2018年12月15日(土)早朝。私は今年も、長崎県川棚の「あんでるせん」へ、お邪魔する。
その前日の14日、私はANAのHPを見た。2019年2月の北海道旅行のための、千歳行きの予約状況確認である。
思えば2017年の今頃は、求職するも面接さえできない状況だった。ゆえに却って休みは流動的になり、場合によっては、北海道滞在を延長してもよかった。
だが2018年は何件か面接もでき、現在いいところまで行っている会社もある。となれば就職している可能性も考え、休みも暦通りで取るしかない。それで往路の2月9日(土)を見ると、もうほとんどの便が埋まっていた。
そんな中、08時ちょうど発の便が空いていた。「○」の表示があるから、「10人~29人の空席あり」だ。値段も20,560円と手ごろである。臨時便を増設したのだろうか。
だがこれでは、恒例の札沼線に乗車できない。やはり当日は朝から動き、札沼線にも乗ってみたい。
それで前日もあたってみると、AIR DOの18時50分の便が、17,760円で最も安かった。
だがこれは、当日に会社勤めをしている可能性を考えると、捨てざるを得ない。この点、自宅での仕事は時間の融通が利き、まことに便利だったと痛感するのだ。
いずれにしても9日の便は、一日だけ様子を見ることにした。
それともうひとつ、これはあんでるせんの方だが、私は財布の中に、曲がった500円玉をいつも2枚入れていたのだが、そのうちの1枚が無くなってることに気付いた。
これは私が使うことはあり得ないから、どこかで落としたか、1枚だけ保管したのを忘れたか、である。だが雰囲気は前者っぽい。だが心当たりを探しても出てこず、私はモヤモヤするばかり。
だがその途中で、未使用のオレンジカードが数枚出てきた。JR九州では、まだオレカが使える。今回の旅行ではこれを使おうと思う。
とりあえず翌日に備え、私は就寝したわけだった。
◇
15日朝は、6時50分ごろ自宅を出た。06時59分の山手線に乗る。車内は意外と客が多く、私は立っていった。土曜日でも出勤する人は大勢いるのだ。
浜松町から各駅停車のモノレールに乗り、07時45分、羽田空港第2ビル着。「Skip」なのですぐに荷物検査場に行くと、その手前の一隅で、一括してチケットの確認をやっていた。
これ、以前は各ゲートのすぐ手前でやっていた。だがそこでチケットの不具合があった場合、客はどこかに戻って、再登録をしなければならなくなる。これは大変な時間のロスだ。それならば、それより手前のところでチケットだけ確認したほうが、後の対処もしやすい理屈だ。
今回の措置は細かいことだけど、これはANAのヒットだと思った。
ANA661便は、08時15分、定刻に離陸した。なお、この飛行機は薩摩川内とタイアップしているらしく、機体にはそれらしいデザインがしてあるとのことだった。だが私たちにはほぼ関係ないことだった。
長崎空港には、定刻より5分早い、10時15分に到着した。あんでるせんは原則的に11時入店だが、飛行機利用の場合は、多少の遅刻は許される。私は昨年(2017年)と同じ、10時45分発の空港特急バスに乗った。
今日の長崎は快晴である。確か昨年は雨だった。旅行は晴れに越したことはないが、あんでるせんの時だけは、まったく表に出ないので、天候は何でも構わない。間の悪いことに明日は雨の予報で、こうなると両日の天気を入れ替えてほしいと思う。
川棚バスセンターには、定刻を3分遅れの11時29分に着いた。約30分の遅刻なら、まあ許容範囲であろう。
早速店内に入る。1999年の初入店以来、これで20年連続20回目となる。この間、私は何の人間的進歩も成長もなく、いたずらに年を取った。マスターのアドバイスを全然聞かなかった結果がこれである。
店内の雰囲気はまったく変わっていない。そして意外と、空席があった。私が約2ヶ月前に予約した時、先客が33人いるから無理、と最初は断られたのだ。だが今はザッと数えて、17人ほどだ。
これは、私同様遅刻組もいるだろうが、団体がキャンセルしたのだ。
LPSAや大野教室での指導対局でも、土壇場で予約をキャンセルする手合いがいるが、これは無責任だと思う。いい加減な予約は、他者に迷惑がかかる。
あんでるせんもそうで、ここは人気があるからとりあえず予約をするのだろうが、全員がマジックショーに興味があるわけではないので、誰かが行かなくなると、その団体ごとキャンセルしてしまうのだ。
だが予約の期間中、私のように本当に行きたい人間が、満席で断られる。私は食い下がったけれど、もし引き下がった場合、このキャンセル組は、その人にどう釈明をするのだろう。
あんでるせんに行く人は、予約の重大性を肝に銘じてほしい。
私はドア左の大テーブルに案内された。昨年とほぼ同じだ。だが昨年私がいた場所には、母娘ペアがいた。しかし娘さんはスマホいじりに余念がなく、あまりマジックショーに関心はないようだ。ということは、母親にそのケがあるのだろうか。
私はビーフカレー(810円)とウインナーコーヒー(585円)を頼む。
とくにやることもないので、年賀状に書く、2018年の私の10大ニュースを考えたりした。
すると、右の母親が、カウンターにいる若者3人と話し始めた。何とはなしに聞いていると、彼女は霊感が強いらしい。
こういう人は、あんでるせんにハマるのだ。
店内はあれから人が増え、25人くらいになっている。結局今年も、満席になるのだろう。
無責任なキャンセルは許せないけれど、そのお陰で新たに予約を入れられる人もいるわけだ。
