昨年8月24日に(過去に私のブログに登場した方の中から)「私が選ぶ女性ファントップ10」を発表したが、それから約半年が経過したので、対象女性を「女流棋士」一本に絞り、改めて発表しようと思う。断るまでもないが、今回女優やグラビアアイドルを入れなかったのは、もし入れたら女流棋士のほとんどが圏外になってしまうからである。
まず、半年前のランキングを以下に再掲する。当時は7位に月見栞が入っていたが便宜上削除し、次点を含めた8位以下の4名を繰り上げた。
1位 船戸陽子女流二段(LPSA)
2位 山口恵梨子女流1級(女流棋士会)
3位 中倉宏美女流二段(LPSA)
4位 島井咲緒里女流初段(LPSA)
5位 中村桃子女流1級(女流棋士会)
6位 岩根 忍女流二段(女流棋士会)
7位 中村真梨花女流二段(女流棋士会)
8位 藤田麻衣子女流1級(LPSA)
9位 中倉彰子女流初段(LPSA)
10位 成田弥穂女子アマ王位(当時)
では「私が勝手に選ぶ女流棋士ファン・トップ10」(2010年2月版)を記す。
1位 船戸陽子女流二段(LPSA)
船戸女流二段の1位は当然。このブログでの船戸女流二段に対する粘着的な文章を黙認してくれているうえ、イベントなどで私がぼーっとしていると、よく話しかけてくれた。対局でも闘志があふれ、観戦するのが楽しみな女流棋士だ。これからも対局と普及に精進してもらいたい。
2位 中倉宏美女流二段(LPSA)
3位から上昇した。中倉女流二段はLPSA女流棋士の中で、最も冗談が分かるひとである。NHK杯将棋トーナメントの司会業でそのあたりを鍛えられたようだ。天然の力強いボケも魅力のひとつだ。ちょっと一般人では敵わない感じである。ハーレー専門誌「VIBES」に記事が掲載されたのもお見事と言うしかない。あとは対局での活躍を望むだけである。
3位 山口恵梨子女流1級(女流棋士会)
3位に落ちたというより、中倉女流二段が山口女流1級を上回ったということ。なにしろ女流棋士会所属なのでお会いする機会もなく、点数の上げようがないのだ。女流名人位戦でのB級昇級は見事だったが、落ちてはなんにもならない。せめて残留してほしかった。
4位 中井広恵女流六段(LPSA)
中井女流六段は、私が青年のころに、すでに女流将棋界の第一人者であった。私にとっては小泉今日子級の存在で、順位をつけるなどとんでもないことだったが、本人から「どうせ圏外だから」「帯だけが綺麗でスミマセン」と、チクチクと意見を頂戴したので、今回はほかの女流棋士と同列に扱った。さすがにトップ3には入れられなかったが、確実に4位は付けられる。LPSAの代表理事という大役をこなしながら、公式戦や公認棋戦でも安定した成績を残し、その精力的な活動には頭が下がる思いである。これからもLPSAの顔として、団体をまとめていってほしいと思う。
5位 岩根 忍女流二段(女流棋士会)
昨年のマイナビ挑戦者になってから、一皮剥けたような気がする。奨励会出身だから将棋もしっかりしているし、これからも順調に勝ち星を増やしていくだろう。昨年の第2期マイナビ女子オープン・女王就位式では、挑戦者だったのに周りからほとんど忘れられ、ちょっと気の毒だった。しかしそこは悪びれずに、岩根流で自然に振舞ったのはさすがである。藤森奈津子女流三段らとの会話を拝聴したが、意外と早口なのが意外だった。
6位 中村真梨花女流二段(女流棋士会)
現在女流王位リーグでは散々な戦績だが、LADIES HOLLY CUP優勝、倉敷藤花戦挑戦と、まずまずの半年だったのではないか。あとは女流名人位戦で活躍するだけである。別に「週将ランキング」のマネをしているわけではないが、2ランク上げさせていただいた。
7位 本田小百合女流二段(女流棋士会)
本田女流二段は、前回のランキングのとき、一度はトップ10に入れた。しかし「これといった活躍もないのに、単に容姿だけで選んでしまっていいのか」という葛藤が生じ、結局トップ10から外した経緯がある。だが前期の女流名人位戦A級リーグ最終戦での将棋は感動的だった。LPSAファン氏が「残留力」と絶賛したが、まさにその通りだ。結果的に里見香奈女流名人誕生をアシストしたこともあり、文句無しのトップ10入りといえる。
8位 中倉彰子女流初段(LPSA)
