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テレビCMにも地球温暖化の影響?

2024-10-21 20:32:43 | CMウォッチ

リハビリ病院に入院をしていたわけだが、入院をしていたリハビリ病院は「テレビ、(ミニ)冷蔵庫、電源利用1日〇〇円」というシステムだった。
今までは、「テレビ(冷蔵庫)利用カード」を購入し、テレビなどに差し込むというところしか知らなかったので、このシステムに驚きつつもスマホなどの電源は必要なので、利用契約を結ぶこととなった。
逆に言えば、日額の利用なのでテレビは見放題!ということになる。
その為、10数年ぶりにテレビを見た。

10数年ぶりに見るテレビ番組を見ていて気付いたのは、いわゆる「情報番組」が朝から夕方位まで継続に放送されている、ということだった。
ネット社会になり、様々な情報がテレビよりも速く生活者に届くようになった、ということもあるのだろう。
テレビ局だからこそ、収集できる情報という「価値」を付ける様になっているのだな、と見ていた。

そして、何気なくテレビを見ていて気付いたことがある。
それは「食品のテレビCM」の季節感だ。
ご承知に様に、今年の夏はとても厳しく長かった。
その為、例年であれば9月頃から流れるテレビCMが10月から流れるようになっていたのだ。

その一つが、「クリームシチューのCM」だ。
シチューという食べ物からイメージすることは、どんなことだろう?
おそらく多くに人は「暖かい食べ物=冬」という、イメージなのではないだろうか?
夏でもクリームシチューは食べる、という方もいらっしゃるとは思うのだが、やはり白いクリームシチューは冬の食べ物、というイメージの方が強いのでは?と、想像している。

そのクリームシチューのCMだが、我が家にテレビがあった10数年前までは9月に入ると流れていた、という印象があったのだ。
10数年前とはいえ、9月上旬はまだまだ残暑が厳しく「できれば、クリームシチューのCMは見たくないな~」と、思いながら見ていた記憶がある。
それが約半月ほど遅れて流されるようになったのだ。
テレビCMは企業側の希望が強く反映されて、流されるモノなので企業側が半月ほど遅く流すように、という希望があったのでは?と、想像している。
遅くなった理由は、改めて述べる必要はないと思う。
テレビの視聴者に対する購買意欲を訴求させる時期を考えての判断、ということだろう。

もう一つは、「秋向けビール」のCMを見なくなった、という印象だ。
「秋向けビール」という商品があるのか?と、思われる方もいらっしゃるかもしれないが、長い間ビールのCMは季節毎にイメージを替え流してきた。
その中でも特に夏から秋に変わり、ビールの売り上げが落ち込むと言われるシーズンになると、そのテコ入れ策として?「秋××」というネーミングを付け、紅葉などをイメージさせるパッケージの商品を出していたのだ。
実際、醸造・出荷時期が秋に合わせているのかもしれないのだが、季節感を重視した商品がありCMが流れていた、という時代があったのだ。

それが、季節感が薄れ「ビールを飲む」というシーンを強調したCMが、主流となっている気がしたのだ。
違う言い方をするなら「ビールのおいしさを伝えるCM」という印象だ。
ビールだけに限らないのだが、コロナ禍に問題になった「ストロング系(高アルコール度数)酎ハイ」から「ライト系(低アルコール度数)酎ハイ」が、主流になりつつあるのでは?という印象も受けた。
それはビールなどにもみられる傾向で、「『ノンアルコール』では物足りないが、アルコール度の高いお酒は飲みたくない」という、お酒のライト化傾向にある、ということなのかもしれない。




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