一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2017年1月10日は、人生で二番目に悪い日だった。

2017-01-11 00:04:37 | プライベート
昨日10日、軽トラを運転していて、物損事故を起こしてしまった。私の人生で2番目にヒドイ1日となった。
ここで話を終えるのは私ではないので、恥をしのんで書こう。

昨日の朝、お勘定(小切手)を持って取引先に向かったのだが、その途中の片道1車線の道路で、停まっているライトバンのケツの角に、バーーーーーン!! とやってしまった。
見通しのいい道路だったので事故るはずがないのだが、私はスマホを繰って、わき見運転をしていたのだ(実はこのあたりがブログ仕様で、アッサリ書いている)。
その数十メートル手前で入線した時は前にクルマはおらず、そのまま走れると思っていた。
それでスマホに手を出し、ハッと気が付いて前を見たら、すぐ前にライトバンがあったのだ。
なんでここにクルマが停まってるんだ!?
私はハンドルを右に切り、ブレーキは掛けたと思うのだが、もう遅かった。
慌てて降りると、前のライトバンの右テールランプは砕け、ドアの右部分が損傷していた。突っ込んだ私の軽トラはそれ以上で、左前方が激しく凹んでいた。
ライトバンは宅配便のクルマで、運転手が怒りながら降りてきた。悪いのはこちらだから平謝りである。わき見運転で事故なんてこんな屈辱的なことはなく、そのままくずおれた。自然に土下座の態勢になっていた。先方に謝る、という意味もあるが、自分のバカさ加減に呆れたのだ。
運転手は、一刻も早く荷物を運びたいのにどうしてくれる、これで私はクビになるかもしれん、と喚きたてる。
あなたに非はないんだから、これで会社をクビになるわけがないだろうと思うが、とにかく私は謝るしかない。先方の体に衝撃はなかったはずだが、氏は首のあたりを押さえ、さらに私をビビらせる。
こういうところで人間の本質が現れると思う。私が逆の立場だったら、もう少しソフトな対応をすると思う。
口の中がカラカラだ。こんなに口の中が乾燥するとは思わなかった。胃から苦いものがせり上がってくる。いま血圧を測ったら、上は200を越えているんじゃなかろうか。
もうブログも終わりだな…と思う。こんな状態ではとても書けない。
とりあえず警察とオヤジに電話をしたいが、スマホを新しくしてから電話を掛けてないから、勝手が分からない。くそっ、スマホを買い替えたから、運転中につい見てしまったのだ…。というのは醜い自己弁護だ。
何度か操作を誤って、オヤジの方に繋がった。新スマホの初電話がこれか。オヤジも病を得ているのに、オレオレ詐欺みたいな電話になってしまった。
しばらくして警察にも繋がった。1月10日、110番の日に110番を掛けるとはシャレにもならない。
しばらくしてオヤジが乗用車で来た。バカ息子のために苦労を掛けるが、私の軽トラにも荷物が積んであるので、それを納めてもらう必要もあった。オヤジにも改めて謝った。
やがて警察が来た。私が100%悪い、と告げた。盛大に事故ったわけだから免停も覚悟した。しかし高齢のオヤジに運転を専任させるわけにはいかず、下手をしたらウチの会社があぶなくなる。私は大変なことをしでかしたのだと再認識した。
「あなた免許はブルー?」
「はい、数年前に踏切で一時停止をせずにやられました」
その場所がここから数十メートル先の、路面電車の踏切である。まったく、この一本道は鬼門だ。
先方はとにかくこの場を離れたがる。荷物を運びたいのは分かるが、もう少し待てないのか。
言いたくはないが、ここは駐車禁止エリアだ。それをファザードランプも点けず、その先にガードレールが切れている箇所があるにも拘わらず、こんなところにクルマを停めて休んでいた。オタクにも過失はあるんじゃないか? と思う。いやそもそも、このライトバンが急停止した可能性だってなくはないのだ。だが私がそれを見ていない以上、やはり現状では謝るしかないのだった。もちろん、心から謝った。
オヤジにはお勘定と納品を代わってもらい、15分後にオヤジが戻ってきた。無事に「仕事」を終えてくれたことに感謝した。
ウチの会社は各種保険に入っていたが、車両保険には入っていなかった。先方のクルマの修理代は免れそうだが、我がクルマの修理代は数十万円になるだろう。
先方は、届け物のパソコンの一部が破損しているかもしれないと追い打ちをかけた。こちらはもはや、ああそうですか、と応えるよりなかった。いささか疲れた。
ともあれ、以降の話し合いは保険会社を交えることにして、先方はこの場を去った。警察は私に免許証を返し、やはり「後は保険会社と話してください。これは物損事故だからね。免許の点数も引かれません」とパトカーに戻った。
オヤジも私と帰ろうとする。へ? これでこの場は終わりなのか? 私はもっと、現場の写真を撮ったり、私に聞き取りをしたり、証拠品?のスマホを提出したり、いろいろ現場検証みたいなことをするのかと思った。
私はパトカーの警官に聞きに行く。
「あの、免許証をもらいましたけど、私は帰ってよろしいんでしょうか」
「いいですよ。明日(今日)から運転して結構です」
「いいんですか?」
「あなたも事故の原因は分かってるし、これから気を付けて」
私は呆気に取られた。ずいぶん「罪」が軽くないか?
つまり、世の中で私程度の事故は各地で起こっているのだ。それを警察が一々介入していたら人出が足らない。私は初めて、事なかれ主義の警察に感謝した。
とはいえ今後、先方へのお詫びや保険会社とのやり取りを考えると、憂鬱になった。
幸い軽トラは動いたので、オヤジのクルマに先導?されて、自宅に着いた。途中は、「市中引き回し」の気分だった。
改めてスマホを見ると、あんでるせんに電話を掛けていたことが分かった。あの混乱の中、誤って連絡してしまっていたのだ。
そのマスター流に言えば、人身事故を起こさなかっただけ、まだ運がよかったとも言える。
そう、あそこにクルマがあったのが運が悪かったのではない。対向車や人が通ってなかったことが、大変な幸運だったのである。

当ブログの読者に改めて注意喚起をする。運転はくれぐれも慎重に。とくにケータイの使用は厳禁である。ボックスに入れておくのがベストだ。
事故を起こしたらすべてが終わり。凶器を走らせている、ぐらいの心づもりで運転してください。
コメント (10)
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