一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

川上七段の順位戦復帰の目を考える・緊急特別版「怒濤の王手」

2020-03-19 00:17:03 | 目を考える
18日の当ブログに読者からコメントがあり、読むと、川上猛七段が来期のNHK杯予選で3連勝した、とのことだった。
これは予想外の快挙である(失礼)。そこで、「川上七段の…」シリーズの緊急特別版を記す。
分かりやすくするため、2019年度の成績のみを掲げよう。

4月2日 第45棋王戦予選2回戦 ●青嶋未来五段
4月10日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○瀬川晶司六段
5月27日 第91期棋聖戦一次予選1回戦 ●日浦市郎八段
5月31日 第69期王将戦一次予選決勝 ●近藤誠也六段
6月3日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ○窪田義行七段
6月27日 第5期叡王戦七段戦予選1回戦 ○大石直嗣七段
6月27日 第5期叡王戦七段戦予選2回戦 ●有森浩三七段
7月1日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦3回戦 ○竹内雄悟五段
7月か8月 第28期銀河戦予選 ○室岡克彦七段
7月か8月 第28期銀河戦予選 ●野月浩貴八段
8月8日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦4回戦 ●田村康介七段
8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○勝又清和六段
8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○横山泰明七段
9月26日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○伊藤真吾五段
10月4日 第68期王座戦一次予選1回戦 ○室岡克彦七段
10月8日 第61期王位戦予選1回戦 ○山本博志四段
10月24日 第68期王座戦一次予選2回戦 ●遠山雄亮六段
10月28日 第61期王位戦予選2回戦 ○田村康介七段
10月31日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ●佐々木大地五段
11月25日 第61期王位戦予選3回戦 ○及川拓馬六段
12月25日 第61期王位戦予選4回戦 ●丸山忠久九段
1月7日 第33期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ●金井恒太六段
1月17日 第46期棋王戦予選1回戦 ●室岡克彦七段
1月31日 第70期王将戦一次予選1回戦 ○及川拓馬六段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選1回戦 ○中田宏樹八段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選2回戦 ○井出隼平四段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選決勝 ○杉本和陽四段
3月10日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○瀬川晶司六段

以上、驚異の17勝11敗となった。一時は12勝11敗となり、順位戦復帰の目はほぼ絶望となったが、そこから怒濤の5連勝は見事である。
NHK杯予選は、中堅の実力者と、若手四段2名をほふった。ことに杉本四段には昨年の同棋戦で敗れているので、雪辱を果たした格好だ。
改めて、順位戦復帰のおもな条件は、

①年度18勝12敗
②いい所取り30局以上で勝率.650以上

である。つまり今月中に2局指せれば、1勝1敗でよい。
そして残る対局は

第70期王将戦一次予選2回戦 中座真七段
第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 窪田義行七段

である。順番は王将戦が先になる。竜王戦は微妙なところだが、連盟だって鬼じゃないので、王将戦で負けたら、竜王戦も組んでくれるだろう。
それが無理なら、NHK杯本戦を今月中に組んでくれてもよい。順位戦復帰なるか、という対局を全国放送で観るのもオツなものである。
それで仮に連敗したとしても、川上七段にはまだ希望がある。6月以降に限れば、2敗を足しても「16勝10敗」。今度は②の条件が適用され、あと4連勝で順位戦復帰が叶うのだ。
いずれにしても、王将戦で勝ってしまうのが簡明だ。中座七段戦は連盟の携帯中継が付くだろうが、私は契約していないので関係ない。AbemaTVで中継してほしいところである。
コメント (2)
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