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内向きどころか身内向き政策に、世界は耳を傾けるのか?-ダボス会議と福田総理-

2008-01-25 20:53:35 | 徒然
日本の株価の下落が何とか収まったようなのだが、コレは日本の経済政策によるものではなく、アメリカの金利値下げや消費税の還元などによるモノらしい。
下がりすぎた株価の揺り戻し、と言う感じだ。

そんな中、福田さんは「ダボス会議」出席に向け出発した。
その福田さんが、ダボス会議で何を話すのかは分からないのだが、果たしてダボス会議で話す福田さんのことばにどれだけの人が耳を傾けるのだろうか?
と言うのも、福田さんが総理大臣という「日本の顔」になって以来、世界に向けて発したことばが思い出せないからだ。
世界どころか、国政ですら常に他人事のような発言ばかりが目立っていた。
今回の株価の急落でも、「緊急を要するようには思えない」という内容のコトを話している。
昨年暮れ、「UFOはいると思う」と熱く語った町村さんも、現在の財務大臣である額賀さんも、「経済のプロじゃないから・・・」的な発言だ。
その割には、「道路を作る」という話になるととても熱心になる。
道路を作るためには、そのお金(=税金)が必要なはずだし、税収を増やすためには金融政策は重要なはずだと思うのだが。

問題になっている「ガソリン税(暫定税率分)」の論議にしても、民主党の考えには「選挙向け」という声がある。
確かに長い間、暫定税率分のガソリン税値下げを言ってきた業界関係者からすれば、「何故、今なのか?」と思うに違いない。

「ガソリン税で、道路を作る」といっても、どれだけ生活者に還元されるのかは、多いに疑問だ。
「公益」という名の「自己益」だということは、一連の社会保険庁の不正事件などで生活者の多くは既に知ってしまったのだ。
だが、政治や行政に関わる人たちはそれを理解していない。

福田さんの政策を「内向き」だと評する人は多い。
民主党の「ガソリン税(暫定税率分)を下げる」という、話にしても同じだ。
今の政治や行政政策は、「内向き」どころか「身内向き」のように思えてならない。
これで、本当に世界は日本の発言に耳を傾けてくれるのだろうか?