渡辺弥生女流初段は、女優の安藤玉恵に似ている。

日付変わって、きょう９月２日は、中原誠十六世名人と、渡辺弥生（みお）女流初段の誕生日である。おめでとうございます。
渡辺女流初段は知る人ぞ知る、東京大学に２回入学した才媛である。当人は「周りに何もなかったので、勉強しかすることがなかった」と謙遜するが、やることがないから勉強に走るというのが、そもそもできないことだ。
それで渡辺女流初段は在学中に将棋と出会い、女流棋士となった。これが正しい選択だったかどうかは、彼女の今後の努力にかかっている。

その渡辺女流初段は、女優の安藤玉恵に似ていると思う。
安藤玉恵は1976年８月８日、東京都荒川区生まれの38歳。渡辺女流初段より３歳お姉さんである。早稲田大学で演劇サークルに入り、卒業後は劇団に所属。以後は映画などにチョロチョロ出演していたが、安藤玉恵を有名にしたのは、昨年放送されたNHK「あまちゃん」に、栗原しおり役で出演したことだろう。もっとも私は「あまちゃん」を観たことがなく、私が彼女に注目したのは、香取慎吾主演の「SMOKING GUN～決定的証拠～」に小宮山祥子役で出演していたときである。
安藤玉恵は調査員という脇役だったが妙に存在感があり、女性には珍しく、名前に「玉」入っていたのも印象的だった。
渡辺女流初段と安藤玉恵は、顔はあまり似てないが、雰囲気や存在感が似ている。また安藤玉恵は最初上智大学に入学しており、「大学に入り直した」点も、両者は共通している。実はこれが決め手といってもよい。なるほど両者は、恐ろしく勉強ができる、という雰囲気がある。
渡辺女流初段も安藤玉恵も、主役を張るというタイプではなく、脇で輝くタイプである。大器晩成といえようか。今後の両者には、主役を食うような活躍を期待している。