10日(水)は、未明の午前5時に起床し、6時55分羽田空港発の飛行機で旭川空港へ向かった。朝早いと驚くなかれ。5時30分に家を出れば間に合うのだから、恵まれた環境といえる。
旭川空港へは、定刻より7分遅れの8時42分着。休みの日ならまだ夢の中というところ。私の旅行はハードなのである。
連絡バスに乗って、9時47分、旭川駅前に到着。ここから「旭川冬まつり」会場の常盤公園へ直行してもいいが、まだ早すぎる。まずは「旅行貯金」だ。家を出る前にチェックしていた、某デパート内にある郵便局へ向かう。
ところが1階の案内板を見るとそれらしい記載がなく、別の郵便局を探すことした。この日は冬まつりを堪能して1日を終えるつもりなので、時間はたっぷりある。
大通りを1本外れたところに「〒」マークを発見し、そこで貯金。「旭川二条郵便局」、210円也。
どこかで朝食を摂りたいところである。そのまま市内をぶらぶらしていると、「まどか」というオシャレな名前の軽食喫茶を見つける。ドアを開けるが、人がいない。「まどか」だから、主人の名前は「まどか」なのだろうか。しかしいないものは仕方がない。ちょっと後ろ髪を引かれつつ、駅前の「買物公園」通りへ戻る。
この通りには、「氷彫刻世界大会」という壮大な名前で、30体近い氷像が展示してある。昨年訪れたときは日程の関係で、まだ氷像が完成していなかった。よって今年は2年振りの鑑賞となる。だが氷像は青空の下で観るより、暗くなってライトアップされたものを観るほうが幻想的でよい。これは雪像においても同じである。私が「冬まつりを1日楽しむ」とは、そういう意味も含まれている。
それでも時間があるので、一応すべてを観て回る。氷像といえば「獅子」「鮭」「戦闘者」あたりが定番だが、最もポピュラーなのは「女性の裸体」であろう。制作者に男性が多いからだと思うが、このときとばかり、やたらと脱がせたがる。今年もそれは顕著で、けっこうな数があった。昔は裸像が「ドーン」と置かれているものも多かったが、最近のそれはかなりスタイルがよくなって、腰のくびれなどかなりリアルである。何だかんだ言っても、ライトアップされる夜が楽しみである。
「ミスタードーナッツ」に入り、「朝セット」を食す。300円也。
店を出てぶらぶらすると、もう11時20分である。旭川に来ると必ず寄る寿司屋があるので、そこへ向かう。
11時30分の開店を待ち、入る。この時間帯だとランチセットがお得だ。というより、客はこれしか頼まないだろう。寿司8貫、お稲荷さん、玉子、茶碗蒸し、ポテトサラダ、お吸い物に食後のコーヒーがついて1,000円はお値打ち価格である。しかしシャリが冷たかったのは解せなかった。
いよいよ常盤公園へ向かう。入口でパンフレットをいただくが、イベントプログラムを見て愕然とした。常盤公園の先にある旭橋河畔がメイン会場なのだが、そこのステージでのイベントが、午後5時まで全くないのである。週末や最終日の11日(木・祝)は目白押しなのに、この日はスカスカである。まあ、一般人は働いているのだから、無理もない。ここで「平日」の弊害が出た。冬まつりは雪像を鑑賞するのが第一だが、ステージのイベントを楽しむことも大きなウェイトを占める。
公園内には大氷像と市民が造った小雪像がある。味わい深い作品ばかりだ。旭橋河畔会場へ足を伸ばす。ここの雪像は「世界一大きい雪像」としてギネスブックにも載ったことがある。
大雪像のデザインは、第1回から44回まで桜木稔画伯が担当していたが、亡くなられてデザイナーが代わってからは、大味な作品が多くなった。制作費の縮小なども一因と思う。今年は竜のデザインで、そこそこ手がかかっていた。
常盤公園に戻り、園内にある北海道立旭川美術館へ向かう。今年は「高橋留美子展」をやっていた。私はマンガが好きだが、高橋留美子は「めぞん一刻」を一時期読んだだけである。しかし高橋留美子は日本を代表するマンガ家だと思うし、絵もうまい。いい機会なので、入る。
展示室にはマンガの生原稿や扉絵など、けっこうな数の展示があった。圧倒的だったのは、本人を含むマンガ家34人が「うる星やつら」のラムちゃんを描いたもので、池上遼一、北条司、原哲夫の作品には爆笑した。
再び買物公園に戻る。美術館に入る前は快晴だったが、いまは雪が降っている。こういうときはどこかに避難するしかない。「まどか」の近くに蕎麦屋があったので、そこに向かう。
