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「ハロウィン」で騒ぐのは、時代遅れ?!

2018-10-30 19:17:52 | トレンド

本来は明日が「ハロウィン」なのだが、季節行事のイベントと化している日本では、先週末が「ハロウィン・イベント」のピークだったようだ。
新聞などでは、渋谷で大騒ぎをし暴徒と化し、中には逮捕者まで出たようだ。
クルマを横転させ、その上で騒ぐのだから当然と言えば当然のことだが、いつから「ハロウィン」にかこつけて、大騒ぎをする日になってしまったのだろう?という、疑問もある。

今朝のFM番組では、渋谷で騒ぐようなハロウィンのスタイルから、家庭や仲間内で楽しむハロウィンへと変わってきている、という話が合った。
それだけではなく、「ハロウィン」市場そのものは、縮小傾向にあるという。
リポビタンD TrendEyes:仮装から食へ?!ハロウィンのトレンドをピックアップ!

「2016年ごろがピークだった」ということは、渋谷で騒ぎが始まった頃が「ハロウィン市場」のピークということになると思う。
とすれば、今年暴徒と化した騒ぎ方をした方々は、「ハロウィンの流行」に乗り遅れた方々、ということになるかもしれない。
今年の「ハロウィンの流行の傾向」は、「地味ハロウィン」だったとも言われている。
オリコン:”渋谷ハロ”の対極”地味ハロウィン”
普段とほとんど変わらない「仮装(=地味な仮装)」で、ハロウィンを楽しむというイベントだったようで、渋谷で大騒ぎをするハロウィンとは違うハロウィンの楽しみ方でむしろこのような「地味なハロウィン」のほうが、今後主流になっていくのかもしれない。

ただ全体的には、友達や家族でハロウィンの気分を味わえるような、食事を楽しむという傾向へと変わりつつあるという。
このようなハロウィンの楽しみ方なら他の人に迷惑は掛からないし、ハロウィンの仮装の為にわざわざ準備する必要もない。気軽にハロウィンを楽しめるということになるだろう。

日本での大騒ぎする「ハロウィン」は、米国などの子どもたちが「お菓子をくれなきゃ、悪戯をするぞ~」と言いながら、カボチャの照明がついている家々を回るものでもなければ、ケルト民の「収穫祭」のような感謝を示すものでもない。
傍から見れば「騒ぎたいだけなのね!」という、日ごろのうっぷん晴らしのようにしか見えない。
だからこそ、季節の行事イベントとして社会から好意的に受け入れられず、「ハロウィン」そのもの市場が縮小してしまう一因になっているのではないだろうか?

ただ、既に市場が縮小傾向にあるということは、ハロウィンという季節のイベントが日本の文化として取り込まれなかった、ということになるだろう。
同様のことが考えられるのは「イースター」ということになりそうだが、商業ベースで海外の季節のイベントを売り込もうとしても、一部の人たちが大騒ぎをすればするほど、多くの生活者は引いてしまい定着しないということだろう。






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