29日はフジテレビ系「金田一耕助VS明智小五郎 ふたたび」を観た。今回は怪人二十面相も登場するというので注目していたが、これが意表を衝く配役。私は思わずニンマリしたが、この理由が分かる人は、私と同年代だ。
きのうの倉敷藤花戦・山田久美女流三段と貞升南女流初段の挑戦者決定戦は、山田女流三段の勝ち。25年ぶり、2度目のタイトル挑戦を決めた。
…と世間では言われているが、山田女流三段が最初にタイトル戦に登場した第12期女流王将戦の経過を見ると、1990年2月28日にリーグ最終局が行われ、ここで山田女流初段が蛸島彰子女流五段に大逆転で勝利し、林葉直子女流王将への挑戦権を獲得した(ちなみに三番勝負の開幕は4月1日)。よって厳密には、「24年7か月ぶりのタイトル挑戦」とするのが正しいと思う。
本局の経過をざっと見ると、山田女流三段の先手で、貞升女流初段の一直線棒銀となった。そこを山田女流三段が穏やかに収め、中飛車に振る。結果的に対抗形になったが、指しなれない?振り飛車を、山田女流三段は巧妙に進めた。
対して貞升女流初段は大作戦負けに陥り、中盤では何を指したいんだかよく分からないところがあった。理路整然とした指し手に定評がある貞升女流初段にしては、珍しいことだった。
山田女流三段の指し手は終始手厚く、徐々に優勢を拡大。収束も見事だった。
ちなみに山田女流三段の師匠は西村一義九段。西村九段も1969年に王位戦の挑戦者になったあと、18年の時を経て棋聖戦の挑戦者になったことがある。「長いことお久しぶり」が得意な師弟なのだった。
山田女流三段は、本局の勝利で女流三段後120勝となり、女流四段に昇段した。また47歳での登場は、関根紀代子女流六段の46歳を抜いて最年長記録となる。
待ち受ける甲斐智美倉敷藤花は、いまや男性棋士を普通に破る強豪だが、山田新女流四段にももちろん勝機はある。三番勝負では大暴れしてもらいたい。
きのうの倉敷藤花戦・山田久美女流三段と貞升南女流初段の挑戦者決定戦は、山田女流三段の勝ち。25年ぶり、2度目のタイトル挑戦を決めた。
…と世間では言われているが、山田女流三段が最初にタイトル戦に登場した第12期女流王将戦の経過を見ると、1990年2月28日にリーグ最終局が行われ、ここで山田女流初段が蛸島彰子女流五段に大逆転で勝利し、林葉直子女流王将への挑戦権を獲得した(ちなみに三番勝負の開幕は4月1日)。よって厳密には、「24年7か月ぶりのタイトル挑戦」とするのが正しいと思う。
本局の経過をざっと見ると、山田女流三段の先手で、貞升女流初段の一直線棒銀となった。そこを山田女流三段が穏やかに収め、中飛車に振る。結果的に対抗形になったが、指しなれない?振り飛車を、山田女流三段は巧妙に進めた。
対して貞升女流初段は大作戦負けに陥り、中盤では何を指したいんだかよく分からないところがあった。理路整然とした指し手に定評がある貞升女流初段にしては、珍しいことだった。
山田女流三段の指し手は終始手厚く、徐々に優勢を拡大。収束も見事だった。
ちなみに山田女流三段の師匠は西村一義九段。西村九段も1969年に王位戦の挑戦者になったあと、18年の時を経て棋聖戦の挑戦者になったことがある。「長いことお久しぶり」が得意な師弟なのだった。
山田女流三段は、本局の勝利で女流三段後120勝となり、女流四段に昇段した。また47歳での登場は、関根紀代子女流六段の46歳を抜いて最年長記録となる。
待ち受ける甲斐智美倉敷藤花は、いまや男性棋士を普通に破る強豪だが、山田新女流四段にももちろん勝機はある。三番勝負では大暴れしてもらいたい。