一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜教室(中編)

2016-09-11 17:54:08 | 新・大野教室
しばし雑談タイム。Fuj氏は年間パスポートを購入したらしい。これで土・日教室と金曜教室がフリーパスとなる。料金は16万円だが、Fuj氏によれば、土・日教室を11か月皆勤すればモトが取れるという。
私「これでもうおカネを払う必要はないのか」
Fuj氏「……」
私「でもオレも、おカネを払わくて済む別の方法を知ってるんだよ」
Fuj氏が答える前に私が答えを言ってしまう。「もう教室に来なけりゃいいのさ」

各自が盤の前に座る。金曜日の講師は大野八一雄七段ひとりのみのようだ。6面指しでは多いので、U君と少年が自由対局となった。残りが指導対局で、私がいちばん左に座る。以下右にFuj氏、S君、Taga氏。手合いは角、角、香、飛車だった。
ということで、対局開始。

第1図までの指し手。△6二銀▲7六歩△5四歩▲2六歩△5三銀▲2五歩△4二玉▲2四歩△同歩▲同飛△3二玉▲3六歩△5二金右▲4八銀△2三歩▲2八飛△4二金上▲3五歩△2二銀▲4六歩
△8四歩▲7八金△8五歩▲4七銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲6九玉△6四歩▲5六銀△6三金(第1図)

私はいつものように居飛車。しかし早めの▲3六歩が私流で、穏やかに矢倉には組まない。Og氏は矢倉で勝てというが、大野七段には何度か勝たせていただいたので、もういいだろう。
右のFuj氏はじっくり矢倉に組んでいる。いわゆる本格的な指し方で、長い目でみれば、こちらの方が勝率が高くなるのだ。
大野七段「Fujさんには前回、細い攻めをうまく繋げられたからなあ」
Fuj氏「大野先生に角落ちで100番指して勝ち越しだったら香落ちにしてもらいます。今は40ナン勝40ナン敗だから…」
私の対大野戦角落ちの勝率は2~3割だから、Fuj氏のこの成績はすごい。今後の成績に関係なく、もう平手の手合いでいいのではないか? だが追記すれば、このFuj氏が新宿将棋センターでは三段で指している。同センターのレベルの高さが窺いしれる。
S君は振り飛車。香落ちの相振り飛車なら自分だけ端を攻められる心配がないというわけだ。ちなみに私だったら居飛車を採用して、香落ち定跡を徹底的に身に付ける。
△6四歩に私は▲5六銀と腰掛け、△6五歩を拒否した。

第1図以下の指し手。▲7七角△7四金▲5九角△4四銀▲3八飛△5五歩▲4七銀△6五金▲3六飛△5二飛▲5八金△5六歩▲同歩△同金▲同銀△同飛▲5七歩△5二飛▲8六角△5五銀
▲6八銀△8五銀▲7七角△7六銀▲5五角△同飛(第2図)

U―少年戦は、もう終わってしまった。もう少し大事に将棋を指してもいいのではないか?
私は▲7七角。とりあえず角をどうにかしないとしょうがない。△5五歩▲4七銀と凹まされたが、自陣が引き締まったからよい。
△6五金に▲3六飛と浮いた。△7六金なら▲4五歩の金銀両取りで下手勝ち。大野七段は△5二飛~△5六歩ときたが、これは金銀交換になって下手も十分だ。
△5二飛と引かれた局面がよく分からなかった。▲8六角と活用したが、△5五銀と換わってどうだったか。でも、他に指す手が分からなかった。
私は▲6八銀と上がる。対して△8五銀が意外だった。若干イモ筋のニオイがするからで、ここは△5六歩▲同歩△同銀▲5七歩△4七銀打の変化を気にしていた。もっとも△8五銀も、打たれてみると困った。
▲7七角△7六銀には▲5五角と切るよりない。△同飛に次の一手は。

第2図以下の指し手。▲4五歩△8五銀▲3七桂△8八歩▲7七桂△2七角▲2六飛△3八角成▲4七金打△8九歩成▲2四歩△同歩▲8五桂△同飛▲2四飛△8四飛▲2六歩△2四歩▲同飛△2三銀▲2六飛△2五歩▲5六飛△5三歩(第3図)

第2図で▲6六金と打ちたいのだ、本当は。だが△5二飛▲7六金に△2八角で香桂を拾われると、下手が難局に思った。こうなると▲7六金の働きが今一つだ。なお△2八角では△5四角もあるが、これは▲4五歩△同角▲2六飛で下手も指せそうだ。
私は▲4五歩と飛車の横利きを通す。そっちか…と大野七段がつぶやいた。
△8五銀に、私は△4五飛を防いで▲3七桂。そこに△8八歩の手裏剣が飛んできた。
対して▲同金はいかにも利かされだ。とにかく何をやられるか分からないので、▲7七桂と跳ねた。
数手進んで△3八角成に▲4八金打は△7四馬と生還されるので、私は▲4七金と打つ。でもやっぱり、▲4八金打とアテたほうがよかったかもしれない。
Fuj氏がこのあたりの局面を覗いて、「大沢さんのほうも挟撃されてるし…」とつぶやく。私は下手指せると見ていたが、Fuj氏の目にはそう映るのかと思った。
▲2四歩△同歩と打ち捨てて▲8五桂。これに△同飛だと▲2四飛で捌けるので、桂を取らず△2三銀と我慢する順を読んでいた。
本譜はふつうに△8五同飛だったので、飛車をクルクル回して、△5三歩まで。上手を歩切れにさせて下手十分と見たのだが、次の手がどうだったか。

(つづく)
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