1月30日(水)に面接があった。給料は200,000円~300,000円。完全週休2日、残業はなし。賞与はあり。退職金はなし。募集社員は基本的には営業だが、会社の繁忙期は社内での作業がある。会社全体でも社員は1ケタという、小さな会社だった。
面接の時間に行ってひととおり話したあと、担当者が妙なことを言った。
「月に1回、土曜日の出社があります」
うわー、またこれが出ちゃったか。
私も自分の工場では土曜出社があったが、休みが日曜だけだと疲れが取れない。私は土曜日にやりたいこともあるし、たとえ月1だって土曜出社はイヤなのだが、ここはまあしかし、譲歩しよう。
ところが担当者は畳みかける。
「得意先の印刷会社が遅くまで残っているので、こちらもそれに合わせて会社に残っていなければなりません。19時、20時……になります(「9時、10時」にも聞こえた)。最低でも19時までは会社にいてもらいます」
19時、というのは最短時間で、ニュアンス的には、毎日もっと遅くまでいてくれ、残業してくれ、という感じだった。
あのう……それだったら、時間外労働の項に、そう書いてくれないか?
私は、残業はやぶさかではない。だが求人票に「なし」と書いておいて面接で「ある」というのはルール違反である。それじゃこちらも容認するしかなくなってしまう。
それで時間外手当は出るのだろうか?
「それと、日曜日の出社もあります。これの代休は出します。だけど土曜日の出社は、代休はありません」
はああー? 日曜出社もあるのか!?
おいおいそれは100%、代休をもらえるのか?
というか、こんな頻繁に休日出社があるなら、もはや「毎週週休2日」は大ウソじゃねーか!! 「年間休日120日」もウソじゃないか!! なんだよこれ!!
以前も書いたことだが、私が20代から30代にかけて働いた会社は、どんなに遅くまで仕事をしても、一切残業代が出なかった。得意先に贈るお中元やお歳暮も、一切費用が出なかった。みんな自腹だった。有給休暇を使うと、精勤手当10,000円が出なかった。だから実質「有休」ではなかった。
こんなウソばかりの会社で痛い目に遭ったから、私は労働条件には神経質なのである。もうあの理不尽な思いはしたくないのだ。
なお今回の会社の補足事項を書くと、給料は最低ランクの20万円。賞与も営業成績と連動しているので、満額が出ない場合がある、とのことだった。
また、営業よりも社内作業が多い感じだった。ここも微妙に、求人票と言うことが違っていた。
「まあ(試用期間の)3ヶ月だけでも働いて、結論を出してもいいんじゃないかな?」
と担当者は言った。
これは婉曲な内定提示かとも思ったが、それは違うだろう。私もそれほどおめでたくない。
とにかく、担当者の言葉は私をガッカリさせることばかりで、私はほとほと嫌気が差した。
「それとね……社会人になったら身だしなみは大切です」
「はあ……そうですね」
「あなた、鼻毛が出てますヨ」
ウッ…!! 私は鼻を触ったが、たしかに2~3本出ているようだ。
帰宅後、鼻を確認したら、両の穴から、鼻毛がボーボーに出ていて驚いた!!
実はこの1~2週間体調を崩し、毎日ハナをかんでいた。その際に鼻毛が飛び出たのだろうが、私は鏡が嫌いなので、まったくチェックしていなかったのだ。
だがこれだけヒドイ状態じゃあ、担当者が一言言うのも無理はない。私は激しい自己嫌悪に陥った。
とはいえ私の判断が変わることはなく、翌日、私は会社に断りの電話を入れた。
先方はあの担当者だったが、意外に快活に、私の辞退を受け容れてくれた。たぶん先方も、私を落とすハラだったのだろう。ま、あの条件で入社する人がいるなら、それでよい。
そしてその日の午後、職安に行った私は、この会社をなぜ断ったか、窓口氏にこと細かに説明した。
かくして私の就職が、また遠のいた。
面接の時間に行ってひととおり話したあと、担当者が妙なことを言った。
「月に1回、土曜日の出社があります」
うわー、またこれが出ちゃったか。
私も自分の工場では土曜出社があったが、休みが日曜だけだと疲れが取れない。私は土曜日にやりたいこともあるし、たとえ月1だって土曜出社はイヤなのだが、ここはまあしかし、譲歩しよう。
ところが担当者は畳みかける。
「得意先の印刷会社が遅くまで残っているので、こちらもそれに合わせて会社に残っていなければなりません。19時、20時……になります(「9時、10時」にも聞こえた)。最低でも19時までは会社にいてもらいます」
19時、というのは最短時間で、ニュアンス的には、毎日もっと遅くまでいてくれ、残業してくれ、という感じだった。
あのう……それだったら、時間外労働の項に、そう書いてくれないか?
私は、残業はやぶさかではない。だが求人票に「なし」と書いておいて面接で「ある」というのはルール違反である。それじゃこちらも容認するしかなくなってしまう。
それで時間外手当は出るのだろうか?
「それと、日曜日の出社もあります。これの代休は出します。だけど土曜日の出社は、代休はありません」
はああー? 日曜出社もあるのか!?
おいおいそれは100%、代休をもらえるのか?
というか、こんな頻繁に休日出社があるなら、もはや「毎週週休2日」は大ウソじゃねーか!! 「年間休日120日」もウソじゃないか!! なんだよこれ!!
以前も書いたことだが、私が20代から30代にかけて働いた会社は、どんなに遅くまで仕事をしても、一切残業代が出なかった。得意先に贈るお中元やお歳暮も、一切費用が出なかった。みんな自腹だった。有給休暇を使うと、精勤手当10,000円が出なかった。だから実質「有休」ではなかった。
こんなウソばかりの会社で痛い目に遭ったから、私は労働条件には神経質なのである。もうあの理不尽な思いはしたくないのだ。
なお今回の会社の補足事項を書くと、給料は最低ランクの20万円。賞与も営業成績と連動しているので、満額が出ない場合がある、とのことだった。
また、営業よりも社内作業が多い感じだった。ここも微妙に、求人票と言うことが違っていた。
「まあ(試用期間の)3ヶ月だけでも働いて、結論を出してもいいんじゃないかな?」
と担当者は言った。
これは婉曲な内定提示かとも思ったが、それは違うだろう。私もそれほどおめでたくない。
とにかく、担当者の言葉は私をガッカリさせることばかりで、私はほとほと嫌気が差した。
「それとね……社会人になったら身だしなみは大切です」
「はあ……そうですね」
「あなた、鼻毛が出てますヨ」
ウッ…!! 私は鼻を触ったが、たしかに2~3本出ているようだ。
帰宅後、鼻を確認したら、両の穴から、鼻毛がボーボーに出ていて驚いた!!
実はこの1~2週間体調を崩し、毎日ハナをかんでいた。その際に鼻毛が飛び出たのだろうが、私は鏡が嫌いなので、まったくチェックしていなかったのだ。
だがこれだけヒドイ状態じゃあ、担当者が一言言うのも無理はない。私は激しい自己嫌悪に陥った。
とはいえ私の判断が変わることはなく、翌日、私は会社に断りの電話を入れた。
先方はあの担当者だったが、意外に快活に、私の辞退を受け容れてくれた。たぶん先方も、私を落とすハラだったのだろう。ま、あの条件で入社する人がいるなら、それでよい。
そしてその日の午後、職安に行った私は、この会社をなぜ断ったか、窓口氏にこと細かに説明した。
かくして私の就職が、また遠のいた。