ジョナサン王子神谷店には午後8時ごろに入ったんだろうか。今回は初めて、店の左奥隅に通された。
そこは4人席で、そのとなりは2人席。もしも6人だったら恰好なのだが、店内は混んでいて、先乗りして席を予約しておくという雰囲気ではなかった。駒込ジョナサンの「ジョナ研ルーム」で自由に動けたころが懐かしいが、もっともきょうの参加予定は3人である。
とりあえず食事である。私はハンバーグと鶏肉とフランクフルトのセット、Hon氏はバーガー類を頼んだ。Hon氏はビールを飲むので、比較的少食である。
食事中将棋の話をするが、私がさえない状況なので、いまひとつ盛り上がらない。Hon氏が先日の大野教室で仕入れた特大級のネタを披露してくれたが、まだネットでは話題になっていないようだ。もっともジョナ研メンバーと大野教室の生徒は驚くほど口が堅い。それで私も、だいぶ助かっているのだ。
私生活の話に戻り、「お互い活力がなくなってきたね…」としんみりしていたところに、見覚えのある女性が入ってきた。
「ええ!!??」
私は硬直する。彼女――Bさんと私たちはもちろん知己で、かつては親しくさせてもらっていた。とはいえその彼女が、ここに来ることはあり得ないのだ。
「お久しぶりです」と挨拶し、急遽Bさんを加えてのジョナ研となった。
Bさんは生ビールを頼み、とりあえず乾杯となる。が、本当にBさんがここにいる理由が分からない。
「ジョナサンの前を通ったら、Honさんと大沢さんの頭が見えたから」
とBさんは言った。ということは、近くに住まいがあるのだろうか。
Bさんは将棋をかじったことがあるが、現在はご無沙汰しているらしい。積もる話はいろいろあるのだが、どれから話していいのか分からない。まあ私たちが聞き役に回るのだが、Bさんが挨拶代わりにこれまた特大級のネタを披露したので、私たちはまたも衝撃を受けた。
「エエエエーーーーーッ!?」
私たちが叫ぶ間もなく、Bさんが特大ネタを続ける。
「エエエエエーーーーッッ!?」
私とHon氏はあんぐりするばかりである。それは本当なのか!? いやもう、何がどうなっているのか、訳が分からない。これがどうして、いままでネットで話題に上っていないのか。
こうなったら、私も内輪ネタ、というか、「裏ブログネタ」を吐露するしかない。
これにはBさんも驚いたふうだったが、Bさんのネタには敵わない。
3人でウオーッ、ウオーッと唸るが、やがて10時になり、Hon氏が退席することになった。もうひとりの参加予定者・Kaz氏は来ないし、ふつうならこれで散会の流れである。
が、Bさんは帰り支度をする気配がない。私もBさんと話していたいので、甚だ異例ながら、このまま男女ふたりのジョナ研となった。
Bさんが向こう側に回って、今度はちょっと突っ込んだ裏話の暴露合戦である。
ある話では
私「ええ~っ!?」
B「そうなんですよ」
私「はあー、すごいですね」
またある話では
B「でもそれ、大丈夫なんですか?」
私「いえいえ私は何とも思ってないんですよ」
B「それ大野教室のみんなとかは知ってるんですか?」
私「ええ、まあ、知ってますよ。私話した記憶あるから」
B「……」
とまあこんな感じで、お互い驚くやら呆れるやらの応酬である。
私が知己の女性とふたりきりでしゃべるのは、いつぞやのN女流六段以来だが、私はそんなにアガることもなく、ふつうにしゃべった。
楽しい時間は過ぎるのが早い。私はかなり遅くまで大丈夫だが、さすがに11時を20分ぐらい過ぎたころ、Bさんが「お開きにしましょうか」と言った。
Bさんの勘定はHon氏が置いていったので、Bさんはお金を出す必要がないのだが、「(ここで出さないと)私もジョナ研に参加したことにならないので」と言い、お金を出してくれた。
しかも驚いたのはこの後だ。私は彼女がこの近辺に住んでいるのかと思っていたが、彼女はなんと、電車に乗って帰るという。では、彼女はわざわざジョナ研に参加するために、ここまで足を伸ばしてくれたということか。ジョナ研もメジャーになったものである。
ともあれ、王子駅まで一緒に歩く。しかし今夜こんな展開になろうとは、つい数時間前まで、予想もしていなかった。
