注意!! きょうのブログは、特定の棋士の戦績を書いているので、ネタバレになる可能性があります。それに注意してお読みください。
8月5日の当ブログで、熊坂学五段は竜王戦で6組に降級し、「これで熊坂五段はほぼ間違いなく、37歳の若さで、来年3月での引退が決まってしまったのである」と書いた。
しかし熊坂五段は9月に入って3勝を稼ぎ、今後の活躍次第では、フリークラスを抜けられる可能性が出てきた。といっても、蜘蛛の糸のごとくだが。
まず、熊坂五段の今年度の戦績を記しておこう。
4月10日 第64期王将戦一次予選1回戦 ○熊坂-●土佐浩司七段
5月21日 第64期王将戦一次予選2回戦 ●熊坂-○戸辺誠六段
5月22日 第27期竜王戦ランキング戦5組残留決定戦 ●熊坂-○川上猛六段
8月3日放送 第64回NHK杯将棋トーナメント本戦1回戦 ○熊坂-●香川愛生女流王将
8月13日 第86期棋聖戦一次予選1回戦 ●熊坂-○瀬川晶司五段
9月3日 第8回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○熊坂-●上野裕和五段
9月3日 同2回戦 ○熊坂-●島朗九段
9月4日 第63期王座戦一次予選1回戦 ○熊坂-●渡辺大夢四段
以上、5勝3敗だが、日本将棋連盟の発表では6勝4敗となっている。いわゆる「謎の勝敗」というやつで、これはNHK杯将棋トーナメント本戦2回戦か、第23期銀河戦予選の勝敗と思われる。
しかしNHK杯は、さすがにまだ対局が行われてないだろう。
銀河戦は1局勝ったら、さらに本戦入りの1局も指す。つまり○●でこの棋戦を終えた、と考えるのが合理的だ。
それを踏まえて、今後の対局を書いておこう。
今後の対局
第23期銀河戦予選(○●の可能性あり)
第64回NHK杯将棋トーナメント本戦2回戦 対畠山鎮七段
第56期王位戦予選1回戦 対藤森哲也四段
第8回朝日将棋オープン戦一次予選3回戦 対大島映二七段
第63期王座戦一次予選2回戦 対宮田利男七段
第28期竜王戦6組ランキング戦
第65期王将戦一次予選
第41期棋王戦予選
第65回NHK杯将棋トーナメント予選(第64回の成績次第では免除の可能性あり)
ここで、フリークラスからC級2組への昇級規定を、簡単にまとめておこう。
1.年度に「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、勝率6割以上。
2.良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上。
3.年度対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。
4.全棋士参加棋戦優勝もしくはタイトル戦挑戦。
個別に見ていこう。
1.は、熊坂五段の参加棋戦は「9」なので、最低でも17勝を挙げなければならない。しかし年度終了時に負け数が13になる可能性が大なので、勝率6割以上とするには、年度20勝を挙げなければならず、現実的でない。
2.は、前年度の星が関わってくる。それを見ると、直近の3局はNHK杯の予選で勝利していて、都合9勝4敗となる。この場合20勝10敗などが該当数字だが、これだと11勝6敗の成績が必要となる。また通常は、これらの星が次年度へ持ち越しが可能だが、本ケースの場合引退が絡んでくるので、次年度持ち越しより引退が優先されるかもしれない。この辺の将棋連盟の見解を知りたいところである。
3.は、計算すると30局以上となる。しかしこれも結局は、あと11勝ぐらいしないと、30局にはならない。
4.は、いまのところNHK杯で優勝するしかないが、これは現実的ではない。
結論として、熊坂五段は今年度の残りに11勝を挙げることが必須となる。
熊坂五段のここまでの通算勝利は114勝。つまり平成25年度までは、12年間で108勝である。熊坂五段は順位戦の3年間で7勝(!!)だから、順位戦以外の年度平均勝利を計算すると、8.4勝となる。しかし昨年度のように4勝で終わった年もあれば、フリークラス在籍で14勝を挙げた年もあり、年度17勝はまったく不可能という数字ではない。
