一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

リアル真部一男

2018-05-30 01:04:07 | 将棋イベント
4月30日(振・月)は、昨年に続いて「シモキタ名人戦」に行くことにした。つまり前日の「花みず木女流オープン戦」に続いての出動で、私も将棋バカだと思う。
今年は飯野愛女流初段の出欠が確認できなかったが、それもよし。今年は午後2時30分から勝又清和教授の講義があり、これは聴き逃せないと思った。
現地へは新宿か渋谷で乗換えとなるが、後者のほうが10円安かった記憶がある。それで、今年は渋谷乗換えとした。
現地に着くと、駅前がだだっ広くなっていた。現在駅前の再開発中で、昔からあった駅前市場は取り壊された。また東京の風情が一つなくなってしまったのである。
しかし将棋会場がない。駅は2つの路線が乗り入れているから、出口を間違えると盛大な回り道になる。
私は線路に沿ってぐるぐる回る。しかし会場が見当たらない。
私はスマホで検索する。地図は現れるのだが、なぜか拡大ができず、イライラする。
いろいろ回ると、見覚えのある敷地があった。昨年はここが会場の一つだったが、今年はそこに工業用の装置が設置されていた。今年は場所が変わったのだろうか。
大きな通りに出る。昨年はたしかこのあたりで「名人戦」をやったはずだ。しかし人通りは多いものの、肝心の将棋をやっていない。
近くには、昨年入った蕎麦屋があるはずだが、それもない。ただ、古本屋は見覚えがあった。
駅に戻りもう一度スマホの地図を見ると、近くにみずほ銀行があった。それならここにあるが、その周りに会場がない。
では駅の近くにもう一つみずほ銀行があるのか。私は近くの洋菓子店に入って、女性店員に「あそこの銀行のほかに、もう一つ銀行はありませんか?」と問うた。
だが、女性店員は中に入ったまま出てこない。どうも、いくら調べても「2店舗目」が分からないらしい。
再度地図を見ると、スーパーのピーコックもあるようだ。そうだ昨年は、そんなスーパーが確かにあった。
私は近くの食事処で、ピーコックを聞く。しかしそこの男性店員も、答えられない。チッ、さっきの女性店員といい、自分の働いている地域の主要商業施設ぐらい頭に入れておいてくれよ、と思う。
名人戦のスタッフもスタッフだ。駅の周りで、チラシぐらい配っとけよ! まったく、やる気が感じられない。
私はもう一度地図を見る。路線が2つX字に交叉して、場所は間違いない。何がおかしいのか。
私はなおも右往左往し、もう40分以上経ってしまった。時刻は2時を過ぎていた。
線路の近くに、大きな案内板が出ていた。東横線と大井町線の位置から、自分の現在地を確認する。スマホの地図を見る。…うん?
…うん?? こっちは小田急線と、京王井の頭線になっている…!?
私は今いるのは自由が丘駅。…あっ!! オレが行くべきは下北沢駅だった!!! シモキタ名人戦だから下北沢じゃないか!! 何で私は自由が丘に来ているのだ!!
あー、そうか、えっ!? そうか!! 昨年もお邪魔しているのに、間違えるかねえ。あーバカだバカだバカだバカだ! バカすぎる!!
むかし「将棋ペンクラブログ」で、読んだ話。真部一男九段がある駅で半年振りに下車したが、下車する駅を間違えたにも拘わらず、真部九段は「半年の間にずいぶん景色が変わったねえ」とつぶやいたらしい。自分が間違えるわけがない、という自信だが、それを私もやってしまったのだ。本当にアホだと思う。
これじゃあ地元の人が、銀行やピーコックを答えられないわけだった。彼らには申し訳ないことをしてしまった。

ああしかし、どうしよう。このまま帰宅しちゃおうか。しかし渋谷に出たら、あと1本で下北沢に着く。いろいろ考えた末、勝又教授の講義は諦めるが、行って指導対局の一つでも受けようと思った。
とりあえず渋谷に向かう。しかし渋谷での乗り換えは距離があった。そうだ、昨年は帰りに井の頭線を利用したのだが、乗り場がほかの路線からずいぶん離れていたことを思い出した。
井の頭線に乗り、下北沢に着いた。北口改札を抜けると、多くのスタッフが「シモキタ名人戦」のパンフレットを配っていた。
ああこの光景だ!! ちゃんと大勢のスタッフが働いていたよ!!
私はしもきたスクエアに入る。そこは多くの客で賑わい、勝又教授の講義がまだ行われていた。
(つづく)
コメント
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