去る2月25日は、棋士編入試験第4局、本田奎五段と折田翔吾アマの一戦があった。先番の折田アマが序盤の作戦勝ちから優位を拡げ、終盤ややもたついたものの、快勝。うれしいプロ入りを決めた。
今回の試験は、第1局の黒田尭之四段の作戦が意味不明だったが、それ以外は棋士側も一生懸命指し、よい結果だったと思う。
私見では、棋士編入試験から入った棋士は、普及に一層の力を入れなければならないと思う。それがアマ棋界への恩返しになると思うからだ。
折田氏にはプロ入り後も、将棋関係(遊びの報告はいらない)の情報提供をお願いしたい。もっとも当人も、今後もYouTuberを続けるようである。
異色の棋士が誕生した。あらためて、おめでとうございます。
なおこの日は、第31期女流王位戦挑戦者決定リーグの最終一斉対局もあった。
組み合わせと結果を書いておこう。
<紅組>
○渡部愛女流三段(4勝1敗)VS●中村真梨花女流三段(3勝2敗)
○伊藤沙恵女流三段(4勝1敗)VS●室田伊緒女流二段(2勝3敗)
○千葉涼子女流四段(2勝3敗)VS●香川愛生女流三段(0勝5敗)
<白組>
○清水市代女流六段(4勝1敗)VS●石本さくら女流初段(1勝4敗)
●本田小百合女流三段(2勝3敗)VS○加藤桃子女流三段(4勝1敗)
●谷口由紀女流三段(2勝3敗)VS○中井広恵女流六段(2勝3敗)
紅組は渡部女流三段、伊藤女流三段ともに勝ち4勝1敗。しかし直接対決で伊藤女流三段が勝っていたため、規則により、伊藤女流三段が挑戦者決定戦に進出した。
白組も清水女流六段と加藤女流三段が並んだが、同様の理由で加藤女流三段が挑戦者決定戦に駒を進めた。
しかし毎回思うのだが、この直接対決の規則が、私には納得がいかないのである。
だって直接対決に勝った方だってほかの棋士に負けているわけで、勝ち負けの重さに変わりはないと思うのだ。
この規定は第26期から採用され、それまでは順位優先やプレーオフだった。
ちなみに王位戦は、同星が2人ないし3人出た場合は、ちゃんとプレーオフを行う。ただし陥落の場合は、直接対決の結果が採用される。以前はそれで陥落した棋士もいた。
話を戻し、女流王位戦の現行の規則では、直接対決での勝利は1.5差の感覚である。紅組は2回戦の渡部女流三段-伊藤女流三段戦が事実上の優勝決定戦で、ここで伊藤女流三段が勝った時点で、今期の渡部女流三段の五番勝負出場はない、と思った。
どうなんだろう。プレーオフの1局くらい増えたって、スポンサーにそれほど負担はかからないと思うのだ。来期からでも、規則を元に戻すことはできないだろうか。
そして2日に行われた挑戦者決定戦は、加藤女流三段の勝ち。相居飛車になり、後手番の伊藤女流三段が例の力戦形に組んだが、加藤女流三段が思い切った攻めを敢行し、快勝した。
加藤女流三段は大本命だったが、女流棋戦の場合、本命が十中八九出てくる。これはやはり問題があると思う。ほかの女流棋士は頑張ってこのレベルの差を埋めないと、予選が味気ないものになってしまう。
今回の試験は、第1局の黒田尭之四段の作戦が意味不明だったが、それ以外は棋士側も一生懸命指し、よい結果だったと思う。
私見では、棋士編入試験から入った棋士は、普及に一層の力を入れなければならないと思う。それがアマ棋界への恩返しになると思うからだ。
折田氏にはプロ入り後も、将棋関係(遊びの報告はいらない)の情報提供をお願いしたい。もっとも当人も、今後もYouTuberを続けるようである。
異色の棋士が誕生した。あらためて、おめでとうございます。
なおこの日は、第31期女流王位戦挑戦者決定リーグの最終一斉対局もあった。
組み合わせと結果を書いておこう。
<紅組>
○渡部愛女流三段(4勝1敗)VS●中村真梨花女流三段(3勝2敗)
○伊藤沙恵女流三段(4勝1敗)VS●室田伊緒女流二段(2勝3敗)
○千葉涼子女流四段(2勝3敗)VS●香川愛生女流三段(0勝5敗)
<白組>
○清水市代女流六段(4勝1敗)VS●石本さくら女流初段(1勝4敗)
●本田小百合女流三段(2勝3敗)VS○加藤桃子女流三段(4勝1敗)
●谷口由紀女流三段(2勝3敗)VS○中井広恵女流六段(2勝3敗)
紅組は渡部女流三段、伊藤女流三段ともに勝ち4勝1敗。しかし直接対決で伊藤女流三段が勝っていたため、規則により、伊藤女流三段が挑戦者決定戦に進出した。
白組も清水女流六段と加藤女流三段が並んだが、同様の理由で加藤女流三段が挑戦者決定戦に駒を進めた。
しかし毎回思うのだが、この直接対決の規則が、私には納得がいかないのである。
だって直接対決に勝った方だってほかの棋士に負けているわけで、勝ち負けの重さに変わりはないと思うのだ。
この規定は第26期から採用され、それまでは順位優先やプレーオフだった。
ちなみに王位戦は、同星が2人ないし3人出た場合は、ちゃんとプレーオフを行う。ただし陥落の場合は、直接対決の結果が採用される。以前はそれで陥落した棋士もいた。
話を戻し、女流王位戦の現行の規則では、直接対決での勝利は1.5差の感覚である。紅組は2回戦の渡部女流三段-伊藤女流三段戦が事実上の優勝決定戦で、ここで伊藤女流三段が勝った時点で、今期の渡部女流三段の五番勝負出場はない、と思った。
どうなんだろう。プレーオフの1局くらい増えたって、スポンサーにそれほど負担はかからないと思うのだ。来期からでも、規則を元に戻すことはできないだろうか。
そして2日に行われた挑戦者決定戦は、加藤女流三段の勝ち。相居飛車になり、後手番の伊藤女流三段が例の力戦形に組んだが、加藤女流三段が思い切った攻めを敢行し、快勝した。
加藤女流三段は大本命だったが、女流棋戦の場合、本命が十中八九出てくる。これはやはり問題があると思う。ほかの女流棋士は頑張ってこのレベルの差を埋めないと、予選が味気ないものになってしまう。