2月27日に第78期A級順位戦最終局が行われた。
まず、ここまでの10棋士の戦績と、私の勝敗予想を載せる。
○渡辺明三冠(8勝0敗)-●三浦弘行九段(4勝4敗)
●佐藤天彦九段(3勝5敗)-○稲葉陽八段(4勝4敗)
○羽生善治九段(4勝4敗)-●佐藤康光九段(4勝4敗)
●木村一基王位(3勝5敗)-○広瀬章人八段(5勝3敗)
○久保利明九段(2勝6敗)-●糸谷哲郎八段(3勝5敗)
渡辺-三浦戦は、名人挑戦を決めた渡辺三冠が手を抜くことはしないが、肩の力が抜けていい将棋を指すと思った。
佐藤天-稲葉戦は、最近復調気味の稲葉八段が勝つと思った。
羽生-佐藤康戦は、両者における羽生九段の相性の良さを買った。
木村-広瀬戦は、王将戦挑戦中の広瀬八段の充実を買った。
久保-糸谷戦は、振り飛車の勝利を願う意味で、久保九段の勝ちとした。すなわち前局に続いて、願望を入れた。
「将棋世界」のA級順位戦予想クイズで、私は8回戦を全問正解した。この最終戦もそこそこ当たりそうで、かなりの期待はしていた。
そしてそれぞれの最大の順位の変動は、以下である。
佐藤天九段 ○…3位 ●…B級1組1位
羽生九段 ○…2位 ●…6位
久保九段 ○…B級1組1位 ●…B級2組2位
広瀬八段 ○…2位 ●…3位
糸谷八段 ○…4位 ●…B級1組1位
佐藤康九段 ○…3位 ●…5位
三浦九段 ○…4位 ●…6位
稲葉八段 ○…4位 ●…8位
木村王位 ○…7位 ●…B級1組2位
佐藤天九段の振り幅が大きい。
最終戦は残り1名の降級者を決めるだけだから興味は半減だが、こればかりはしょうがない。そして最終戦は始まった。
とはいうものの、私は日本将棋連盟の棋譜中継とは契約しておらず、当日はAbemaTVでの中継もなかったので、却ってネット掲示板も見る気も失せ、夜まで何もしなかった。
夜も更け、頃はよしと勝敗を確認すると、ます渡辺三冠-三浦九段戦は、渡辺三冠が快勝していた。順位戦21連勝、しかもB級1組→A級の全勝は初という離れ業で、名人挑戦に花を添えた。
三浦九段は珍しく粘りを欠いたが、この残留力はいつもながら素晴らしい。
佐藤天九段-稲葉八段戦、木村王位-広瀬八段戦は、いずれも前者の勝ち。
佐藤九段は不調が謳われていたが、辛くも残留を決めた。
木村王位は快勝だったようで、ここからしんどい結果待ちである。
そして私はこの時点で2局の勝敗を間違え、特等の六寸盤が消えた。この2局を間違えたんじゃ、仕方ない。
さらに深夜、糸谷八段が勝ち名乗り。降級が決まっていた久保九段は優勢の時間が長かったらしいが、最後は競り負けたようだ。
そして3勝の糸谷八段が勝ったことで、4勝の木村王位の降級が決定した。「4勝5敗」での降級は、第65期の深浦康市八段以来である。木村王位の無念の胸中お察しするが、このリーグ表を見たらしょうがない。だって誰も落ちそうにないのだから。
そして私は、ここも間違えた。A級順位戦クイズは、特等以外はすべての応募者から抽選だったか? よく分からないが、今期もこれで脱落である。
残るは羽生九段-佐藤康九段戦である。日付が変わった午前1時13分、大熱戦の末、佐藤九段が勝ち名乗り。会長、見事な勝ち越しである。
いやはや、さすがにA級最終局だけのことはあった。真剣に予想して、1勝4敗。8回戦が終わった時はウキウキしていたのに、大変な尻すぼみに終わってしまった。
でも楽しめたからいいか。
では、最終成績を順位順に記しておこう。
渡辺三冠 9勝0敗=名人挑戦
広瀬八段 5勝4敗
佐藤康九段 5勝4敗
佐藤天九段 4勝5敗
羽生九段 4勝5敗
糸谷八段 4勝5敗
三浦九段 4勝5敗
稲葉八段 4勝5敗
木村王位 4勝5敗=降級
久保九段 2勝7敗=降級
4勝5敗が実に6名。リーグ中盤、羽生九段の降級の可能性が噂されたが、実際結構危なかったことが分かる。
もっとも羽生九段は、1998年度の第57期A級順位戦で、3勝5敗の成績に終わっている。羽生四冠28歳の時である。これ、最終局の星次第では、羽生四冠にも降級の可能性があった。