中倉女流初段は、金曜サロンの会員から根強い人気を博している。私はいまひとつピンとこなかったのだが、私も金曜サロンで指導対局を教えていただくようになって、その凛とした美しさに見とれてしまった。イベントに参加したときも、「ありがとうございますぅ」とわざわざお礼を言いに来てくれるなど、その心配りには感心するばかりだ。あとは対局で活躍してくれるのを祈るのみである。
9位 中村桃子女流1級(女流棋士会)
やはり女流棋士はメディアへの露出が大事だ、と思わされるのが中村女流1級だ。前回選出時は「NHK将棋講座」のアシスタントを務めていたが、任期満了で交代し、女流名人位戦でもB級から陥落して、存在感が薄れてしまった。中村女流1級にもほかの女流棋士と同様、将棋を頑張ってもらうしかない。
10位 島井咲緒里女流初段(LPSA)
前回は圏外にする予定だったが、7月のマイナビ一斉対局では力強い指し手で本戦入りを決め、一緒に本戦入りした12女流棋士の中でひときわ光輝いていたので、4位につけてしまった。しかしその後の将棋は目を覆うばかり。イベントにもほとんど出ずじまいで、マイナビ一斉対局での活躍は何だったのと言いたくなった。幸い現在は復調し、心身ともに健康を取り戻したようである。昨年はマイナビの一斉対局以外の将棋はなかったことにして、今年は心機一転、頑張ってもらいたい。
補足 藤田麻衣子女流1級がトップ10からもれてしまった。次点である。これは藤田女流1級が精進を怠っていたわけではなく、中井女流六段と本田女流二段がトップ10にランク入りしたため、ところてん式に押し出されてしまったのだ。藤田女流1級は私の「ココロの師匠」であることに変わりはないし、これからも対局と普及に全力を尽くしてほしい。
石橋幸緒女流四段にも触れておく。石橋女流四段も次点とした。女流王位は取られたものの、普及やファンとの交流は他の女流棋士の追随を許さないし、実力的にも女流棋士ではトップクラスである。金曜サロンでの指導対局でもメリハリがあるし、非の打ちどころがない。しかしそれがアダになっているのである。そこまで完璧すぎると、別にファンの応援がなくても大丈夫なんじゃないか? と思ってしまうのだ。石橋女流四段は勝って当たり前。前回とは意味の異なる「別格」扱いということで、お許し願いたい。
おまけ。もし矢内理絵子女王がLPSA所属だったら、3位以内に入る。
まず、半年前のランキングを以下に再掲する。当時は7位に月見栞が入っていたが便宜上削除し、次点を含めた8位以下の4名を繰り上げた。
1位 船戸陽子女流二段(LPSA)
2位 山口恵梨子女流1級(女流棋士会)
3位 中倉宏美女流二段(LPSA)
4位 島井咲緒里女流初段(LPSA)
5位 中村桃子女流1級(女流棋士会)
6位 岩根 忍女流二段(女流棋士会)
7位 中村真梨花女流二段(女流棋士会)
8位 藤田麻衣子女流1級(LPSA)
9位 中倉彰子女流初段(LPSA)
10位 成田弥穂女子アマ王位(当時)
では「私が勝手に選ぶ女流棋士ファン・トップ10」(2010年2月版)を記す。
1位 船戸陽子女流二段(LPSA)
船戸女流二段の1位は当然。このブログでの船戸女流二段に対する粘着的な文章を黙認してくれているうえ、イベントなどで私がぼーっとしていると、よく話しかけてくれた。対局でも闘志があふれ、観戦するのが楽しみな女流棋士だ。これからも対局と普及に精進してもらいたい。
2位 中倉宏美女流二段(LPSA)
3位から上昇した。中倉女流二段はLPSA女流棋士の中で、最も冗談が分かるひとである。NHK杯将棋トーナメントの司会業でそのあたりを鍛えられたようだ。天然の力強いボケも魅力のひとつだ。ちょっと一般人では敵わない感じである。ハーレー専門誌「VIBES」に記事が掲載されたのもお見事と言うしかない。あとは対局での活躍を望むだけである。
3位 山口恵梨子女流1級(女流棋士会)
3位に落ちたというより、中倉女流二段が山口女流1級を上回ったということ。なにしろ女流棋士会所属なのでお会いする機会もなく、点数の上げようがないのだ。女流名人位戦でのB級昇級は見事だったが、落ちてはなんにもならない。せめて残留してほしかった。
4位 中井広恵女流六段(LPSA)
