一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2013年12月の北陸旅行・2

2014-06-21 23:57:59 | 旅行記・その他の地域
私が乗るべき列車の向かい側・7番線に、萌えキャラを大きくラッピングした電車が止まっていた。
ドア付近で、制服姿の女の子が敬礼をしているデザインである。ネームプレートには「渕東なぎさ」とあり、正面に回ると、「なぎさTRAIN」のヘッドマークが掲げられていた。





これは松本電鉄(あるいは名前を変えたかもしれない)の仕掛けである。さすがに私鉄は何でもアリである。ちょっと目を惹くので、よほどこの列車に乗ちゃおうかと思ったが、私は高橋道雄ではない。踵を返して、予定通り大糸線に乗った。
もう年末で、世間は仕事納めのはずだが、車内はかなりの乗車率である。終点の信濃大町までは立ったままだった。
2分の待ち合わせで南小谷(みなみおたり)行きに乗り換える。ここで座れたので、車内で例の菓子パン(メロンパンなど)を食べたが、美味かった。定刻を2分遅れて、18時43分、南小谷着。ここまでがJR東日本管内である。
タイム5分の待ち合わせで、糸魚川(いといがわ)行きに乗る。もう辺りはとっくに真っ暗である。ローカル線は陽のあるうちに乗りたいが、先を急ぐためやむを得ない。糸魚川19時44分着。次は北陸本線に乗ることになるが、ようやくこれがきょうの最終ランナーである。
ここまで来るとさすがに雪が深い。ホームには「北陸新幹線・平成27年度開業」の垂れ幕があった。「2027年」と勘違いした私は、まだまだ先じゃねえかと苦笑いしたが、よく考えたらそれは再来年(2015年)のことなのだった。新幹線が開通すれば北陸が近くなるが、私には関係のなさそうな話である。
糸魚川発19時48分。魚津には20時43分に着いた。きょうの宿泊は「Best inn魚津」である。今回は「モニタープラン」で申し込んでおり、宿泊の感想を書けば、料金が3,500円になるといううれしい企画である。もとよりホテルへのアンケートはよく回答するほうなので、これは都合がよかった。
ただ、ホテルまでの道のりがこれまた長い。先日の九州旅行のときもそうだったが、ホテル側が駅からの徒歩時間を明確に書いていないときは、駅から相当離れていると見ていい。
ひどい雪道をホテルまで歩く。…? オオッ、「コメダ珈琲店」があった。同店は中京圏を中心に展開している喫茶店チェーンで、ゆとりある店内と行き届いたサービスで、最近ぐんぐん知名度を上げている。喫茶店好きの私としてはぜひお邪魔したいところだが、やはりその時間がない。


(翌朝撮影)

しかしきょうはホントに時間が厳しい。それはどうしてかと考えたら、そもそも家を出る時間が遅いのだった。
乗る時間が絶対の飛行機は別だが、予定なしのぶらぶら旅だと、家を出るのがずるずると遅れてしまう。ただ今回は、1時間でも早く家を出たかった。それなら松本城の天守閣には登れていたのだが…。
さらに進むと、麦とろご飯を食べさせる店があった。しかしこれも先を急ぐしかない。
ホテルには9時過ぎに着いた。部屋に入り、早速テレビを点ける。9時からテレビ朝日系・土曜ワイド劇場スペシャル「牛尾刑事の終着駅シリーズ・家族の食卓」を観るためである。
しかし、ボタンのどこを押しても、そのドラマが放映されていない。ま、まさか!? 入ってないのか!? 以前、テレビ東京系の番組が同じ理由で観られなかったことがあるが、まさかテレビ朝日系が入ってないとは思わなかった。これでは何のために急いでチェックインしたのか分からない。
仕方がない。遅い晩飯を摂りにホテルを出る。さっきの麦とろご飯の店は遠すぎて却下。この雪道を戻る気はしない。
ホテルの並びにラーメン屋があったので、そこで食べることにした。その店「はじめ家」は、いま流行りの家系ラーメンを謳っており、期待が高まる。
しかし入ってみるとメニューはラーメンばかりで、餃子やチャーハンの類もないのでびっくりした。
よほど麺類に自信があるのだと理解したが、そのラーメンは、普通の味だった。650円は、私が出せるギリギリの値段であった。あと、どうでもいいことだが、店の規模の割りに、従業員が多いのが気になった。

翌29日(日)。きょうは、以前から乗りたかった路線に乗る。私はまず、08時46分の列車で、富山に向かった。車内は女性が多くて、うれしかった。富山へは4分遅れの09時14分着。ここに目あての路線がある。「富山ライトレール」である。
富山ライトレール富山港線はその名の通り、北陸新幹線工事により廃線となったJR富山港線が前身である。それを富山市が引き継ぎ、低床式路面電車として、2006年4月に開業した。開業後はJR時代と比べて運転本数も増やし、業績も好調という。その勇姿を拝んでみたかった。
JRを降りて表へ出ると、路面電車のレールがあった。ここは角度的に、元JRの線路の一部とは思えぬが、どうなのだろう。
隣接していた富山ライトレールの改札口で、パンフレットをもらう。運転は15分ヘッドで、これは地元の人も利用しやすい。
電車はすでに出ていたが長くは待たせず、次の電車が入線してきた。路面電車には珍しい連結式で、2両編成だった。09時30分、「富山駅北」電停から、電車は出発した。電車は窓が大きく取られ、走りも静かだ。客も多く乗っている。
と、間もなく、電車は90度右に曲がった。JRではできない急カーブである。「インテック本社前」電停着。すぐ出発すると、今度は左折する。
あ、あああっ!!
(つづく)
コメント (2)
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