もりそばを注文。そばは更科だったが、まあ、可もなく不可もない味だった。暗くなるまで、まだ時間がある。あとは喫茶店で時間をつぶすしかない。
昨年秋に旭川を訪れたとき、ある喫茶店に入ったのだが、その向かいにある喫茶店が気になっていたので、そこに入る。
地下に下り、ドアを開けると若い女性スタッフがふたりいた。コーヒーと「とろとろプリン」を注文する。両方とも、味はまずまず。しかし先月大阪で1,000円のコーヒーを体験したので、ついあの味と比べてしまう。もちろん「1,000円」に軍配が上がってしまうが、これはやむを得ない。
店内には多数の女性誌が置かれている。この店はの内装はスッキリと白で統一されていて、清潔感にあふれている。ターゲットは女性のようだ。
間が持たないので、女性誌を取り、読んでみる。「STORY」3月号である。船戸陽子女流二段は、この雑誌を読んだだろうか。大手の本屋へ行くと、女性誌の花盛りだ。「Saita」「Haruko」「CLASSY」「ViVi」…。船戸女流二段は、ほとんどを網羅していそうな気がする。中井広恵天河は、「婦人公論」というところか。
「STORY」表紙専属モデルは清原亜希。元プロ野球選手・清原和博の奥様である。プロ野球選手の奥様は美人ばかりだ。
この号の巻頭特集は、「『恋心』、忘れてない?」。LPSAの女流棋士は、将棋に対する恋心をいまも持ち続けているだろうか。もし、「ビジネスのひとつ」と考えているとしたら、その女流棋士は今後ロクな成績を残せないだろう。24時間将棋を指すくらい好きでないと、将棋の世界ではやっていけない。
喫茶店を出るといい具合に陽が暮れていたので、再び常盤公園に向かう。
河畔会場にライトアップされた竜の大雪像が、いっそう迫力を増す。女子高生と思しき3人組がいる。渡部愛ツアー女子プロではあるまいか? バカな。彼女がここにいるわけがない。当然人違いである。
「マンデーレッスン、ぜひ来てください!」
とにこやかに言った彼女の笑顔を思い出す。フフッ…。
ステージ上では無名のシンガーが歌を唄っている。曲はいいと思うが、いかんせん知名度がない。ステージ前の客はパラパラだ。あれはおととしだったか、小島よしおがゲストで登場したときは、ステージ前は立錐の余地がないくらい、観客であふれ返っていた。小島よしおのどこが面白いのだろう。
またも買物公園に戻り、ラーメン屋に入る。旭川はラーメン激戦区だが、私はほとんど入ったことがない。旭川は30回近く訪れているけれど、この店で3軒目くらいではないか。ドアを開けるが、「いらっしゃい」の掛け声がない。この店に入ることはもうないだろうな、と思う。
ラーメン屋を出て、ライトアップされた氷像を見る。裸像が緑や赤の灯りに照らされて、官能的に見える。カメラマンの数も増えている。もちろん私も撮る。こういうときはフラッシュをたかず露出優先で撮ったほうが、灯りの色を忠実に再現できるのでよいと思う。しかし手ぶれしやすいので、一長一短である。
買物公園を少し外れたところに、この日の宿を予約してある。「相棒」を観るべく、ネットでの予約時に「9時チェックイン」としたが、7時30分ごろ、宿に入る。
チェックインを済ませ、部屋のある3階へ向かう。エレベーターの扉が開くと、横に有料ビデオのカード販売機があった。
部屋に入ると、ビデオのプログラムが2種類置いてある。ひとつの中を見ると、月見栞の名前がある! 麻美ゆまの名前もある! これは…!! しかし愛知県や大阪の某ビジネスホテルとは違って、番組はこちらで選べない。だらだらと流されるのを観る方式のやつだ。
月見栞はいつ放映されるのか。「S1月見栞・崩壊オル○○ム」は、9日(火)の午後8時からだった。惜しい。1日ずれていた。「S1麻美ゆま・バコバコ乱○」も、全然放映時間が合わない。この日の8時からは「S1ガールズコレクション・発射無制限妄想的特殊大浴場2」が2時間上映されるが、ここには両人とも出ないだろう。それにこれを観始めたら、肝心の「相棒」が観られなくなる。
しかし月見栞は、13日(土)の午前6時から放映がある。私は12日(金)に、もう1回旭川で泊まる予定である。このホテルにまた泊まって、翌日早起きして…バカな。月見栞のビデオを買っても、家では全く観賞したことはないのに、旅先で躍起になってどうする。
