一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1000勝に近い棋士

2020-03-15 00:18:41 | 将棋雑記
6日に行われた第78期C級2組順位戦で、桐山清澄九段は負け、順位戦の全ての戦いを終えた。桐山先生、お疲れ様でございました。
そして注目の通算勝利は、来期のNHK杯予選の結果が分からないのだが、仮に0勝だとすると、「994」のままとなる。
残る対局は第33期竜王戦ランキング戦5組・昇級者決定戦で、1回戦の安用寺孝功六段に勝てば残留となり、次期の竜王戦も指せる。もし負け、残留決定戦も負けたらすべて終わり、引退となる。
そして第34期でまた5組に残留すれば、第35期の竜王戦に参加できる。第35期は4組昇級が絶対条件で、残留止まりだと、引退となる。(8月4日加筆:青野照市九段によると、桐山九段は第34期に5期残留でも、引退になるという。調べ不足をお詫びします)
1000勝を達成するには、この竜王戦で6勝しなければならない。現在の桐山九段を見るにもはや不可能だが、1勝でも多く上乗せしてほしい。

現在1000勝を達成した棋士は9人に上るが、では、今後達成しそうな棋士はどのくらいいるだろう。
ピックアップしてみよう。

森下卓九段53歳 937勝665敗
森内俊之九段49歳 919勝577敗
丸山忠久九段49歳 919勝534敗
郷田真隆九段48歳 893勝557敗
深浦康市九段48歳 848勝502敗

森下九段は若手時代「1500勝する」と豪語したことがあったと思うのだが、中年になって勝利ペースはガクンと落ち、さすがに1500勝は無理となった。けど1000勝は行くだろう。
森内九段はフリークラスなので対局数が少ないが、引退までの時間は十分あり、こちらも達成するだろう。
丸山九段、郷田九段はバリバリの現役なので、余裕でクリアできる。
深浦九段はあと152勝だが、まだ40代なので、こちらも達成濃厚だ。

続いて、まだ1000勝には遠く及ばないけれど、現役を続けていればいずれ達成できる、という棋士。

久保利明九段44歳 761勝483敗
渡辺明三冠35歳 655勝330敗
豊島将之竜王・名人29歳 479勝213敗
藤井聡太七段17歳 162勝32敗

久保九段はあと239勝だが、まだ44歳という若さであり、よほどおかしなことがない限り、1000勝は達成するだろう。
早熟の天才・渡辺三冠も同様。やはり中学生棋士のアドバンテージは大きい。
豊島竜王・名人も、まだ500勝にも満たないが、このまま活躍を続ければ、1000勝は約束されたようなものだ。
藤井七段の1000勝もカタイ。何しろ、一般的には奨励会員の年齢なのに、もう162勝もしているのだ。今後何勝を上乗せするのか、見当もつかない。

最後に、達成微妙な棋士である。

高橋道雄九段59歳 858勝710敗
南芳一九段56歳 822勝693敗

「花の55年組」から、2棋士をピックアップした。どちらも微妙な数字で、70歳まで現役を続けるとして、高橋九段は年平均12.9勝、南九段は12.7勝を必要とする。それ以前に引退の可能性もあるわけで、これは相当ハードルが高い。
しかし達成の有無を確認する日はだいぶ先。そのときのおのが姿を、想像するだけでも恐ろしい。
コメント
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