一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2017年初参加の大野教室・4

2017-01-17 01:06:21 | 新・大野教室

第1図以下の指し手。▲2四歩△同歩▲4五歩△3二金▲4四歩△同銀▲3七桂△4二飛▲2五歩△5三銀▲2四歩△2二歩(第2図)

Fuj氏は▲2四歩と突き捨ててから▲4五歩。早速仕掛けてきた。私は△3二金と上がるしかないが、Fuj氏は▲4四歩と取りこんで▲3七桂。次の▲2五歩が狙いだ。
私は△4二飛と寄ったが、やはり▲2五歩が厳しい。このあたり、先手は若き日の中原十六世名人か谷川九段を思わせる。後手はさしずめ大山十五世名人か。両者の相性を考えると、振り飛車側が攻め潰されそうである。
▲2四歩に△2二歩と凹んだが、次の手はまったく考えなかった。

第2図以下の指し手。▲6六歩△4一飛▲4五歩△7二銀▲4七銀△6四歩▲9六歩△6五歩▲同歩△8八角成▲同銀△3九角▲2九飛△6六角成▲7五角(第3図)

第2図で▲6六歩が意外だった。対振り飛車に角交換をしてもいいはずだが、後手の角を負担にしようというものだろう。いずれにしても、Fuj流の一手である。
△7二銀では△7二金も考えたが、将来▲5二角のキズが残るので指し切れなかった。私はとにかく角を捌きたいので、△6四歩から無理やり角を交換しにいった。
△3九角から△6六角成と馬を作る。次に△4六歩▲同銀△5六馬(王手飛車銀取り)を見て指しやすくなったと思った。…が、Fuj氏は▲7五角。この手を完全に見落としていた。

第3図以下の指し手。△7五同馬▲同歩△4六歩▲3八銀△5五歩▲6八角△3三桂▲7七銀△5四銀▲4六角△4五桂▲同桂△同飛▲4七歩(第4図)

第3図は馬銀両取り。まずA△6五馬▲5三角成△4六歩を考えたが、▲6三歩の攻め合いで勝てないと思った。また、馬を見捨ててB△4六歩もあるが、▲6六角△4七歩成▲同金の時、△3八銀の瞬間がやや甘いと思った。そこで不本意ながら△7五同馬。しかしこれでは後手の主張がなくなり失敗である。
私は気を取り直して△4六歩。▲同銀はもちろん△3八角~△5六角成で後手優勢。よって先手は▲3八銀と我慢したが、これではつらい。とにかく先手は、▲7八玉と▲2九飛が角のラインに入っているのがシャクなのだ。してみると、先の△3九角に▲2九飛が目立たぬ悪手で、▲2六飛と浮くべきだったかもしれない。
私は左桂を駒台に乗せ再び好調。しかし第4図で疑問手を指す。

第4図以下の指し手。△8四歩▲6六銀△3五歩▲5五歩△6三銀引▲5四歩△5二歩▲6七金△3六歩▲5九飛△4六飛▲同歩△2六角▲5八飛△3七歩成▲6四歩△同銀▲6五歩(第5図)

ここで△8四歩が弱かった。△5六歩の取り込みには▲7四桂が厳しいと見たものだが、△9二玉で耐えていたようだ。私は振り飛車を指しなれないこともあり、コビン攻めを必要以上に怖がってしまった。
▲6六銀に△3五歩も方向違い。将来▲3八の銀をどかして、5六のラインに角を打とうとしたものだが、もうその時代ではない。この連続疑問手で、形勢が五分に戻ってしまった。
▲5九飛に私は△4六飛と飛車角交換に出る。しかしこの手はもっと早くに指すべきで、先手陣がかなり手厚くなった今では、角を入手しても使い道がない。△2六角はダサイ手だが、ほかに手を思いつかなかった。
▲6五歩で銀が死んだ。

第5図以下の指し手。△3八と▲同飛△3七歩▲6八飛△5五桂▲6四歩△6七桂成▲同玉(第6図)

私は平凡に△3八とと銀を取ったが、ひねって△4八ともあったかもしれない。これに▲5六飛なら△3八とで、と金と角成が残る。
ただ、△4八とには▲6八飛かもしれず、それだと△3八と▲同飛で、本譜と合流する。
△5五桂に、Fuj氏はあっさり銀を取った。私も桂を渡しつつ金を取り返すが、△3八とで先に銀得していたから、トータルでもまだ私が駒得である。
だが、次の一手がこれまた軟弱だった。

(つづく)
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