(つづく)
その前日の14日、私はANAのHPを見た。2019年2月の北海道旅行のための、千歳行きの予約状況確認である。
思えば2017年の今頃は、求職するも面接さえできない状況だった。ゆえに却って休みは流動的になり、場合によっては、北海道滞在を延長してもよかった。
だが2018年は何件か面接もでき、現在いいところまで行っている会社もある。となれば就職している可能性も考え、休みも暦通りで取るしかない。それで往路の2月9日(土)を見ると、もうほとんどの便が埋まっていた。
そんな中、08時ちょうど発の便が空いていた。「○」の表示があるから、「10人~29人の空席あり」だ。値段も20,560円と手ごろである。臨時便を増設したのだろうか。
だがこれでは、恒例の札沼線に乗車できない。やはり当日は朝から動き、札沼線にも乗ってみたい。
それで前日もあたってみると、AIR DOの18時50分の便が、17,760円で最も安かった。
だがこれは、当日に会社勤めをしている可能性を考えると、捨てざるを得ない。この点、自宅での仕事は時間の融通が利き、まことに便利だったと痛感するのだ。
いずれにしても9日の便は、一日だけ様子を見ることにした。
それともうひとつ、これはあんでるせんの方だが、私は財布の中に、曲がった500円玉をいつも2枚入れていたのだが、そのうちの1枚が無くなってることに気付いた。
これは私が使うことはあり得ないから、どこかで落としたか、1枚だけ保管したのを忘れたか、である。だが雰囲気は前者っぽい。だが心当たりを探しても出てこず、私はモヤモヤするばかり。
だがその途中で、未使用のオレンジカードが数枚出てきた。JR九州では、まだオレカが使える。今回の旅行ではこれを使おうと思う。
とりあえず翌日に備え、私は就寝したわけだった。
◇
15日朝は、6時50分ごろ自宅を出た。06時59分の山手線に乗る。車内は意外と客が多く、私は立っていった。土曜日でも出勤する人は大勢いるのだ。
浜松町から各駅停車のモノレールに乗り、07時45分、羽田空港第2ビル着。「Skip」なのですぐに荷物検査場に行くと、その手前の一隅で、一括してチケットの確認をやっていた。
これ、以前は各ゲートのすぐ手前でやっていた。だがそこでチケットの不具合があった場合、客はどこかに戻って、再登録をしなければならなくなる。これは大変な時間のロスだ。それならば、それより手前のところでチケットだけ確認したほうが、後の対処もしやすい理屈だ。
今回の措置は細かいことだけど、これはANAのヒットだと思った。
ANA661便は、08時15分、定刻に離陸した。なお、この飛行機は薩摩川内とタイアップしているらしく、機体にはそれらしいデザインがしてあるとのことだった。だが私たちにはほぼ関係ないことだった。
長崎空港には、定刻より5分早い、10時15分に到着した。あんでるせんは原則的に11時入店だが、飛行機利用の場合は、多少の遅刻は許される。私は昨年(2017年)と同じ、10時45分発の空港特急バスに乗った。
今日の長崎は快晴である。確か昨年は雨だった。旅行は晴れに越したことはないが、あんでるせんの時だけは、まったく表に出ないので、天候は何でも構わない。間の悪いことに明日は雨の予報で、こうなると両日の天気を入れ替えてほしいと思う。
川棚バスセンターには、定刻を3分遅れの11時29分に着いた。約30分の遅刻なら、まあ許容範囲であろう。
早速店内に入る。1999年の初入店以来、これで20年連続20回目となる。この間、私は何の人間的進歩も成長もなく、いたずらに年を取った。マスターのアドバイスを全然聞かなかった結果がこれである。
店内の雰囲気はまったく変わっていない。そして意外と、空席があった。私が約2ヶ月前に予約した時、先客が33人いるから無理、と最初は断られたのだ。だが今はザッと数えて、17人ほどだ。
これは、私同様遅刻組もいるだろうが、団体がキャンセルしたのだ。
LPSAや大野教室での指導対局でも、土壇場で予約をキャンセルする手合いがいるが、これは無責任だと思う。いい加減な予約は、他者に迷惑がかかる。
あんでるせんもそうで、ここは人気があるからとりあえず予約をするのだろうが、全員がマジックショーに興味があるわけではないので、誰かが行かなくなると、その団体ごとキャンセルしてしまうのだ。
だが予約の期間中、私のように本当に行きたい人間が、満席で断られる。私は食い下がったけれど、もし引き下がった場合、このキャンセル組は、その人にどう釈明をするのだろう。
あんでるせんに行く人は、予約の重大性を肝に銘じてほしい。
私はドア左の大テーブルに案内された。昨年とほぼ同じだ。だが昨年私がいた場所には、母娘ペアがいた。しかし娘さんはスマホいじりに余念がなく、あまりマジックショーに関心はないようだ。ということは、母親にそのケがあるのだろうか。
私はビーフカレー(810円)とウインナーコーヒー(585円)を頼む。
とくにやることもないので、年賀状に書く、2018年の私の10大ニュースを考えたりした。
すると、右の母親が、カウンターにいる若者3人と話し始めた。何とはなしに聞いていると、彼女は霊感が強いらしい。
こういう人は、あんでるせんにハマるのだ。
店内はあれから人が増え、25人くらいになっている。結局今年も、満席になるのだろう。
無責任なキャンセルは許せないけれど、そのお陰で新たに予約を入れられる人もいるわけだ。
(つづく)