日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

もっと積極的に、ライブ配信を活用してみてはどうだろう?

2020-03-19 18:11:43 | アラカルト

1週間ほど前、「新型コロナウイルス」の対応策として、エンターテイメント等はもっと積極的なネット配信の利用をしたほうが良い、という趣旨のエントリをした。
3月12日:社会が殺伐としてきた。だからこそ「文化」を守る必要がある

今回のような、感染症の拡大が懸念されるような社会状況になると、人は「内向き志向」になる。
家に引きこもる気持ちのほうが、強いのではないだろうか?
日用品や食料品のように、毎日使う必要のあるものは買い物に出かけざる得ないが、エンターテイメント等に関しては、公演そのものが中止になっていることもあるが、たとえ中止になっていなくても、気分的に出かけることが憚れるのではないだろうか?
主催者側にとっても、社会的批判を浴びる覚悟をしなくてはならないほど、リスキーなことだろう。

ここにきて、エンターテイメントに違う動きが出始めている。
欧米では「新型コロナウイルス(COVID-19)」が、蔓延し始めている状況から「ストリーミング」等で無料配信する動きが出てきている。
VOUGE:NYのオペラやミュージカルが続々とストリーミングで無料配信
宣伝会議:新型コロナでNYCは外出制限 非常時に「芸術の力」を活かすアーティストたち

流石、海外の芸術は・・・等と思ってはいけない。
日本でも「古典芸能」と言われることも多い能や狂言、落語などもネットでライブ配信をする試みが広がりつつある。
日経新聞:落語や能狂言、ネットでライブ配信 新型コロナウイルス拡大
繁盛亭:期間限定!繁盛亭チャンネルライブ

能や狂言、落語などは若いファンの獲得が、必要ということもあり、「新型コロナウイルス」の感染拡大というこの時期を見逃さずに、ライブ配信などの新しい試みをする切っ掛けとなったのかもしれない。
これも一つの「芸術の力」を活かす手段なのだと思う。
それが、世界へと発信されていくことを考えれば、下手な「クールジャパン」事業よりも、効果的な方法かもしれない。

超党派議連の皆さんが「エンターテイメントに対して救済措置を取る必要がある」と声明を出したが、エンターテイメントそのものが、とても個人的な志向が強いため、多くの生活者に理解を得るということが難しいのでは?と考えた時、このようなネット配信なども「有り!」なのではないだろうか?

ネット配信のメリットは、海外からも見られる、という点がある。
NYのMETのオペラを観たい!と思ったとき、ネットが使える環境であれば、観ることができるのだ。
もし、大型画面のテレビがネットに接続されているのであれば、PCの小さな画面ではなく大型画面で迫力のあるオペラを楽しむこともできるはずだ。

ただ一つ残念なのは、日本のエンターテイメントの中心となりつつあるJ-Popやクラシックなどに動きが無いことだ。
「ストリーミング+サブスプリクション」という今では、音楽を聴くスタンダートとなりつつあるシステムを上手に使うことで、今のような状況下で真っ先に切り捨てられるエンターテイメントという社会的文化を楽しむことができるのではないか?と、考えるのだ。



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