毎朝聞くFM番組に「My Olympic」というコーナーがある。
タイトル通り、オリンピック出場を目指す若いアスリートやオリンピアンと呼ばれるオリンピック出場経験のあるアスリートへのインタビュー番組だ。
時間もわずか5分程度なので、一人のアスリートを2週間ほど特集する、という構成になっている。
そして今月の前半は、ソフトボール女子で活躍をされた髙山樹里さんが、ゲストになりソフトボールの話やその後チャレンジをされたスケルトンなどの話をされていた。
そして今日のお話が「ナチュラル・リュージュ」という、日本では聞き馴染みのないウィンタースポーツの振興に携わっている、というお話だった。
髙山さんがソフトボールを引退された後で始められたスケルトンという競技も、冬季オリンピックで話題になることはあっても、毎シーズン話題になるような冬のスポーツではない。
理由は、競技人口と競技場所の少なさだろう。
スケルトンをはじめリュージュもいわゆる「そり競技」ということもあり、北欧などで盛んなスポーツということになるのだろう。
ただ髙山さんのお話を聞きながら、フッと思ったコトがある。
それが「ネイチャースポーツ・ツーリズム」だった。
この言葉自体は、私の造語(とさせていただきたい)なので、認知されている訳ではないのだが、この「ナチュラル・リューズ」は、特別なコースをつくるのではなく、林道などに積もった雪を踏み固め、そこに水をまき凍らせたコースでリューズをするというスポーツだからだ。
日本の林道は、林業そのものの衰退で北欧のように整備されていない可能性が高いのだが、降雪地帯であればこのような日本では馴染みが無くても海外では一般的なスポーツを紹介しながら、日本独特の地形を楽しみながらそり遊びをする、ということができるのでは?と、考えたのだ。
夏になれば、急流の多い日本の川をラフティングのようなスポーツで楽しむ、ということも考えられるだろう。
他にも、晩秋から初冬にかけてなら「雲海を見る為に、山に登る」という考えもあるかもしれない。
スポーツと言っても、野球やサッカー、陸上競技のようなモノに限る必要はないと思う。
事実、最近のオリンピック種目は以前に比べ随分バラエティに富んでいる。
むしろ、「遊びから始まったスポーツ」が、新たにオリンピック種目となっているように感じる。
「ツーリズム」というと、しっかりとしたホテルを用意して、観光地をPRして…と考えがちだが、せっかく日本には海外では見られない特徴的な地形を持っている。
その地形と自然をスポーツ感覚の遊びをツーリズムの一環として、考えても面白いのではないだろうか?
幸いなコトに、このような地域には統廃合で廃校となってしまった小学校などの校舎が残っている場合が多い。
小学校の校舎の構造は、それなりにしっかりしているので、アスベスト対策をきちんとすればそれなりの宿泊施設として転用できるのでは?
そしてそれが、災害時の避難所と活用できるのではないだろうか?