中井女流六段は、私が青年のころに、すでに女流将棋界の第一人者であった。私にとっては小泉今日子級の存在で、順位をつけるなどとんでもないことだったが、本人から「どうせ圏外だから」「帯だけが綺麗でスミマセン」と、チクチクと意見を頂戴したので、今回はほかの女流棋士と同列に扱った。さすがにトップ3には入れられなかったが、確実に4位は付けられる。LPSAの代表理事という大役をこなしながら、公式戦や公認棋戦でも安定した成績を残し、その精力的な活動には頭が下がる思いである。これからもLPSAの顔として、団体をまとめていってほしいと思う。
5位 岩根 忍女流二段(女流棋士会)
昨年のマイナビ挑戦者になってから、一皮剥けたような気がする。奨励会出身だから将棋もしっかりしているし、これからも順調に勝ち星を増やしていくだろう。昨年の第2期マイナビ女子オープン・女王就位式では、挑戦者だったのに周りからほとんど忘れられ、ちょっと気の毒だった。しかしそこは悪びれずに、岩根流で自然に振舞ったのはさすがである。藤森奈津子女流三段らとの会話を拝聴したが、意外と早口なのが意外だった。
6位 中村真梨花女流二段(女流棋士会)
現在女流王位リーグでは散々な戦績だが、LADIES HOLLY CUP優勝、倉敷藤花戦挑戦と、まずまずの半年だったのではないか。あとは女流名人位戦で活躍するだけである。別に「週将ランキング」のマネをしているわけではないが、2ランク上げさせていただいた。
7位 本田小百合女流二段(女流棋士会)
本田女流二段は、前回のランキングのとき、一度はトップ10に入れた。しかし「これといった活躍もないのに、単に容姿だけで選んでしまっていいのか」という葛藤が生じ、結局トップ10から外した経緯がある。だが前期の女流名人位戦A級リーグ最終戦での将棋は感動的だった。LPSAファン氏が「残留力」と絶賛したが、まさにその通りだ。結果的に里見香奈女流名人誕生をアシストしたこともあり、文句無しのトップ10入りといえる。
8位 中倉彰子女流初段(LPSA)
中倉女流初段は、金曜サロンの会員から根強い人気を博している。私はいまひとつピンとこなかったのだが、私も金曜サロンで指導対局を教えていただくようになって、その凛とした美しさに見とれてしまった。イベントに参加したときも、「ありがとうございますぅ」とわざわざお礼を言いに来てくれるなど、その心配りには感心するばかりだ。あとは対局で活躍してくれるのを祈るのみである。
9位 中村桃子女流1級(女流棋士会)
やはり女流棋士はメディアへの露出が大事だ、と思わされるのが中村女流1級だ。前回選出時は「NHK将棋講座」のアシスタントを務めていたが、任期満了で交代し、女流名人位戦でもB級から陥落して、存在感が薄れてしまった。中村女流1級にもほかの女流棋士と同様、将棋を頑張ってもらうしかない。
10位 島井咲緒里女流初段(LPSA)
前回は圏外にする予定だったが、7月のマイナビ一斉対局では力強い指し手で本戦入りを決め、一緒に本戦入りした12女流棋士の中でひときわ光輝いていたので、4位につけてしまった。しかしその後の将棋は目を覆うばかり。イベントにもほとんど出ずじまいで、マイナビ一斉対局での活躍は何だったのと言いたくなった。幸い現在は復調し、心身ともに健康を取り戻したようである。昨年はマイナビの一斉対局以外の将棋はなかったことにして、今年は心機一転、頑張ってもらいたい。
補足 藤田麻衣子女流1級がトップ10からもれてしまった。次点である。これは藤田女流1級が精進を怠っていたわけではなく、中井女流六段と本田女流二段がトップ10にランク入りしたため、ところてん式に押し出されてしまったのだ。藤田女流1級は私の「ココロの師匠」であることに変わりはないし、これからも対局と普及に全力を尽くしてほしい。
石橋幸緒女流四段にも触れておく。石橋女流四段も次点とした。女流王位は取られたものの、普及やファンとの交流は他の女流棋士の追随を許さないし、実力的にも女流棋士ではトップクラスである。金曜サロンでの指導対局でもメリハリがあるし、非の打ちどころがない。しかしそれがアダになっているのである。そこまで完璧すぎると、別にファンの応援がなくても大丈夫なんじゃないか? と思ってしまうのだ。石橋女流四段は勝って当たり前。前回とは意味の異なる「別格」扱いということで、お許し願いたい。
おまけ。もし矢内理絵子女王がLPSA所属だったら、3位以内に入る。