これだからA級順位戦は恐ろしい。
まず、ここまでの10棋士の戦績と、私の勝敗予想を載せる。
○渡辺明三冠(8勝0敗)-●三浦弘行九段(4勝4敗)
●佐藤天彦九段(3勝5敗)-○稲葉陽八段(4勝4敗)
○羽生善治九段(4勝4敗)-●佐藤康光九段(4勝4敗)
●木村一基王位(3勝5敗)-○広瀬章人八段(5勝3敗)
○久保利明九段(2勝6敗)-●糸谷哲郎八段(3勝5敗)
渡辺-三浦戦は、名人挑戦を決めた渡辺三冠が手を抜くことはしないが、肩の力が抜けていい将棋を指すと思った。
佐藤天-稲葉戦は、最近復調気味の稲葉八段が勝つと思った。
羽生-佐藤康戦は、両者における羽生九段の相性の良さを買った。
木村-広瀬戦は、王将戦挑戦中の広瀬八段の充実を買った。
久保-糸谷戦は、振り飛車の勝利を願う意味で、久保九段の勝ちとした。すなわち前局に続いて、願望を入れた。
「将棋世界」のA級順位戦予想クイズで、私は8回戦を全問正解した。この最終戦もそこそこ当たりそうで、かなりの期待はしていた。
そしてそれぞれの最大の順位の変動は、以下である。
佐藤天九段 ○…3位 ●…B級1組1位
羽生九段 ○…2位 ●…6位
久保九段 ○…B級1組1位 ●…B級2組2位
広瀬八段 ○…2位 ●…3位
糸谷八段 ○…4位 ●…B級1組1位
佐藤康九段 ○…3位 ●…5位
三浦九段 ○…4位 ●…6位
稲葉八段 ○…4位 ●…8位
木村王位 ○…7位 ●…B級1組2位
佐藤天九段の振り幅が大きい。
最終戦は残り1名の降級者を決めるだけだから興味は半減だが、こればかりはしょうがない。そして最終戦は始まった。
とはいうものの、私は日本将棋連盟の棋譜中継とは契約しておらず、当日はAbemaTVでの中継もなかったので、却ってネット掲示板も見る気も失せ、夜まで何もしなかった。
夜も更け、頃はよしと勝敗を確認すると、ます渡辺三冠-三浦九段戦は、渡辺三冠が快勝していた。順位戦21連勝、しかもB級1組→A級の全勝は初という離れ業で、名人挑戦に花を添えた。
三浦九段は珍しく粘りを欠いたが、この残留力はいつもながら素晴らしい。
佐藤天九段-稲葉八段戦、木村王位-広瀬八段戦は、いずれも前者の勝ち。
佐藤九段は不調が謳われていたが、辛くも残留を決めた。
木村王位は快勝だったようで、ここからしんどい結果待ちである。
そして私はこの時点で2局の勝敗を間違え、特等の六寸盤が消えた。この2局を間違えたんじゃ、仕方ない。
さらに深夜、糸谷八段が勝ち名乗り。降級が決まっていた久保九段は優勢の時間が長かったらしいが、最後は競り負けたようだ。
そして3勝の糸谷八段が勝ったことで、4勝の木村王位の降級が決定した。「4勝5敗」での降級は、第65期の深浦康市八段以来である。木村王位の無念の胸中お察しするが、このリーグ表を見たらしょうがない。だって誰も落ちそうにないのだから。
そして私は、ここも間違えた。A級順位戦クイズは、特等以外はすべての応募者から抽選だったか? よく分からないが、今期もこれで脱落である。
残るは羽生九段-佐藤康九段戦である。日付が変わった午前1時13分、大熱戦の末、佐藤九段が勝ち名乗り。会長、見事な勝ち越しである。
いやはや、さすがにA級最終局だけのことはあった。真剣に予想して、1勝4敗。8回戦が終わった時はウキウキしていたのに、大変な尻すぼみに終わってしまった。
でも楽しめたからいいか。
では、最終成績を順位順に記しておこう。
渡辺三冠 9勝0敗=名人挑戦
広瀬八段 5勝4敗
佐藤康九段 5勝4敗
佐藤天九段 4勝5敗
羽生九段 4勝5敗
糸谷八段 4勝5敗
三浦九段 4勝5敗
稲葉八段 4勝5敗
木村王位 4勝5敗=降級
久保九段 2勝7敗=降級
4勝5敗が実に6名。リーグ中盤、羽生九段の降級の可能性が噂されたが、実際結構危なかったことが分かる。
もっとも羽生九段は、1998年度の第57期A級順位戦で、3勝5敗の成績に終わっている。羽生四冠28歳の時である。これ、最終局の星次第では、羽生四冠にも降級の可能性があった。
これだからA級順位戦は恐ろしい。