一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・渡部愛ツアー女子プロ1

2014-09-04 00:26:56 | LPSA芝浦サロン
渡部愛女流初段は先日の女流名人リーグで、香川愛生女流王将に敗れ1勝6敗となり、早くも陥落決定となった。
渡部女流初段はリーグ入りするくらいだから実力はあるが、どうもリーグ戦では星が集まらない。まあ物は考えようである。予選から指したほうが対局が多くなり勉強になる、と考えればいいのだ。

きょうは2011年5月13日(金)に、LPSA芝浦サロンにて、渡部ツアー女子プロ(当時)に教わった将棋を振り返ってみよう。
この日は1部(午後2時~5時)が多田佳子女流四段、2部(6時~9時)が渡部女流初段の担当だった。当然両者に教えていただきたかったが、時間の関係で渡部女流初段に教えていただくに留まった。
渡部女流初段は2009年4月にツアー女子プロになったが、以後の指導対局はあまりない。芝浦サロンではこの日が初めてで、前年の10月に、LPSAのファンクラブイベントで教えていただいて以来だった。
この日のほかの客はW氏ら。W氏が将棋を指しに来ていたとは珍しく、なつかしい。
対局開始。私の先手で▲7六歩△3四歩▲7五歩。私の作戦は早石田で、指してみたい手があった。しかし渡部女流初段は△3五歩。このころ渡部女流初段は居飛車党に変身していたので△8四歩を予想していたのだが、相振り飛車辞さずで来られ、すっかりアテが外れてしまった。
私は怯んで▲6六歩。これが精神的敗着といってもいい。ここは断乎▲7八飛だった。それ以外ない。
渡部女流初段は△3六歩▲同歩△同飛。私は▲6七銀と上がるが、ここは大人しく▲3七歩だった。
私は▲7五歩型を生かすべく玉頭位取りを目指すが、▲6五歩と突っぱったりして、方針がはっきりしない。
渡部女流初段は涼しげな白のワンピースにひらひらスカート。翌日にマイナビ女子オープンのチャンレンジマッチを控えており、静かな闘志が見てとれた。
中盤戦。私が▲3七歩を打たなかったため、金銀が右翼に偏り、いまは飛車を囲ってしまっている。お互い左桂を跳ねた局面は、上手ばかりに楽しみな手が多く、ここで非勢を自覚した。

以下の指し手。▲4六銀△4四歩▲1六角△1四飛▲3四歩△4五桂▲3三歩成△1六飛▲同歩△4九角▲6七銀△6六歩 まで、66手で渡部ツアー女子プロの勝ち。

△4五桂と跳ばれたくないので私は▲4六銀と上がったが、△4四歩と合わされて忙しい。
私は▲1六角~▲3四歩と捻りだすが、△1四飛~△4五桂と冷静に指されて、傷口を大きくした。
私は▲3三歩成だが全然利いておらず、2階から目薬のような手だ。ここで渡部女流初段は△1六飛を決行。返す刀で△4九角とし、▲7六の銀取りが受けにくい。私は▲6七銀と引いたが、△6六歩と急所に打たれ、ここで私は投了した。
私の指し手もヒドかったが、渡部女流初段の指し手が素晴らしく、強いと思った。
コメント (2)
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