一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

上村亘四段は、元女流棋士の石橋幸緒さんに似ている

2018-12-10 01:26:06 | 似ている
日付変わって今日12月10日は、上村亘四段の誕生日。おめでとうございます!
その上村四段は、元女流棋士の石橋幸緒さんに似ていると思う。
改めて石橋幸緒さんは、1980年11月25日、東京都生まれの38歳。幼いころ、清水市代女流六段のご尊父が開いている将棋道場に足を運び、将棋にのめりこんだ。
1993年、女流育成会入会。同年、女流棋士2級でプロデビューする。その後は奔放な指し回しで順調に昇段を重ね、1996年、女流王位戦登場につき女流二段に昇段した。
1999年、第21期女流王将戦で清水市代女流王将からタイトルを奪取、初タイトルとなった。その後も、女流王位を2期獲得した。
その石橋幸緒さんの棋歴で必ず出るのが、2009年、タイトル戦での反則負けである。
2009年10月14日、石橋女流王位は第20期女流王位戦第2局を、清水女流六段と戦っていた。この終盤、石橋女流王位は▲6六にいた角を▲2二角成としたが、4四には自分の歩がいたのだ。もちろん反則負けである。
将棋の反則は二歩が圧倒的に多く、恐らく9割以上を占めると思う。しかしこんな駒の利きを飛び越えるなど前代未聞。石橋女流王位は天才なのかアホなのかと、ごく一部で言われたものである。
このタイトル戦は最終局までもつれたが、石橋女流王位が敗れた。第2局の反則負けが祟ったのである。
その後石橋幸緒さんは、この反則負けを自虐ネタにし、将棋ペンクラブの落語会に出演した際は、この騒動を演目にしたほどだった。だが手放したタイトルは、もう戻ってこなかった。

ところがこの9年後、つまり今年の10月18日、B級1組順位戦で、菅井竜也七段が橋本崇載八段相手に、ほぼ同じ反則を犯した。すなわち、▲7九にいた角を▲4六に出たのだが、6八には相手のと金がいたのだ。元タイトルホルダーの強豪も、やっちまったのである。
そしてこの時一部の人たちは、やはり石橋幸緒さんは天才だったと、結論を下したのである。
石橋幸緒さんは2014年に惜しまれつつ現役を引退。現在は平和に暮らしているとのことである。
上村四段と石橋幸緒さんは、顔のパーツが似ていると思う。

上村四段は多芸で、まず読売新聞夕刊の将棋欄に執筆し、好評を博している。また形態模写も達者で、加藤一二三九段が得意のようだ。
だが棋士は将棋で活躍しなければならない。幸い今年度は、竜王ランキング戦で5組に昇級した。次の目標は順位戦C級2組からの昇級だろう。頑張ってもらいたい。
コメント (2)
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