一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

苦渋の決断

2018-12-11 00:12:26 | プライベート
6日(木)は雨の中、某社の二次面接に行った。
前回と同じ部屋で待っていると、前回と同じ男性面接官が入室した。お互い着座すると、面接官が
「最近変な天気が続くねぇ」
と言った。こういう世間話が出るというのは、私を仲間と認識しているのかな、とも思った。
女性面接官も入室し、早速面接となった。
「ウチの発行雑誌はどうでしたか」
と男性面接官。面接を受ける以上、発行媒体を把握しているのは大前提、という口ぶりで、私が前日に紀伊国屋書店と八重洲ブックセンターに寄ったことを、自分自身褒めてやりたかった。
だが函入書籍はともかく、雑誌のほうはほとんど確認できなかった。それを言うと、
「おタクは料理の本が好きみたいだが、ウチは医療の分野も扱っている。それはどうなの?」
と聞いてきた。
「それは当然専門外になりますが、勉強します」
私が医学部ではない以上、そう答えるよりない。
その後いろいろやりとりがあったが、感触は悪くないと思った。
だが出勤日のことになり、男性が「土曜日の休みは月2回」と言ったので、エッ!? となった。「10日の後と、20日の後の土曜日は休みです」
おいおい話が違うじゃねえか! 
私が職安で求人会社を検索する際、必ず選択するのは「土日祝休み」「毎週」で、この会社もそうだった。なのに何を言いだしているのだろう。まさか来年から土曜出社になるのか? それとも「毎週週休2日」で求職者を呼び寄せ、その齟齬は面接でどうにかなる、と思っているのだろうか。
だが異を唱えられる雰囲気ではない。とはいえ出勤日が年間25日も増えるのは大誤算だ。簡単にいえば、1ヶ月タダ働きする感覚である。
「それとね、残業は月30時間と決めています」
と、さらに男性は言った。これは、求人票にそう書いてあった。ただ残業手当については、何と書かれていただろうか。「ほらあんまり長時間残業をやってると、サドンデスになっちゃう。だから夜は8時9時と残ってもらうけど、あとは各自の判断に任せて……」
うん? 今のもよく分からなかったが、月30時間の残業を越えても、残る人は残る、ということか? そしてその残業時間はもうカウントしないということ?
……以前このブログに書いたことだが、私が20代後半から働いた会社は残業手当が一切なく、どんなに遅くまで働いても、給料は基本給のみだった。クライアントが出展する週末の展示会に顔を出しても、社長からは労いの言葉ひとつなかった。どうもこの会社には、それと似た雰囲気を感じるのだ
大野教室のShin氏によると、現在「残業」は、「悪」と見做している企業も多いという。この会社は、それにも逆行していないか?
「今、どこか受けている会社はありますか」
「はい、前日も面接を受けてきました。銀座にある、タオルを売っている会社です」
この会社からは不採用がほぼ確定しているが、私は脈ありみたいな風を装い、言った。
「ほう、ウチとどちらが第一希望なの?」
「ええ、御社が第一志望です……」
「みんなそう言うんだよな」
と男性は言った。しかし私は笑えない。
「来週以降の予定はありますか」
と女性面接官。
「来週末に旅行に行きます」
「それは長期ですか」
「いえ、15、16日の、週末の2日間です」
トントン拍子に行けば、来週から働くことになるのだろうか。
「年末から働けば、来年は1月4日から出社となります」
と男性。
来年の1月4日は金曜日である。そして5日の土曜日も出社か……。企業によっては7日が初出社のところもあるだろうに、何てことだ。
内定の暁には来週中に連絡、見送りの場合は書類を返却して返事なし、と最後に聞き、私はその場を後にした。

帰宅後私は、求人票を改めて確認した。そこには「土日祝休・毎週」「年間休日118日」と確かに書かれてあった。だが土曜の休みが月2回なら、年間休日は90日台になっているはずで、この記載は極めておかしい。
さらに残業手当の記載はなかった。またよく見ると、年末年始・夏季休暇の記載もなかった。
いやいや、これはダメである。残業手当以降の条件が私に不利になるのは我慢できても、年間休日のウソ記載、これは許せないところである。
これでは仮に入社しても、「なんで土曜日に出社しなきゃならないんだ……」と、毎日納得せぬまま過ごすことになる。それはダメだ。

せっかく内定に近づいたのに、これは縁がなかった。私は翌7日(金)、断りの電話を入れた。
電話には面接官の女性が出たが、そうですか、とアッサリしたものだった。
この応対の感じでは、私に内定が出る可能性も低かった。ま、この条件で入社する人がいれば、それはそれでいいと思う。
私は残念だったが仕方ない。越年覚悟で、仕切り直しである。
コメント
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