一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

悪夢の支部対抗戦(前編)

2019-02-05 00:06:11 | 将棋イベント
3日は埼玉県浦和市で支部対抗戦の埼玉県予選があった。私は大野教室からの支部会員だが、教室には最近とんとご無沙汰で、参加できる身分ではない。だがKaz氏が熱心に誘ってくれ、私も参加することにした。
2日の深夜は録りだめしたビデオを観たりブログを書いたりミスDJにリクエストメールを書いたりとなんだかんだで夜更かししてしまい、就寝は午前3時過ぎだった。寝不足は勝敗に直結するのに何をやっているのか。ここが私の怠惰なところである。
3日当日。対局場は北浦和の「カルタスホール」。Kaz氏からは、10時から10時30分の間に入館してくれればいい、とのメールがあった。またTod氏からも激励のメールを頂戴した。彼も参戦のようである。
だが私は自宅最寄り駅からの京浜東北線にタッチの差で乗り遅れ、10分タイムロスした。それでもカルタスホールに入ったのは10時15分だからセーフである。1階のスーパーで飲み物を調達しようとしたが、種類が少ないので、保留とした。
3階に上がると、廊下にKaz氏とShin氏がいた。おふたりに会うのは久しぶりだ。再会をよろこび、受付を済ませる。今回は大野教室からの参加は少なく、Kaz・Shin・一公チームと、Tod・Ok・Tok氏チームだけだった。個人戦の参加はなく、Hon氏の姿もなかった。
Shin氏は、「対抗戦が終わったら大野教室に行きましょう」とか言っている。打ち上げより将棋を望むところが、将棋バカのShin氏らしい。
さて1回戦である。これは勝っても負けても4回戦ある。全勝すれば4月に行われる全国大会に進出だ。
じゃんけんで席次を決め、大将Shin氏、副将Kaz氏、三将が私となった。
相手は「行田」で、いずれも年配の方だった。大将の振り駒で私の先手となった。持ち時間は「20分・30秒」。
▲7六歩△8四歩。ここで私は迷ってしまう。居飛車か振り飛車か、居飛車なら相掛かり系か矢倉系か。どれに行くか考えたら2分以上の考慮になってしまった。そして▲2六歩。
△3二金に▲2五歩とし、以下横歩取りになるかと思いきや、行田氏は飛車先の歩を交換せず、結果私は▲2五飛戦法、行田氏は片雁木となった。

第1図以下の指し手。△8六歩▲同歩△同飛▲8五歩△7六飛▲8七銀△5六飛▲5七銀△3六飛▲4八金(第2図)

行田氏は△8六歩と飛車先の歩を換えてきた。私は▲8五歩と塞ぎ飛車の捕獲を狙ったが、行田氏は当然△7六飛。ここで▲5七銀を考えたが、△8六歩で銀の進出を防がれてしまう。
それで▲8七銀と上がったが、行田氏に△5六飛~△3六飛とインベーダーのごとく歩を払われ、一遍に私が悪くなってしまった。
第2図では、後手に決め手がある。

第2図以下の指し手。△8六歩▲9八銀△1三角▲4六歩△9三桂▲8四歩△8五桂▲同桂△同銀▲8三歩成(第3図)

一本△8六歩はいいとして、▲9八銀には△1五歩がイヤだった。▲同歩は△1八歩からの連打で香を取って後手必勝。よって△1五歩には▲3八金△1六歩▲1八歩と屈服するしかないが、これでは先手に主張点がなく、ジリ貧だ。
だが行田氏は△1三角から△9三桂~△8五桂ときた。これでも後手優勢だが、若干紛れが出てきた。

第3図以下の指し手。△9六歩▲同歩△6五桂▲6六銀△4六角▲同角△同飛▲5八玉(第4図)

行田氏は△9六歩▲同歩を利かし角を捌いてきたが、ここで▲5八玉がしっかりした手だった。ここ▲4七歩もあるが、△同飛成▲同金△3八角のような手を気にした。これは▲4九飛打があって凌げるが、用心に越したことはない。

第4図以下の指し手。△4五桂▲同桂△同飛▲6三角△5二銀▲4五角成△同歩▲4四桂△2二金(第5図)

行田氏は△4五桂と捌いてきたが、△4五同飛に▲6三角が好点。△5二銀には▲4五角成と飛車を取るところで、ここ▲8五角成と欲張ると、△5七桂成~△8五飛と馬を素抜かれる。
▲4四桂で、流れがこちらに来たと思った。

第5図以下の指し手。▲3三歩△5六桂▲3八金△4六歩▲3二歩成△同金▲2一飛△3一角▲3二桂成(投了図)
まで、一公の勝ち。

▲3三歩と打った。もし△同金なら▲2一飛で、△3一桂▲3二歩でどうか。相手は時間もないし、こういうボンヤリした手のほうが困ると思った。
△5六桂には▲3八金と、落ち着いて逃げる。次もし△3六角なら、▲5九玉と引いて耐えるつもりだった。
行田氏は△4六歩と来たが、私は待望の▲3二歩成~▲2一飛。今度は△3一桂合がないので、▲2三飛行成も生じている。実戦は△3一角▲3二桂成まで、行田氏が投げた。

感想戦。私は第2図まで戻し、ここで△1五歩で先手負け、と断じた。行田氏はおのが棋力を認識し、それほどいい局面とは思っていなかったようである。私は相手の悲観に助けられた形となった。
隣の2局はまだ対局中。しかしKaz氏は△1九角成と香得したし、優勢だろう。ふたりのうちのどちらかは勝つと信じ、私はスーパーに向かった。
スーパーは2階があり、ここに多くの飲み物が置いてあった。500ml・88円(税別)のお茶か650ml・95円(税別)の麦茶か迷ったが、後者を買う。これで水分の心配はなくなった。
3階に戻るとあらかた対局は終わっており、我がチームは3勝。幸先いいスタートである。
2回戦は「加須A」と。対局開始直前、Shin氏が、私の相手はHat氏のお兄さんと耳打ちした。
これが若干余計なことで、私はHat氏に大野教室で勝ったことがない。彼の兄ということはさらに棋力が上だろうし、私には難敵となった。
私の後手で▲7六歩△3四歩▲7五歩。こうなれば以下の予想として、Hat兄氏の石田流はキマリ。私は△6三銀の形から△5四銀左を目指し、△4五歩▲同歩△同銀と1歩を手に持ち、角道を通す。こんな展開になるかと思った。

果たしてその局面になったのだが、第1図でHat氏が大長考する。ここまで2分くらいしか考えなかったのに、7分くらい考える。私は睡魔が襲ってきて、ボンヤリする。結局Hat兄氏は▲7七角と上がった。私もその手がいちばんイヤだった。
以下△4二金▲6七銀(第2図)。次に▲5六銀と上がられると△4五歩▲同歩△同銀ができなくなるので、もし決行するならこの局面しかない。
しかし次の手が敗着となった。

(つづく)
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