一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2018年長崎旅行・4

2019-02-21 01:10:29 | 旅行記・九州編
私は早岐駅の女性駅員に、このオレンジカードが使えるかどうか聞いてみた。だが答えは「否」で、調べる装置はないらしい。
それは残念だったが、考えてみればこれは川棚駅の自動券売機の問題で、それを早岐駅で処理しろ、というのが無理な注文だった。
私は諦めて宿に向かう。途中、「伊予製麺」といううどん屋があったので、入った。たぶん「丸亀製麺」と同じシステムであろう。
釜揚げうどんの大を注文する(390円)。さらに餃子があったので、これも注文した(250円)。うどんはそのまま手渡しされる。味はもちろん、美味かった。後からきた、餃子も美味かった。
チェーン店は味が画一的だが、ハズレがない、という強みがある。値段も手ごろだし、私はこれで十分満足だった。
「ビジネス旅館 海潮荘」はすぐに見つかった。和室で、別に大風呂がある。チェックインを済ませ一息ついたあと、ANAの2月9日の下り便を見てみた。すると08時ちょうどの便が23,160円に跳ね上がり、残り2席になっていた!
早割の「SUPER VALUE」料金は変動制。残席が少なくなったため、料金が跳ね上がったのだろう。
それは覚悟していたが、しかし1日でこんなに席がなくなるとは思わなんだ。しかも約3,000円も上がっては、もうバカバカしくて予約したくない。ああ、昨日のうちに予約だけでもしとくのだった!
私の人生はつねにこうした後悔の繰り返しである。私は大いに血圧を上げ、大風呂に向かった。

いろいろ雑用を済ませ、布団に入る。しかし布団が小さくて、足がはみ出た。
昨年(2017年)11月に、大掃除したことを思った。あの時は将棋の本はもちろん、旅のガイドブックも大量に処分した。
あっ……と思う。そのうちの一冊に、あんでるせんで撮ったポラロイド写真を挟んでいた。
私が初めてお邪魔した1999年12月18日、マスターが私をポラロイドカメラで撮ったのだが、その写真には私が記憶したトランプのカードと、私が街で見かけたらしい女子高生の顔が念写されていた。あれもかなりのお宝だったのだが、捨てる前にあの写真は保管しただろうか!? その記憶がないのだ!
いてもたってもいられなくなったが、確認しようにも旅の最中だ。こんなもどかしい気持ちになったのは久しぶりだ。
私はあらゆる意味で絶望しつつ、眠りに落ちた。

翌16日(日)。1泊2日は早く、もう旅の最終日である。私は無職なのに、なんでこんなにタイトなのだろう。
朝食は無料でついていて、1階の大食堂で摂る。しかし品数が若干、寂しかった。この旅館は楽天トラベルで星4つ以上の高評価だったが、テレビは小さかったし、あまり実感できなかった。
さて本日は、福岡空港から帰京することになっている。今から松浦半島を回るには時間がないので、まっすぐ博多に向かうことにした。
旅館をチェックアウトすると、表は小雨だった。前日と天気が逆になればよかったが、これも雨男の宿命である。
09時18分、佐世保駅から佐世保線に乗る。昨日のオレカは使えないから、今回はJR北海道の企画で購入した、記念オレカを使用した。
10時06分、肥前山口着。このあたりのダイヤを調べる時、上りも下りもネックになるのがこの駅で、接続が悪いイメージがある。JR西日本の芸備線、木次線、吉備線が交わる備後落合駅とイメージが重なるのだ。今回は佐賀方面に23分の待ち合わせで行けるが、私はここで下車した。いつも素通りするだけの肥前山口駅を観光してみたかったのだ。
といっても、この周辺の知識はない。ホームには「ようこそ河北町へ JR最長片道切符のゴール」の横断パネルがあった。改札口を抜けたところにも小さなパネルがあり、駅前がイラスト化されていた。メイン通りを「ひふみ通り」というらしい。ただし観光地はなさそうである。
また別所には「身代わり観音」の文字があった。これは駅のどちら側にあるのだろう。
私は山側に降りてみる。その手前に細い道路が通っているが、これがひふみ通りだろうか。いやさっきのイラストはもっと開けていたから、駅の反対側かもしれない。
しばらく歩いたが、これといって見るべきものがない。さっきのイラストには「ふれあい交流センター・ネイブル」というのがあったが、それも駅の反対側であろう。
私は駅に戻り、反対側に出た。ふれあい交流センターはわりとすぐに見つかった。日曜日でも開いているのはありがたい。入館し、職員さんに聞いてみる。
するとこの辺りはとくに観光地はなく、身代わり観音は山の中腹にある、とのことだった。
それならさっきの近くにあったに違いない。
私は若干クサリつつも、再び駅の反対側に向かう。今度は民家の裏道みたいなところを通ると、山の遊歩道に出た。いろいろ記念植樹されていて、「祝・結婚○年」「祝・長男誕生」などいろいろある。
さらに進むと、桜の木が見えてきた。看板があり、「桜山公園」とあった。開花の時期には、多くの花見客であふれるのだろう。
う……!? 急に便意を催してきた。だが数十メートル行くと、駐車場の一隅に公衆トイレがあった。これはかなりの幸運というべきだろう。私はつねづね運が悪い人生と痛感しているが、案外こういうところで幸運を消費しているのかもしれない。
スッキリして、あとは身代わり観音を見るのみである。一本道の散策路を歩く。しかしその観音様、どのくらいのスケールなのだろう。その辺にあるお地蔵様(失礼)だったら肩透かしだな、と思った。
ウン? ああ! これが身代わり観音か!
突然、といった感じでそれが現れて、私は驚いた。
(つづく)
コメント
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