この日は「相棒」を観たあと10時すぎに床についたが、なぜか一睡もできなかった。
旭川空港へは、定刻より7分遅れの8時42分着。休みの日ならまだ夢の中というところ。私の旅行はハードなのである。
連絡バスに乗って、9時47分、旭川駅前に到着。ここから「旭川冬まつり」会場の常盤公園へ直行してもいいが、まだ早すぎる。まずは「旅行貯金」だ。家を出る前にチェックしていた、某デパート内にある郵便局へ向かう。
ところが1階の案内板を見るとそれらしい記載がなく、別の郵便局を探すことした。この日は冬まつりを堪能して1日を終えるつもりなので、時間はたっぷりある。
大通りを1本外れたところに「〒」マークを発見し、そこで貯金。「旭川二条郵便局」、210円也。
どこかで朝食を摂りたいところである。そのまま市内をぶらぶらしていると、「まどか」というオシャレな名前の軽食喫茶を見つける。ドアを開けるが、人がいない。「まどか」だから、主人の名前は「まどか」なのだろうか。しかしいないものは仕方がない。ちょっと後ろ髪を引かれつつ、駅前の「買物公園」通りへ戻る。
この通りには、「氷彫刻世界大会」という壮大な名前で、30体近い氷像が展示してある。昨年訪れたときは日程の関係で、まだ氷像が完成していなかった。よって今年は2年振りの鑑賞となる。だが氷像は青空の下で観るより、暗くなってライトアップされたものを観るほうが幻想的でよい。これは雪像においても同じである。私が「冬まつりを1日楽しむ」とは、そういう意味も含まれている。
それでも時間があるので、一応すべてを観て回る。氷像といえば「獅子」「鮭」「戦闘者」あたりが定番だが、最もポピュラーなのは「女性の裸体」であろう。制作者に男性が多いからだと思うが、このときとばかり、やたらと脱がせたがる。今年もそれは顕著で、けっこうな数があった。昔は裸像が「ドーン」と置かれているものも多かったが、最近のそれはかなりスタイルがよくなって、腰のくびれなどかなりリアルである。何だかんだ言っても、ライトアップされる夜が楽しみである。
「ミスタードーナッツ」に入り、「朝セット」を食す。300円也。
店を出てぶらぶらすると、もう11時20分である。旭川に来ると必ず寄る寿司屋があるので、そこへ向かう。
11時30分の開店を待ち、入る。この時間帯だとランチセットがお得だ。というより、客はこれしか頼まないだろう。寿司8貫、お稲荷さん、玉子、茶碗蒸し、ポテトサラダ、お吸い物に食後のコーヒーがついて1,000円はお値打ち価格である。しかしシャリが冷たかったのは解せなかった。
いよいよ常盤公園へ向かう。入口でパンフレットをいただくが、イベントプログラムを見て愕然とした。常盤公園の先にある旭橋河畔がメイン会場なのだが、そこのステージでのイベントが、午後5時まで全くないのである。週末や最終日の11日(木・祝)は目白押しなのに、この日はスカスカである。まあ、一般人は働いているのだから、無理もない。ここで「平日」の弊害が出た。冬まつりは雪像を鑑賞するのが第一だが、ステージのイベントを楽しむことも大きなウェイトを占める。
公園内には大氷像と市民が造った小雪像がある。味わい深い作品ばかりだ。旭橋河畔会場へ足を伸ばす。ここの雪像は「世界一大きい雪像」としてギネスブックにも載ったことがある。
大雪像のデザインは、第1回から44回まで桜木稔画伯が担当していたが、亡くなられてデザイナーが代わってからは、大味な作品が多くなった。制作費の縮小なども一因と思う。今年は竜のデザインで、そこそこ手がかかっていた。
常盤公園に戻り、園内にある北海道立旭川美術館へ向かう。今年は「高橋留美子展」をやっていた。私はマンガが好きだが、高橋留美子は「めぞん一刻」を一時期読んだだけである。しかし高橋留美子は日本を代表するマンガ家だと思うし、絵もうまい。いい機会なので、入る。
展示室にはマンガの生原稿や扉絵など、けっこうな数の展示があった。圧倒的だったのは、本人を含むマンガ家34人が「うる星やつら」のラムちゃんを描いたもので、池上遼一、北条司、原哲夫の作品には爆笑した。
再び買物公園に戻る。美術館に入る前は快晴だったが、いまは雪が降っている。こういうときはどこかに避難するしかない。「まどか」の近くに蕎麦屋があったので、そこに向かう。
