一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

11月30日の面接

2018-12-02 14:03:29 | プライベート
11月30日(金)は、目黒区某所で面接があった。職種は出版社の雑誌広告営業で、私は20日(火)に職安に行き、その日掲出されたところをタイミングよく申し込んだ。
21日(水)に履歴書を送付。先方には翌22日(木)に着いたと思うが、翌23日(金)は祝日だったので、26日(月)に、電話にて30日の面接を指定していただいたというわけである。私は書類選考で落とされることがほとんどだが、面接の際は、書類が到着してすぐに電話で連絡がくる。つまり何日経っても音沙汰がなければ、その時点ですでに不採用ということを学習した。
面接時間は午後5時だったが、当日午後になって、この会社の出版している雑誌を読んでおくべきだったと気付いた。雑誌自体は専門色が濃く一般販売も少ないのだが、紀伊国屋書店やジュンク堂に行けば確認できる。本当に就職する気があるのならこの程度の下調べはやっておくべきで、26日からたっぷり時間があったのにオレは何をやってたんだと自嘲した。
当日地下鉄に乗り、スマホから出版物を把握しておく。しかし画面が小さいのと、極度の緊張で眩暈がし、私はスマホを閉じざるを得なかった。
日比谷で日比谷線に乗り換えるのだが、ここで意外にまごまごして、10分近くロスしてしまった。
地下鉄の両脇は壁だ。私は閉所恐怖症ではないと思うが、今自分が地下深くにいると思うと、妙に息苦しくなってきた。こんな気分になったのは初めてである。
最寄り駅に着いたが、会社のある○○3丁目は、駅の両側にある。私は迷ったが、栄えているほうに出る。駅から5分だから方角さえ間違わなければ着くとフンだがこれが甘く、なかなか目的の場所に辿り着かない。
面接の時間には余裕を持って家を出たのに、その貯金もなくなってきて、私は焦る。ようやく目的地に着いたのは、5時5分前だった。
その建物は会社所有のようで、靴を脱いで入る形だった。面接は狭い個室で行われた。面接官は2人とのことだったが1人は遅れ、まずは怖そうな役員と1対1での面接となる。
役員は私の履歴書をサラッと見たあと、「ひとりですか」と聞いてきた。独身か、という意味で、ここを衝かれると弱い。
「はあ、今まで縁がありませんで……」
「ああ、今はそういう人多いみたいだねえ」
雇用側としては妻子持ちのほうが安全なわけで、ここで私は他者より遅れを取る。「今はひとり住まいと」
「いえ、持ち家で両親と住んでいます」
ひとり住まいに思われたのは初めてだった。
今回の募集人員は1人だが、先方は年末までに採用を確定したいとのこと。それで(たぶん)就職希望者と一通り顔合わせを行い、見込みがあると判断した場合は、翌週にもう一度来てもらう、という意味のことを男性氏は言った。なるほど、選考期間が21日と長かったのはそのためだった。ただ、ダラダラと何ヶ月も求人募集をしている会社よりはるかにいい。
続いて学歴について聞かれたが、私はここに大きな瑕疵があり、そこを突っ込まれた。私は話せる範囲で話したが、心象はすこぶる悪い。たぶん書類選考で私を落とす会社は、年齢や大学の偏差値もあるだろうが、この「回り道」を重要視するのだろう。
ここで2人目の面接官(女性)が入室した。
ここから面接が本格的になるのかと思いきや、もうあまり時間がないという。
「ウチの出している本で、どれが印象に残りました?」
と男性役員氏。「想定問題」が出て、私は焦る。
「ああ、はい、『四季の味』がいいと思いました。私は食に興味があるので」
口から出まかせを言う。しかしもう1誌のタイトル、というか扱い内容の単語が出てこない。「あう、あう、あの何ていいましたっけ、体に出る…あの…あの……」
「アレルギーかね?」
「ああそうですそうです、あれはあの命に関わることなので、あの記事を毎月書いてるのはスゴイと思いました」
「……」
アレルギー、をド忘れするとは、私はどれだけ緊張しているのか。
ほかに質問は? というので2、3質問したが、先方は本当に時間がないようで、面接は打ち切りとなった。私が玄関で靴を履いていると、2人目の面接者が呼ばれた。
表に出ると、さらに面接者と思しき青年がスマホを繰っていた。求職者が何人いたか分からぬが、これだけライバルがいては、抜け出すのは難しい。次回の二次面接に挑める可能性は20%もないと思った。
もうこの駅に来ることはないかもしれない。駅前に立ち食い蕎麦屋があったから記念にたぐっていこうと思ったら、店頭の自動券売機は店員が点検をしていて、使用不可だった。
フッ……。どこまで間が悪いんだ、と思った。
コメント
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