一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・石橋幸緒女流四段(当時)4(前編)

2016-09-08 00:28:29 | LPSA芝浦サロン
2011年4月15日(金)、LPSA芝浦サロンにて、石橋幸緒女流四段(当時)に教えていただいた将棋を振り返る。ホントはもっと早くアップしたかったのだが、記譜を記したノートを紛失してしまい、かなわなかった。このたびそれが箪笥の脇から出てきたので、晴れて発表できる運びとなったわけである。

当日夕方5時半ごろに入ると、芝浦の室内は暗かった。1か月前に起こった東日本大震災の余波で節電をしていたからだ。だがそもそも、この時間に先客がはけて、人がいなかったのが問題なのだ。
やがてW氏が来席し、事務所のイケメン・S氏と練習将棋を始めた。今はすっかり某教室の共同経営者となっているW氏だが、こんな時もあったのだ。
私は「近代将棋」のバックナンバーを読むなどして時間をつぶす。夜の部の6時になり、私とW氏が石橋女流四段に指導を受けることになった。二面指しなので贅沢だが、経営側からしたら、これでは閑古鳥が鳴いている部類だろう。
さて本局、何故だか忘れたが、石橋女流四段が先に指した。

第1図までの指し手。△3四歩▲7六歩△3五歩▲2六歩△3二飛▲2五歩△3四飛▲4八銀△6二玉▲6八玉△7二玉▲7八玉△8二玉▲4六歩△7二銀▲4七銀△9四歩▲6八銀△9五歩▲6六歩
△1四歩▲1六歩△4二銀▲6七銀△5四歩▲6五歩△3三桂▲5六銀右△1三角▲3八金(第1図)

石橋女流四段は3手目に△3五歩と指しかけたが△9四歩と指そうとし、また思い直して△3五歩と伸ばした。
5手目△3二飛。変幻自在の石橋女流四段とはこれが16局目だが、初期は石橋女流四段の居飛車が多かったのに、このころは飛車を振ることが多かった。本局も前局に続いての石田流である。
△9四歩に▲6八銀。私は端歩を受けないことがある。相手が突き越さなかったら次に端歩を受けるのだ。石橋女流四段はすぐに△9五歩と突き越した。
私は▲6六歩と突く。受け身のようだが、後の▲6五歩を見ている。事実6手後に▲6五歩と伸ばした。
27手目△3三桂に▲5六銀右と上がったが、△3六歩を許すので、やや危険だった。今だったら▲5六銀左との比較を考えるだろう。
ともあれ私がこのころから、▲6五歩~▲5六銀の作戦を採っていたのは興味深い。

第1図以下の指し手。△3六歩▲4七銀△3七歩成▲同金△同飛成(途中図)

▲3七同桂△3六歩▲同銀△4六角(第2図)

石橋女流四段は当然△3六歩。▲同歩は△4六角なので私は▲4七銀と我慢したが、石橋女流四段は△3七歩成から△同飛成(途中図)と切ってきた。この思いっきりのよさが石橋流だが、ちょっと雑に指している気もした。
石橋女流四段再度の△3六歩から△4六角の飛び出しに、どう指すべきか。

(つづく)
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