もりそばを注文。そばは更科だったが、まあ、可もなく不可もない味だった。暗くなるまで、まだ時間がある。あとは喫茶店で時間をつぶすしかない。
昨年秋に旭川を訪れたとき、ある喫茶店に入ったのだが、その向かいにある喫茶店が気になっていたので、そこに入る。
地下に下り、ドアを開けると若い女性スタッフがふたりいた。コーヒーと「とろとろプリン」を注文する。両方とも、味はまずまず。しかし先月大阪で1,000円のコーヒーを体験したので、ついあの味と比べてしまう。もちろん「1,000円」に軍配が上がってしまうが、これはやむを得ない。
店内には多数の女性誌が置かれている。この店はの内装はスッキリと白で統一されていて、清潔感にあふれている。ターゲットは女性のようだ。
間が持たないので、女性誌を取り、読んでみる。「STORY」3月号である。船戸陽子女流二段は、この雑誌を読んだだろうか。大手の本屋へ行くと、女性誌の花盛りだ。「Saita」「Haruko」「CLASSY」「ViVi」…。船戸女流二段は、ほとんどを網羅していそうな気がする。中井広恵天河は、「婦人公論」というところか。
「STORY」表紙専属モデルは清原亜希。元プロ野球選手・清原和博の奥様である。プロ野球選手の奥様は美人ばかりだ。
この号の巻頭特集は、「『恋心』、忘れてない?」。LPSAの女流棋士は、将棋に対する恋心をいまも持ち続けているだろうか。もし、「ビジネスのひとつ」と考えているとしたら、その女流棋士は今後ロクな成績を残せないだろう。24時間将棋を指すくらい好きでないと、将棋の世界ではやっていけない。
喫茶店を出るといい具合に陽が暮れていたので、再び常盤公園に向かう。
河畔会場にライトアップされた竜の大雪像が、いっそう迫力を増す。女子高生と思しき3人組がいる。渡部愛ツアー女子プロではあるまいか? バカな。彼女がここにいるわけがない。当然人違いである。
「マンデーレッスン、ぜひ来てください!」
とにこやかに言った彼女の笑顔を思い出す。フフッ…。
ステージ上では無名のシンガーが歌を唄っている。曲はいいと思うが、いかんせん知名度がない。ステージ前の客はパラパラだ。あれはおととしだったか、小島よしおがゲストで登場したときは、ステージ前は立錐の余地がないくらい、観客であふれ返っていた。小島よしおのどこが面白いのだろう。
またも買物公園に戻り、ラーメン屋に入る。旭川はラーメン激戦区だが、私はほとんど入ったことがない。旭川は30回近く訪れているけれど、この店で3軒目くらいではないか。ドアを開けるが、「いらっしゃい」の掛け声がない。この店に入ることはもうないだろうな、と思う。
ラーメン屋を出て、ライトアップされた氷像を見る。裸像が緑や赤の灯りに照らされて、官能的に見える。カメラマンの数も増えている。もちろん私も撮る。こういうときはフラッシュをたかず露出優先で撮ったほうが、灯りの色を忠実に再現できるのでよいと思う。しかし手ぶれしやすいので、一長一短である。
買物公園を少し外れたところに、この日の宿を予約してある。「相棒」を観るべく、ネットでの予約時に「9時チェックイン」としたが、7時30分ごろ、宿に入る。
チェックインを済ませ、部屋のある3階へ向かう。エレベーターの扉が開くと、横に有料ビデオのカード販売機があった。
部屋に入ると、ビデオのプログラムが2種類置いてある。ひとつの中を見ると、月見栞の名前がある! 麻美ゆまの名前もある! これは…!! しかし愛知県や大阪の某ビジネスホテルとは違って、番組はこちらで選べない。だらだらと流されるのを観る方式のやつだ。
月見栞はいつ放映されるのか。「S1月見栞・崩壊オル○○ム」は、9日(火)の午後8時からだった。惜しい。1日ずれていた。「S1麻美ゆま・バコバコ乱○」も、全然放映時間が合わない。この日の8時からは「S1ガールズコレクション・発射無制限妄想的特殊大浴場2」が2時間上映されるが、ここには両人とも出ないだろう。それにこれを観始めたら、肝心の「相棒」が観られなくなる。
しかし月見栞は、13日(土)の午前6時から放映がある。私は12日(金)に、もう1回旭川で泊まる予定である。このホテルにまた泊まって、翌日早起きして…バカな。月見栞のビデオを買っても、家では全く観賞したことはないのに、旅先で躍起になってどうする。
この日は「相棒」を観たあと10時すぎに床についたが、なぜか一睡もできなかった。