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時代とともに代わる?政党選挙CM

2024-10-22 20:31:40 | CMウォッチ

次の日曜日が衆議院選挙の投票日になる。
YouTubeなどの動画サイトでは、各政党の選挙CMを数多く見ることになる。
もちろん、テレビでも政党の選挙CMを見ることができるはずだが、今回の衆議院選挙では各政党がYouTubeなどの動画サイトでも、相当量の広告を出しているようだ。

各政党がYoutubeのようなSNSを活用するようになったのは、今回が初めてなのでは?という、印象を持っている。
元々選挙資金力の少ない、新しい政党などは以前からYouTubeの広告枠を使って、それなりの選挙活動をしていたと記憶している。
それが今回の衆議院選挙から、与党である自民党や公明党、野党第一党である立憲民主党なども積極的に、Youtubeに広告を打つようになったのだ。

とはいえ、自民党などの動画は「やはり、自民党だな~」と感じさせる、テレビで流される政党広告とさほど変わりが無い、という印象だ。
それに対して、れいわ新選組の山本代表は、元々テレビのバラエティ番組に出演していた経験がある人物らしく、若年層に向けた積極的な内容になっている。
「政治を変えるのは、若者だ!」という、直接的なメッセージを含んでいるのは、若い政党というだけではなく、投票率の低い世代に向けたメッセージということになるだろう。

そしてもっとびっくりしたのが、共産党だった。
先週までは、党の代表である田村智子委員長が登場し、政権交代を訴えるという内容だったのだが、今週になってからラップMVが流れるようになったのだ。
日本共産党:ラップMV【あなたとChange!】 

内容は田村智子委員長の時と、大きく変わったわけではない。
田村委員長の柔らかな語り口で、公約(というべきか?)を訴える動画は、男性ばかりの政党の代表たちの中にあっては、目を引くものであったように感じていた。
そして、今週から流れたラップMVは、おそらく若年層に対しての訴求効果を狙ったものだろう、ということは想像がつく。
想像はつくのだが、その効果に関しては選挙結果後、ということになるのだろう。

各政党がYoutubeを活用するようになった背景には、若年層のテレビ離れという問題がある、ということは十分理解できる。
であれば、テレビ向けの内容ではなく若年層を意識したYoutube向けの動画を制作する必要があるだろう。
それが、直接的に投票行動に反映されるか否かは別にして、政治に関心を持ってもらう、という視点で考えれば、それもまた一つの策のような気がするのだ。



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