米長永世棋聖の命日

17日はAbemaTVで、羽生善治竜王と佐藤康光九段のＡ級順位戦が中継された。
私は断続的に観ていたのだが、深夜になっても終わらない。それで、風呂場にスマホを持ち込んで観戦してしまった。私が小・中学生の時、風呂場にラジオを持ち込んで、野球中継を聴いた時のことを思い出した。
いずれにしても、羽生竜王と佐藤九段は、ゼニの取れる将棋を指すということだ。注目カードを中継してくれるAbemaTVの英断にも、改めて感謝したい。

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日付変わって今日12月18日は、米長邦雄永世棋聖のご命日。2013年のことだから、もう５年が経ってしまった。
この間将棋界では何があったか、列記してみよう。


三浦弘行九段の竜王戦不出場問題
「週刊将棋」休刊
桐谷広人七段フィーバー
加藤一二三九段の芸能界での活躍
森内俊之九段がＡ級降級、フリークラス入り
時の名人が将棋ソフトに負ける
女性の奨励会三段が２人も出る
「AbemaTV」で一日中将棋番組が観られる
８個めのタイトル戦が誕生する
藤井聡太フィーバー（新人29連勝など）
羽生善治竜王が永世七冠＆国民栄誉賞受賞
空前の将棋ブーム
佐藤天彦名人、名人３連覇
８人８タイトル
LPSA所属の渡部愛女流二段がタイトルを獲る
LPSAが存続している


などである。米長永世棋聖が存命だったら、三浦九段の竜王戦の件はうまく対処していたのではないか。桐谷七段の活躍はあったろうか。LPSAはどうなっていただろう。その他、もろもろの出来事において、米長流のウィットに富んだコメントをしていたのだろう……などと考えると、将棋界はまことに惜しい棋士を亡くしたと改めて思う。

幸せな人生とは何か。男としたら、聡明で綺麗な嫁さんを貰って子供ができて、明るい家庭を築いて……となろうが、それでは私の現状が不幸せになってしまう。
そこで、「健康で長生きすること」と定義してみる。
世界では毎年毎年いろいろなことが起こり、生活していて楽しい。
そして日本でも、いや将棋界だけでも、いろいろなことがある。１年前には想像すらしなかったことが起こったりする。となれば１年でも１日でも長生きして、それを見届けなければ人生もったいないではないか。
米長永世棋聖は69歳で亡くなったが、著書などで「人生のピークは70歳」と語っていた。もっともっと将棋界を眺めていたかったはずで、無念の投了だったと思う。