一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2月3日の4時から男(前編)

2019-02-11 00:17:03 | 新・大野教室
3日は支部対抗戦のあと、Kaz氏とShin氏とで、川口市の「大野教室」に向かった。
川口駅を降りると、教室の手前に、「ホテル東横INN西口」が建っていた。以前は大駐車場だったところだ。私が前回教室に訪れたのは、昨年9月30日の山根ことみ女流初段の指導対局会だったが、あの時はまだ鉄筋の骨組だけだった。あれから3ヶ月余りでホテルができたのかと思う。
昨日はTod氏がここに泊まろうとしたが、満室だったとのこと。ここは立地的に繁華街の反対側だが、落ち着いて眠る分には申し分ない。東横INNは、いいところにホテルを建てた。
教室に入る。大野八一雄七段が指導対局中で、スタッフのW氏がいた。「4時から男」としての入室は昨年6月5日以来で、かなり久しぶりだ。4時からの教室料2,000円に、支部会更新費3,000円を払う。支部対抗戦の参加費が2,000円だったから、今日一日でかなりの出費だ。
室内は子供の姿が多かった。昨今の将棋ブームを如実に現すもので、将棋関係者はホクホクというところだろう。ほかに加藤圭女流2級、元奨励会員のWatanabe氏の姿もあった。
大野七段はこのあと、「カルタスホール」で埼玉県支部長会議があり、退室する。私は挨拶するだけになってしまった。
Kaz氏とShin氏は対局し、私はOg氏に教えていただくことになった。
「昨年の私との将棋、大沢さんが四間飛車に振ったのに、勘違いしてましたね」
その6月5日に指した将棋を私は忘れてしまい、ブログに適当に書いたのだが、これが失着。Og氏にはとんだ失礼をした。
駒を並べると、ずいぶん暗い。部屋が暗いのか、私の目がおかしくなっているのか。たぶん後者だろう。就職活動をするようになって、体調がすぐれない日が多くなった。これを過剰なストレスと見るか、肉体的な病気と見るか。これは両方のような気がする。
Og氏との将棋は、角換わりになった。私は▲2九飛~▲4八金と組み、▲5八玉と立つ。
最近流行りの「▲2九飛・▲4八金」型だが、この弱点は△4七歩(銀)▲同金△3八銀(角)である。それを補う意味で、▲5八玉とした。

第1図以下の指し手。▲4五銀△5五銀▲4七玉△6五歩▲同歩△同桂▲6八銀△8六歩▲同歩△同飛▲6七銀△6六歩(投了図)
まで、Og氏の勝ち。

私は第1図から▲4五銀と、ガッチャン銀。これに△同銀なら▲同桂でうまいが、△5五銀と立たれてズッコケた。将棋アプリでの対局でも時々これをやられ警戒はしていたのだが、うっかりした。
次に△4六銀は許せないから▲4七金としたいが、それは△4四歩から銀を持たれて、△3八銀が厳しい。よって▲4七玉としたが、この三段玉は失敗である。
Og氏は△6五歩から桂を捌き、△8六歩から飛車先の歩を換える。ここで▲8七歩は△7六飛で、金取りと△4六飛を見て後手好調。それで▲6七銀と立ったが、△6六歩が痛打で、ここで投げた。

Og氏は元奨励会員で、氏に教えていただけるのは貴重な機会である。それなのに不甲斐ない将棋を指してしまい、自己嫌悪に陥るとともに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
続いては小学生の男の子と対局。2局指すようで、まずは私の四枚落ち。その勝敗如何で、次の手合いを決める。
対局開始。私は幻惑の手段を採るつもりだったが、気がついたらふつうの手順になってしまい、少年に十分の態勢を許してしまった。
そこから私が桂得し、少年は▲3九に飛を置き▲3三歩成。これを△同桂だと▲3四歩があるので私は△3三同金としたが、今度は▲2二歩の桂取りが厳しかった。▲2一歩成の瞬間△3三金が浮き駒になり、飛車で当たりになってしまうのだ。よって△3三同金では、まだしも△3三同桂とし、時間を稼ぐところだった。
この将棋は私の完敗。続けて二枚落ちとなった。私は例によって△2二銀を上がらず、△3一銀型で待つ。少年は銀多伝できているが、私の「こっそり△4二銀作戦」には気付いていないようだ。

図から少年は▲3四歩としたが、△6六歩で誤算に気付いたようだ。以下▲6六同歩△3四歩▲6五歩△同金▲1一角成△5六金▲同銀△3三桂と進んだが、飛車を持てば何とか誤魔化せると思った。実戦も以下、私が勝った。
少年の棋力がどの程度か知らないが、二枚落ちは負けられないところである。
次はHomma君と指す。Homma君、しばらく見ないうちに髪の毛が伸びて、松山ケンイチみたいになっている。青年は成長が早い。
Homma君の先手三間飛車に、私は急戦。Homma君は▲6八金とまっすぐ上がり、▲4六銀と出る。しかし私は角交換から△7九角とし、角金交換のあと△8六飛と飛び出した。以前もこんな展開があったが、これならまずまずの戦果と思った。
しかしHomma君も中央から反撃し、いい勝負。▲5四歩△同銀(第1図)としたが、ここでHomma君の指した手が問題だったようだ。

(つづく)
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