一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・大庭美樹女流初段⑦

2010-02-09 00:20:27 | LPSA金曜サロン
昨年12月11日のLPSA金曜サロン、夜は大庭美樹女流初段の担当だった。駒込サロンなどで指されるLPSA女流棋士同士の対局では、大庭女流初段が記録を取っている姿がよく見られる。そんな大庭女流初段を、実姉・美夏女流1級は、twitter(ブログに転載されている)で「記録職人」と称していた。
大庭女流初段いわく、「記録を取るには前日に水分を取らない」など、いろいろと下準備が必要のようで、生真面目な大庭女流初段らしい、心構えだといえる。記録係も重要な役割だということを、再認識したものだった。
しかし…大庭女流初段は現役の女流棋士である。公式戦で勝ってもらわなければ話にならぬ。「記録職人」が先に立つようではいけないのである。
この日の大庭女流初段との指導対局は、大庭女流初段の四間飛車。最近はすっかり右玉を封印している。12手目に☖4五歩と、早くも角交換を挑まれた。2週間前と同じだ。ここで私が☗5六歩と突いたのがやや悠長で、大庭女流初段に☖4六歩☗同歩☖同飛と1歩を持たれると、ちょっとイヤだった。本譜は☖8八角成☗同玉☖2二銀と落ち着いてくれたので、私も☗5七銀と上がって☖4六歩からの歩交換を拒否し、これで互角に戦えると思った。
以下、私が☗3一角と打って☖4二飛と交換になり、数手進んで☗1一竜・☗2二竜と2枚竜を作った局面では、かなりこちらが指し易くなった。
ここで☗1二竜引と指せば、次の☗5二竜(と金を取る)☖同金☗同竜の2枚換えが受からず、私の快勝になっていただろう。
しかし私はふるえて☗2八竜と引き揚げる。この日は扇子サイン勝負ではなかったし、もっと踏み込めばよかった。しかし女流棋士に勝つというのは大変なこと。万全を期し、負けない手を指した。しかしこれでは勝負が長引き、逆転の目も出てしまう。
この日は石橋幸緒女流四段が遊びにいらしていて、この将棋も目にされたが、それは☗2八竜から数十手後の局面で、かなりヨリが戻っていた。己の未熟さを見られてしまい、ちょっと情けなかった。
コメント (13)
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