一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

伝説の一局

2019-07-04 00:22:34 | 将棋雑記
2日はC級1組順位戦・堀口一史座七段と藤井聡太七段の一戦があった。私は注目していたが仕事があってネット中継を観る余裕がなく、午後もだいぶ経ってからスマホを見た。
するとAbemaTVでは北島忠雄七段と都成竜馬五段の一戦が行われており、その瞬間、私はすべてを理解した。
堀口七段が早投げしたのだ。100%間違いないと思った。
夜に帰宅してネット掲示板を見ると、果たして「堀口七段の早投げ」で盛り上がっていた。
詳しく書くと、午前11時23分、47手で藤井七段の勝ち。堀口七段の消費時間は、6時間中、たった4分だったらしい。
とはいえ午前中の終了は不思議で、いくら堀口七段が早指ししようと、相手方が自分のペースで考えれば、もう少し終了時間は遅くなるはずなのだ。
しかしさすがの藤井七段も堀口七段のペースに巻き込まれ、いくぶん早指しになってしまったのだろう。
また対局前は、堀口七段が何かパフォーマンスをしたそうだが、負けたんではしょうがない。
いやしかし、考慮時間4分とは……。堀口先生、もう、将棋を考える体力がないのだ。
これが会社だったらとても仕事にならぬ。休職か退職を迫られるだろう。しかしそこは棋士なので、進退は個人任せだ。そしてどんな形であれ対局をこなせば、私よりはるかに多い収入が見込める。棋士万歳!!である。
ではここで、本局の全記譜を記録しておこう。

▲七段 藤井聡太
△七段 堀口一史座

▲2六歩△8四歩▲7六歩△3二金▲2五歩△3四歩▲7八金△8八角成▲同銀△2二銀▲4八銀△3三銀▲7七銀△7二銀▲3六歩△7四歩▲1六歩△9四歩▲9六歩△4二玉▲3七銀△7三銀▲4六銀△8五歩▲1五歩△6四銀▲3五歩△同歩▲同銀△8六歩▲同歩△8五歩▲2四歩△同歩▲3四歩△2二銀▲6六角△4四歩(図)

▲4四同銀△7三角▲2四飛△2三歩▲2五飛△8六歩▲4五飛△4三歩▲同銀成(投了図)
まで、47手で藤井七段の勝ち。
(消費時間:▲1時間18分 △4分)

38手目の△4四歩がよく分からなかった。なんだか自殺手に見えた。
堀口七段なら藤井七段に一発を入れる可能性もあるとフンでいたが、そんな夢想をした自分がバカだった。
もう堀口七段には、何も期待しない。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする