このたびの関西学院大学と日本大学とのアメフトの反則を巡るやりとりは、日本中が注目する最悪の事態になってしまった。
不謹慎ではあるが、ここに至る経緯が、フィクションのようにおもしろいのだ。とくに、加害者の宮川選手が謝罪会見を開いたころから、俄然おもしろ味を増してきた。
22日の会見を見ると、彼はあばれる君みたいな雰囲気で、アメフト命の真っすぐな青年に見えた。真摯な応答に、みなが彼に感化したのである。
対して、翌日行われた内田前監督と井上前コーチの反論はあまりにも稚拙で、私は呆れるばかりだった。しかも広報担当氏という強烈な新キャラまで登場して、またも騒ぎが大きくなってしまった。とにかく予想もしない展開に私などは、現在進行形で3時間ドラマを観ているような錯覚に陥ったのである。
現在は内田前監督・井上前コーチと宮川選手の言い分が180度違っており真相は藪の中だが、個々の発言内容や態度から察するに、宮川選手の言葉に信用を置かざるを得ない。
なぜ、話がここまで大きくなってしまったのか。それは、内田前監督が悪人顔をしているからだと思う。あのふてぶてしい顔は、どうしたって忠臣蔵の吉良上野介を想起する。
日本人は忠臣蔵が大好きだ。私たちは無意識のうちに、忠臣蔵とアメフトの関係者を重ね合わせているのではなかろうか。
となれば井上前コーチは、上杉綱憲か清水一学の役回りか。
浅野内匠頭は被害選手となるが、ここでは宮川選手がその役を担っているように思う。とすれば四十七士は、日大アメフト部の現役選手ということになろうか。
話を戻し、仮に内田前監督からの「指示」があったとする。ここで不可解なのは、内田前監督の姿勢だ。日大は昨年の「甲子園ボウル」で、同大会27年振りの優勝を果たしたという。だったら実力はあるのだから、小細工はせず、横綱アメフトをやればよかったのではないか。「QBをつぶせ」などと物騒な言葉を使う必要はなかったと思うのだ。
まさかと思うが内田前監督には、相手選手に負傷をさせても、ゲーム内のことですべてが収まると考えていたのだろうか。
もしそうだとしたら、読みが甘すぎる。少なくとも週刊文春の音声データを聴く限りでは、まったく危機感が感じられなかった。監督があんな読みをしているようでは、とてもゲームに勝てません。
昨日25日は日大の学長が「出演」した。もはや3時間ドラマというより大河ドラマの趣である。
ところが肝心の謝罪会見はほとんど中身がなく、これでは何のためにお出ましになったのか、私は意味が分からなかった。
アメフト問題はまだ中盤戦であろう。これからどういった展開になり、どういった収束を見せるのか。
日大選手が世間にすべてをぶちまけて切腹。すなわち廃部、という展開は考え過ぎだと思うが、とにかく今回の一件、名人戦以上に目が離せない。
不謹慎ではあるが、ここに至る経緯が、フィクションのようにおもしろいのだ。とくに、加害者の宮川選手が謝罪会見を開いたころから、俄然おもしろ味を増してきた。
22日の会見を見ると、彼はあばれる君みたいな雰囲気で、アメフト命の真っすぐな青年に見えた。真摯な応答に、みなが彼に感化したのである。
対して、翌日行われた内田前監督と井上前コーチの反論はあまりにも稚拙で、私は呆れるばかりだった。しかも広報担当氏という強烈な新キャラまで登場して、またも騒ぎが大きくなってしまった。とにかく予想もしない展開に私などは、現在進行形で3時間ドラマを観ているような錯覚に陥ったのである。
現在は内田前監督・井上前コーチと宮川選手の言い分が180度違っており真相は藪の中だが、個々の発言内容や態度から察するに、宮川選手の言葉に信用を置かざるを得ない。
なぜ、話がここまで大きくなってしまったのか。それは、内田前監督が悪人顔をしているからだと思う。あのふてぶてしい顔は、どうしたって忠臣蔵の吉良上野介を想起する。
日本人は忠臣蔵が大好きだ。私たちは無意識のうちに、忠臣蔵とアメフトの関係者を重ね合わせているのではなかろうか。
となれば井上前コーチは、上杉綱憲か清水一学の役回りか。
浅野内匠頭は被害選手となるが、ここでは宮川選手がその役を担っているように思う。とすれば四十七士は、日大アメフト部の現役選手ということになろうか。
話を戻し、仮に内田前監督からの「指示」があったとする。ここで不可解なのは、内田前監督の姿勢だ。日大は昨年の「甲子園ボウル」で、同大会27年振りの優勝を果たしたという。だったら実力はあるのだから、小細工はせず、横綱アメフトをやればよかったのではないか。「QBをつぶせ」などと物騒な言葉を使う必要はなかったと思うのだ。
まさかと思うが内田前監督には、相手選手に負傷をさせても、ゲーム内のことですべてが収まると考えていたのだろうか。
もしそうだとしたら、読みが甘すぎる。少なくとも週刊文春の音声データを聴く限りでは、まったく危機感が感じられなかった。監督があんな読みをしているようでは、とてもゲームに勝てません。
昨日25日は日大の学長が「出演」した。もはや3時間ドラマというより大河ドラマの趣である。
ところが肝心の謝罪会見はほとんど中身がなく、これでは何のためにお出ましになったのか、私は意味が分からなかった。
アメフト問題はまだ中盤戦であろう。これからどういった展開になり、どういった収束を見せるのか。
日大選手が世間にすべてをぶちまけて切腹。すなわち廃部、という展開は考え過ぎだと思うが、とにかく今回の一件、名人戦以上に目が離せない。