一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

大山十五世名人の、50歳以降の挑戦者決定戦での敗退

2020-03-16 01:12:14 | 男性棋士
大山康晴十五世名人の50歳以降の活躍はすごく、タイトル獲得は十段1、棋聖7、王将3の11期である。そして名人、十段、棋聖、王位、王座(準タイトル戦時)、棋王、王将と、すべてのタイトル戦の挑戦者になった。
これだけでもすごいが、では挑戦者決定戦で負けたことはどのくらいあるのか、調べてみた。

1980年 第21期王位戦 先○中原誠名人VS●大山王将
1980年 第37期棋聖戦 先○二上達也九段VS●大山王将
1981年 第6期棋王戦 先○米長邦雄九段VS●大山王将
1988年 第13期棋王戦 先○谷川浩司王位VS●大山十五世名人

以上4つあった。王位戦は紅白の挑戦者決定戦、棋聖戦と棋王戦は、本戦トーナメントの決勝である(棋王戦は当時、決勝一番勝負だった)。そのうち3つが1980年度に集中しており、興味深い。
この年大山十五世名人は57歳。王将のタイトルを持ち、1981年1月からの防衛戦では、米長棋王の挑戦を4勝1敗で退けた。年度成績は41勝17敗。この前年度は53勝もしているし、バケモノと言うしかない。
1980年度の3棋戦のタイトル保持者は米長王位・棋聖、中原棋王だったが、もし3つとも挑戦していたら、1つくらい奪取できていたのではないか。その戦いぶりを、見てみたかったと思う。
さて羽生善治九段は今年50歳になるが、どこまで活躍できるだろう。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする