一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

新・悪夢の社団戦2019(1)

2019-07-15 12:13:25 | 社団戦
今年も社団戦の季節がやってきた。私は今年も「将棋ペンクラブ」からの出場である。しかし昨年は6部で降級したため、今年は何と7部(白)からの出場となる。
私が社団戦に初めて参加したのが2009年。以後、「LPSA星組2008」「大野教室」そして「将棋ペンクラブ」と渡り歩いてきたが、前の2つでは昇級経験がある。それなのに今回は7部で対局とは、何の因果であろうか。
ただ我がチームは参加することに意義があり、事実昨年降級した直後は、「7部のほうが一層気楽に指せるからいい」と一部の選手が苦笑していたものだ。
しかし今年の各選手の意気込みを総合すると、今年は復帰(昇級)を狙っているらしい。
まあ順位戦だって、開始前は全員の棋士が昇級を夢見ているわけだ。ペンクラブも然りで、昇級狙いの意気、大いによしである。
第1日目は6月30日(日)。渡部愛女流三段のお誕生日は4日前に終わっていたが、ルーティーンとして誕生日プレゼントは買わなければならない。
ただし渡せるかどうかが問題だ。ここ数年は渡部女流三段がLPSAブースに顔を出していたが、女流王位獲得後の渡部女流三段は一層多忙になり、今回の参加の有無が微妙なのだ。ツイッターもあたってみたが、それらしきことは書かれていない。
結局出欠が分からぬまま、29日(土)を迎えてしまった。無難なのは何も買わず社団戦に臨むことだが、プレゼント購入はもはや儀式になっているので、いまさら止めるわけには行かない。午後、私は新宿に向かったのであった。
購入は伊勢丹、と決めているのだが、実は渡部女流三段へのプレゼントは京王百貨店が多い。
今回も京王に行き、例年と似たような品物を購入してしまった。

29日深夜はいろいろやることがあって、就寝は4時近くになった。大切な対局の前だというのに、この辺のコンディションのコントロールが、私は全然なっていない。
明け方、尿意を催して目が覚めたのだが、起床時間を30分も過ぎており、焦った。目覚まし時計をセットするのを忘れていたのだ。起きて慌てて着替える。
表は雨だった。たしか2年前も雨だった気もするが、この雨も私を憂鬱にさせる。
セカンドバッグにはLPSA女流棋士寄せ書き扇子をしのばせた。対局で勝勢になったらあおぐ、というやつである。だがこの意味を将棋ペンクラブのメンバーは知らない。
最寄り駅前からバスに乗った。9時19分、二天門下車。場所はもちろん「産業貿易センター台東館」。とりあえず遅刻回避である。
本日の会場は4階と5階で、4階に上がると、中倉宏美女流二段、船戸陽子女流二段、松尾香織女流二段の姿を認めた。しかし肝心の渡部女流三段の姿がない。
やっぱりなあ……と思う。今日はいない気がしたのだ。
だが中倉女流二段らにプレゼントの手渡しを頼むのもかなり失礼である。私は三先生に挨拶をせず、5階に上がった。
しかし将棋ペンクラブのメンバーが見つからず、私はうろうろするのみ。
Taga氏がいた。久しぶりの再会で、ちょっとおしゃべりする。Taga氏は「大野教室2」の監督をやるらしい。
Wパパ氏にも会う。
「おぉぅ、Wパパさん、娘さんが独り立ちして、W家はすっかり安泰で」
Wパパ氏は、今をときめく和田あき女流初段のご尊父である。「妹さんも女流棋士になったら、もう何の心配もなくなるね」
Wパパ氏は一流企業に勤め、子供さん3人も立派に成長している。絵に描いたような成功者の家庭で、私には無縁の世界である。
将棋ペンクラブの面々と徐々に合流した。幹事の三上氏、Kan氏、Akuさんに、「魚百」や関東交流会でお会いした藤原氏。今日は息子さんと一緒に参戦だ。ただ、私をこのチームに引き入れたA氏の姿はなかった。
1回戦の相手は「将棋ネット」。私は大将である。言っちゃあなんだが、7部である。ここまで落ちれば相手は大したことがないはずで、4戦出られたら、楽に4勝するとフンでいた。この時は。
しかも相手は4人しかおらず、労せずして3勝が確定。よって私は休んでもよかったが、Akuさんは「確実に1勝したいから」と私にそのまま参戦を勧めた。副将は藤原パパ、三将は藤原息子、四将はYam氏である。
9時56分、まずは開会式である。東京アマチュア将棋連盟理事長・今西修氏の挨拶。続いて所司和晴七段の挨拶となる。所司七段には、将棋ペンクラブ大賞の最終選考委員を務めてもらっている。
ひとり置いて、中倉女流二段がLPSA代表として挨拶。さらにアマ連新理事長の野山氏からも挨拶があった。さらにもうひとり挨拶が続いて、さすがに第1日目である。対局前にいろいろセレモニーがあるのだ。
10時5分、対局開始。私の相手は、将棋プログラマーで有名な人と同姓同名である。相手は年配だから本人ではないと思うが、どうなのだろう。
それで思ったのだが、たとえ何部であろうと2~3人は有段者がいるわけで、大将戦は大変な戦いになるのだと思い直した。
私の先手で、▲7六歩△8四歩。相居飛車は神経を遣うので、▲6八銀△3四歩に▲6六歩とし、中飛車に振った。
私は▲3八玉~▲4八銀と3手美濃に組む。藤原パパは振り飛車。息子は対振り飛車に穴熊を指している。
こちらの将棋は難しいことになっている。将棋ネット氏は筋違いに角を打つ。これはありがたい気もしたが、仮に中段にいる飛車が2四に回り、角を7二に引かれると、一遍に2七の地点が受からない。
藤原パパは飛車角を捌いているが、駒損で切れ気味だ。先手氏は一段目に竜を作り、パパ氏は片美濃でいかにも薄い。パパ氏の△5五角に先手氏は▲6六金と受けたが、ここは▲6二金と攻め合って明快な一手勝ち。これが見えないということは、パパ氏にもチャンスがあるかと思ったが……。
息子君は着実に優位を拡げているようで、彼に勝ってもらわないと安心できない。
私はだいぶ優勢になったと思ったのだが、△5八歩でと金攻めを見せられ焦った私は、どこかで決め損なう。微妙にお手伝いの連続があり、雰囲気的には形勢逆転していてもおかしくない。藤原パパはさっき投了してしまったし、まさか4敗はしないと思うが、そうなったらとんだ恥さらしだ。
というところで、第1図から△4六歩がどうだったか。これは私が勝ちになったと思った。

(つづく)
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