2月27日のA級順位戦で渡辺明三冠が9戦全勝を達成し、順位戦の連勝を「21」に伸ばしたのは記憶に新しい。一流棋士ばかり揃う上位クラスで2期連続全勝したのは奇跡的といえる。
ではここで、順位戦の連勝記録を、いま一度整理しておこう。
26連勝…森内俊之六段 第49期C級2組~第51期B級2組(8+10+8)
21連勝…脇謙二五段 第40期C級2組~第42期C級1組(13+8)
21連勝…渡辺明三冠 第77期B級1組~第78期A級(12+9)
20連勝…丸山忠久八段 第55期B級2組~第57期A級(7+12+1)
19連勝…藤井猛六段 第52期C級2組~第54期B級2組(8+10+1)
18連勝…中原誠五段 第21期C級2組~第22期C級1組(12+6)
18連勝…藤井聡太七段 第76期C級2組~第77期C級1組(10+8)
他にもあるかもしれないが、ご容赦願う。
歴代1位は、1990年度の第49期C級2組から、第51期のB級2組にかけて記録した、森内六段の26連勝である。
2期連続昇級した森内六段は、第51期も終盤まで8連勝。9戦目は佐伯昌優八段と当たった。ここまで佐伯八段は0勝8敗で降級が確定しており、誰もが森内六段の勝ちを予想した。しかし佐伯八段は中飛車からうまく捌き、制勝。森内六段は投了を告げたあと、茫然自失。佐伯八段が「なんか、やろか」とつぶやいて感想戦が始まった。
結局森内六段はこの1敗が響いて、最終局は勝ったものの、頭ハネを食らった。
なお佐伯八段は前期最終局でも、降級点が決まっていながら羽生善治棋王を破っている。実はB級2組で最強だったんじゃないか、の声が上がったものだ。
20連勝は丸山八段。B級1組では12連勝で昇級昇段。このクラスでの全勝は初めての快挙だった。
中原五段と藤井七段の18連勝は、デビューからの連勝記録。19戦目、中原五段が木村義徳五段に敗れた将棋は、以前紹介した。
藤井七段を除く脇八段以外は、後に竜王か名人を獲っている。藤井七段も、将来の竜王or名人が約束されたようなものだ。
なお上記にはないが、羽生九段の「21連勝」を加える人もいるようだ。
羽生九段は2007年度の第66期A級で、○○●のあと6連勝し、森内名人に挑戦。4勝2敗で奪取したあと、第67期、第68期と防衛。しかし第69期に、森内九段に3勝4敗で敗れ失冠した。
翌第70期A級では9戦全勝し、森内名人にリターンマッチ。返り討ちに遭ったが、翌第71期は6連勝のあと、●○○の8勝1敗で、またもや挑戦したのだった。
つまり、名人戦七番勝負の星を考慮に入れず、「第66期6+第70期9+第71期6」で21連勝になる、というわけである。実に足掛け6年での達成だ。
まあ、確かにこの考えもアリであろう。
それにしても凄まじきは羽生九段の勝ちっぷりで、一流ぞろいのA級で、この成績はあり得ない。ちなみに、現在まで羽生九段のA級通算成績は、121勝47敗(.702)である。
なお第71期の七番勝負も、羽生九段は敗退した。しかし翌第72期も8勝1敗の成績で挑戦、今度は4勝0敗のストレート勝ちで、8期目の名人に就いたのだった。
というわけで、渡辺三冠も21連勝を継続中、という考え方ができる。22戦目がいつになるか分からないが、単独2位になれるかどうか。
ではここで、順位戦の連勝記録を、いま一度整理しておこう。
26連勝…森内俊之六段 第49期C級2組~第51期B級2組(8+10+8)
21連勝…脇謙二五段 第40期C級2組~第42期C級1組(13+8)
21連勝…渡辺明三冠 第77期B級1組~第78期A級(12+9)
20連勝…丸山忠久八段 第55期B級2組~第57期A級(7+12+1)
19連勝…藤井猛六段 第52期C級2組~第54期B級2組(8+10+1)
18連勝…中原誠五段 第21期C級2組~第22期C級1組(12+6)
18連勝…藤井聡太七段 第76期C級2組~第77期C級1組(10+8)
他にもあるかもしれないが、ご容赦願う。
歴代1位は、1990年度の第49期C級2組から、第51期のB級2組にかけて記録した、森内六段の26連勝である。
2期連続昇級した森内六段は、第51期も終盤まで8連勝。9戦目は佐伯昌優八段と当たった。ここまで佐伯八段は0勝8敗で降級が確定しており、誰もが森内六段の勝ちを予想した。しかし佐伯八段は中飛車からうまく捌き、制勝。森内六段は投了を告げたあと、茫然自失。佐伯八段が「なんか、やろか」とつぶやいて感想戦が始まった。
結局森内六段はこの1敗が響いて、最終局は勝ったものの、頭ハネを食らった。
なお佐伯八段は前期最終局でも、降級点が決まっていながら羽生善治棋王を破っている。実はB級2組で最強だったんじゃないか、の声が上がったものだ。
20連勝は丸山八段。B級1組では12連勝で昇級昇段。このクラスでの全勝は初めての快挙だった。
中原五段と藤井七段の18連勝は、デビューからの連勝記録。19戦目、中原五段が木村義徳五段に敗れた将棋は、以前紹介した。
藤井七段を除く脇八段以外は、後に竜王か名人を獲っている。藤井七段も、将来の竜王or名人が約束されたようなものだ。
なお上記にはないが、羽生九段の「21連勝」を加える人もいるようだ。
羽生九段は2007年度の第66期A級で、○○●のあと6連勝し、森内名人に挑戦。4勝2敗で奪取したあと、第67期、第68期と防衛。しかし第69期に、森内九段に3勝4敗で敗れ失冠した。
翌第70期A級では9戦全勝し、森内名人にリターンマッチ。返り討ちに遭ったが、翌第71期は6連勝のあと、●○○の8勝1敗で、またもや挑戦したのだった。
つまり、名人戦七番勝負の星を考慮に入れず、「第66期6+第70期9+第71期6」で21連勝になる、というわけである。実に足掛け6年での達成だ。
まあ、確かにこの考えもアリであろう。
それにしても凄まじきは羽生九段の勝ちっぷりで、一流ぞろいのA級で、この成績はあり得ない。ちなみに、現在まで羽生九段のA級通算成績は、121勝47敗(.702)である。
なお第71期の七番勝負も、羽生九段は敗退した。しかし翌第72期も8勝1敗の成績で挑戦、今度は4勝0敗のストレート勝ちで、8期目の名人に就いたのだった。
というわけで、渡辺三冠も21連勝を継続中、という考え方ができる。22戦目がいつになるか分からないが、単独2位になれるかどうか。