるのか?」そんな夢を描こうとしているのでは?と感じるAppleとGoogleの新機種発表から感じるのだ。