私は熊坂五段の今後の戦いに注目している。
8月5日の当ブログで、熊坂学五段は竜王戦で6組に降級し、「これで熊坂五段はほぼ間違いなく、37歳の若さで、来年3月での引退が決まってしまったのである」と書いた。
しかし熊坂五段は9月に入って3勝を稼ぎ、今後の活躍次第では、フリークラスを抜けられる可能性が出てきた。といっても、蜘蛛の糸のごとくだが。
まず、熊坂五段の今年度の戦績を記しておこう。
4月10日 第64期王将戦一次予選1回戦 ○熊坂-●土佐浩司七段
5月21日 第64期王将戦一次予選2回戦 ●熊坂-○戸辺誠六段
5月22日 第27期竜王戦ランキング戦5組残留決定戦 ●熊坂-○川上猛六段
8月3日放送 第64回NHK杯将棋トーナメント本戦1回戦 ○熊坂-●香川愛生女流王将
8月13日 第86期棋聖戦一次予選1回戦 ●熊坂-○瀬川晶司五段
9月3日 第8回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○熊坂-●上野裕和五段
9月3日 同2回戦 ○熊坂-●島朗九段
9月4日 第63期王座戦一次予選1回戦 ○熊坂-●渡辺大夢四段
以上、5勝3敗だが、日本将棋連盟の発表では6勝4敗となっている。いわゆる「謎の勝敗」というやつで、これはNHK杯将棋トーナメント本戦2回戦か、第23期銀河戦予選の勝敗と思われる。
しかしNHK杯は、さすがにまだ対局が行われてないだろう。
銀河戦は1局勝ったら、さらに本戦入りの1局も指す。つまり○●でこの棋戦を終えた、と考えるのが合理的だ。
それを踏まえて、今後の対局を書いておこう。
今後の対局
第23期銀河戦予選(○●の可能性あり)
第64回NHK杯将棋トーナメント本戦2回戦 対畠山鎮七段
第56期王位戦予選1回戦 対藤森哲也四段
第8回朝日将棋オープン戦一次予選3回戦 対大島映二七段
第63期王座戦一次予選2回戦 対宮田利男七段
第28期竜王戦6組ランキング戦
第65期王将戦一次予選
第41期棋王戦予選
第65回NHK杯将棋トーナメント予選(第64回の成績次第では免除の可能性あり)
ここで、フリークラスからC級2組への昇級規定を、簡単にまとめておこう。
1.年度に「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、勝率6割以上。
2.良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上。
3.年度対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。
4.全棋士参加棋戦優勝もしくはタイトル戦挑戦。
個別に見ていこう。
1.は、熊坂五段の参加棋戦は「9」なので、最低でも17勝を挙げなければならない。しかし年度終了時に負け数が13になる可能性が大なので、勝率6割以上とするには、年度20勝を挙げなければならず、現実的でない。
2.は、前年度の星が関わってくる。それを見ると、直近の3局はNHK杯の予選で勝利していて、都合9勝4敗となる。この場合20勝10敗などが該当数字だが、これだと11勝6敗の成績が必要となる。また通常は、これらの星が次年度へ持ち越しが可能だが、本ケースの場合引退が絡んでくるので、次年度持ち越しより引退が優先されるかもしれない。この辺の将棋連盟の見解を知りたいところである。
3.は、計算すると30局以上となる。しかしこれも結局は、あと11勝ぐらいしないと、30局にはならない。
4.は、いまのところNHK杯で優勝するしかないが、これは現実的ではない。
結論として、熊坂五段は今年度の残りに11勝を挙げることが必須となる。
熊坂五段のここまでの通算勝利は114勝。つまり平成25年度までは、12年間で108勝である。熊坂五段は順位戦の3年間で7勝(!!)だから、順位戦以外の年度平均勝利を計算すると、8.4勝となる。しかし昨年度のように4勝で終わった年もあれば、フリークラス在籍で14勝を挙げた年もあり、年度17勝はまったく不可能という数字ではない。
私は熊坂五段の今後の戦いに注目している。