一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

木村ひさし監督に物申す・2

2019-04-05 00:06:07 | プライベート
3月30、31日にテレビ朝日系で「名探偵・明智小五郎」が放送されると知った。今回は明智小五郎が現代にいたら、という設定で、西島秀俊が演じる。設定自体は構わないが、危惧したのが、監督が木村ひさし氏だったことだ。
木村監督は細かいカット割りが好きで、1秒間に何カットも割ることが持ち味だ。その過剰な演出についていけず、私は視聴を断念したことが何度もあった。
だから今回もイヤな予感がしたのだが、果たしてその危惧は現実のものとなった。
冒頭、パソコンから脅迫文が流れて以降は細かいカット割りの連続で、もう私はウエッとなった。
しかもそれに加え、つまらぬ小ネタをバシバシ挟んでくる。とくに、伊藤淳史演じる小林芳雄捜査官が、言葉を何度も噛む。そのたびに話の流れが寸断され、私はイラッとした。噛む演出に何の意味があるの!?
私は自分の文章でもヒトの文章でも、いいリズムを求める。映像もむろんそうで、つまずきの箇所があってはならない。脚本では、小林捜査官が噛むシーンは1ヶ所だけだったらしいが、木村監督が面白がって、話全体にまぶしてしまったらしい。最悪である。バカとしか思えない。
香川照之演じる浪越謙次朗刑事部長の水筒のギャグも、まったくいらない。意味が分からない。
また明智事務所の調査員らも、現実からかけ離れすぎている。あのー、事務所内で吹き矢を吹く社員なんていませんよ! 事務所内でのバカみたいな会話、あれも全部いらない。
また小林捜査官の妻が地下アイドルという設定も意味不明だ。というか、小林捜査官の家庭内のことなど、どーでもいい。私は事件だけを追ってほしいのである。
また、ここが笑いどころです、という効果音もまったくいらない。ひたすら耳障りだった。
そもそもこれが、「明智小五郎」の世界であることに意味があるのだろうか。普通のキャラ設定じゃマズかったのだろうか?
いずれにしても、本筋と関係のないところでこれだけイライラしたら、もう無理である。終盤の謎解きではさすがにシリアスになったが、こちらは疲労困憊というあり得ない事態に陥っているから、パソコンを見ながらの「ながら視聴」になってしまった。
……と、これが30日の内容だったが、31日もほぼ同様の展開だった。31日は西島秀俊が中国の刀剣でチャンバラをする場面があったが、あれはまったくいらなかった。
以上、脚本は面白かったのに、ほぼ全編がくだらぬギャグ&サブリミナルまみれ。監督が私物化して、台無しにした。和泉聖治監督や橋本一監督が演出したら、重厚ないい話になったのに、惜しい。
というわけで、私も今回でさすがに懲りた。もう木村ひさし氏演出のドラマを見ることはないだろう。
サヨナラ。
コメント
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