人生は、面白きかな。
そこは4人席で、そのとなりは2人席。もしも6人だったら恰好なのだが、店内は混んでいて、先乗りして席を予約しておくという雰囲気ではなかった。駒込ジョナサンの「ジョナ研ルーム」で自由に動けたころが懐かしいが、もっともきょうの参加予定は3人である。
とりあえず食事である。私はハンバーグと鶏肉とフランクフルトのセット、Hon氏はバーガー類を頼んだ。Hon氏はビールを飲むので、比較的少食である。
食事中将棋の話をするが、私がさえない状況なので、いまひとつ盛り上がらない。Hon氏が先日の大野教室で仕入れた特大級のネタを披露してくれたが、まだネットでは話題になっていないようだ。もっともジョナ研メンバーと大野教室の生徒は驚くほど口が堅い。それで私も、だいぶ助かっているのだ。
私生活の話に戻り、「お互い活力がなくなってきたね…」としんみりしていたところに、見覚えのある女性が入ってきた。
「ええ!!??」
私は硬直する。彼女――Bさんと私たちはもちろん知己で、かつては親しくさせてもらっていた。とはいえその彼女が、ここに来ることはあり得ないのだ。
「お久しぶりです」と挨拶し、急遽Bさんを加えてのジョナ研となった。
Bさんは生ビールを頼み、とりあえず乾杯となる。が、本当にBさんがここにいる理由が分からない。
「ジョナサンの前を通ったら、Honさんと大沢さんの頭が見えたから」
とBさんは言った。ということは、近くに住まいがあるのだろうか。
Bさんは将棋をかじったことがあるが、現在はご無沙汰しているらしい。積もる話はいろいろあるのだが、どれから話していいのか分からない。まあ私たちが聞き役に回るのだが、Bさんが挨拶代わりにこれまた特大級のネタを披露したので、私たちはまたも衝撃を受けた。
「エエエエーーーーーッ!?」
私たちが叫ぶ間もなく、Bさんが特大ネタを続ける。
「エエエエエーーーーッッ!?」
私とHon氏はあんぐりするばかりである。それは本当なのか!? いやもう、何がどうなっているのか、訳が分からない。これがどうして、いままでネットで話題に上っていないのか。
こうなったら、私も内輪ネタ、というか、「裏ブログネタ」を吐露するしかない。
これにはBさんも驚いたふうだったが、Bさんのネタには敵わない。
3人でウオーッ、ウオーッと唸るが、やがて10時になり、Hon氏が退席することになった。もうひとりの参加予定者・Kaz氏は来ないし、ふつうならこれで散会の流れである。
が、Bさんは帰り支度をする気配がない。私もBさんと話していたいので、甚だ異例ながら、このまま男女ふたりのジョナ研となった。
Bさんが向こう側に回って、今度はちょっと突っ込んだ裏話の暴露合戦である。
ある話では
私「ええ~っ!?」
B「そうなんですよ」
私「はあー、すごいですね」
またある話では
B「でもそれ、大丈夫なんですか?」
私「いえいえ私は何とも思ってないんですよ」
B「それ大野教室のみんなとかは知ってるんですか?」
私「ええ、まあ、知ってますよ。私話した記憶あるから」
B「……」
とまあこんな感じで、お互い驚くやら呆れるやらの応酬である。
私が知己の女性とふたりきりでしゃべるのは、いつぞやのN女流六段以来だが、私はそんなにアガることもなく、ふつうにしゃべった。
楽しい時間は過ぎるのが早い。私はかなり遅くまで大丈夫だが、さすがに11時を20分ぐらい過ぎたころ、Bさんが「お開きにしましょうか」と言った。
Bさんの勘定はHon氏が置いていったので、Bさんはお金を出す必要がないのだが、「(ここで出さないと)私もジョナ研に参加したことにならないので」と言い、お金を出してくれた。
しかも驚いたのはこの後だ。私は彼女がこの近辺に住んでいるのかと思っていたが、彼女はなんと、電車に乗って帰るという。では、彼女はわざわざジョナ研に参加するために、ここまで足を伸ばしてくれたということか。ジョナ研もメジャーになったものである。
ともあれ、王子駅まで一緒に歩く。しかし今夜こんな展開になろうとは、つい数時間前まで、予想もしていなかった。
人生は、面白きかな。