昨日、Yahoo!のトピックスに、資生堂のCMがセクハラで中止になった、という記事が取り上げられていた。
Yahoo!:「25歳からは女の子じゃない」資生堂、「セクハラ」批判CMを中止
この記事を読んで、「セクハラ」と感じた理由は一体何だったのか?と、疑問に思ったのだ。
「25歳」という年齢だろうか?それとも「成人女性を、子ども扱いしている」という点だろうか?
確かに、25歳という年齢は「成人女性」という年齢であって、「子ども」ではない。
ただここ10年ほど、20代でも40代でも「女子」という言葉を、使うようになっている。
「女子」と「女の子」の違いは、何か?と聞かれると、明快な回答はできないが、小学生までは「女児・男児」という言葉を使うが、中学生くらいから「女子生徒・男子生徒」と呼び方が変わる。
子どもを指す「児」という漢字が使われているのが、小学生くらいまでと考えるなら、「女の子・男の子」は小学生くらいまでを指すと考えたほうが自然だと思う。
今から40年以上前、「男の子・女の子」という郷ひろみさんのヒット曲があったことを考えると、10代までがギリギリか?という気がする。
少なくとも20代の女性に「女の子」というのであれば、「どこか馬鹿にされた気がする」と感じる女性は多いだろう。
その視点で考えれば「成人女性を、子ども扱いにしている」という、ことになる。
男性の場合、成人男性を子ども扱いにすることは(まず)無いので、「性的差別=セクハラ」という考えもできる。
もう一つは「25歳」という年齢の区切りだ。
今から30年以上前、女性の結婚適齢期年齢というか社会的年齢の見方として「クリスマスケーキ」と、言われていた時期があった。
「クリスマスイブ(24日)までは定価で販売できても、クリスマス当日は、値引かないと売れない」ということを、女性の結婚適齢期に当てはめた言葉が「クリスマスケーキ」だった。
「24歳までは、引く手あまたの結婚話も、25歳になれば無くなってしまう」というわけだ。
しかしこの「クリスマスケーキ」的女性の魅力価値(というべきか?)そのものは、随分古い価値観だと思っていた。
CMでは「25歳になれば、ちやほやしてもらえなくなる」というセリフがあるようなので、おそらくこの「クリスマスケーキ」的思考が、どこかにあったのでは?と、感じるのだ。
とすれば「性的差別」というよりも、「年齢的差別」といったほうが正しいような気がする。
25歳~(おそらく30代前半)の女性を、顧客層として考えたCMのようだが、今は「エイジレス(目指す)」という感覚の女性のほうが多いのでは?
「エイジレス≠アンチエイジング」ではなく、年齢にとらわれずに、様々なチャレンジをし続けていきたい!という、女性が増えてきているということだ。
「25歳は、お肌の曲がり角」と言われたのは、随分前だ。
今は「10代後半からお肌の曲がり角(理由は、10代の頃から本格的なお化粧をするため、肌を痛めやすい、ということのようだ)」を迎える女性も少なくない、と言われている。
とすれば、25歳の女性があこがれる女性像と化粧品の関係を訴求したほうが、良かったのではないだろうか?
最新の画像[もっと見る]