一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

悪夢の社団戦2020(5)

2020-11-08 00:33:32 | 社団戦
さて、打ち上げである。藤宮氏は先に帰ってしまった。藤原父子も帰宅。山本氏は体調がいまひとつで帰宅。星野氏は歯槽膿漏が悪化したとかで不参加。結果、木村晋介会長、Kan氏、三上氏、山野氏、阿部氏、私の6人の参加となった。最終日はいちばん参加人数が多いと思いきや、最も少なくなってしまった。
大通り沿いにある、鶏肉専門の居酒屋に入る。全員生ビールを頼んで乾杯である。
ではここで、席の配置を記しておこう。

     壁

  木村 阿部 Kan
壁     □
  山野 一公 三上

各自優勝を逃した悔しさはあったが、まずまずいい顔をしている。ここから通常は、指した将棋の話になるのだが、私と山野氏以外の4名は1勝しか挙げておらず、振り返るには味が悪い。
無難な藤井聡太二冠の話題になり、私が「デビュー29連勝、タイトル2期、高校生九段はすごい」と感心した。
しばらくその話で持ち切りだったが、Kan氏が不審そうに
「藤井さんはまだ八段でしょ?」
と異議を唱えた。「九段は名人1期か竜王2期か、タイトル3期。藤井さんはタイトル2期だからまだでしょ」
これはその通りで、私としたことが、勘違いをしていた。
そして話題は竜王戦七番勝負である。とりあえず羽生善治九段のタイトル100期を見たい、でみなの意見は一致した。
つまみは鶏肉料理が主。もちろんどれも旨い。
あとは女流棋士の話題になったりする。ここは男ばかりだから話の方向性は一緒だが、AkuさんやA氏の奥さんがいたら、別の展開になっただろう。
山野氏からは、イヤな同僚についての相談があった。その彼は「会社を辞める」とか言って周りを困らせているらしい。だけど私は「彼は絶対に辞めません」と断言した。阿部氏も
「本当に辞める人は、黙って辞めます」
と追随してくれた。「辞める」を脅迫の一単語にしている手合いは、絶対に辞めない。
阿部氏の会社には、広瀬章人八段や一流棋士が稽古に来ているらしい。
佐藤康光九段はあるイベントで、自分がその場で指導対局をし棋力認定をし、その場で免状を発行(販売)する趣向も披露したという。会長だからできる芸当だが、素晴らしいと思う。
ちなみに阿部氏は「NHK将棋講座」テキストで、四段の認定証を取得したという。
「四段」は相当な強豪で、私も昔「将棋マガジン」で取得したが、まだその棋力に達していない。
さて来年の社団戦は藤原息子君の成長もあり楽しみだが、もし奨励会に入ってしまうと、社団戦には出られないことにみなが気付いた。ここは痛し痒しである。
そんなこんなで大いに盛り上がったが、三上氏が退席するのを潮に、私たちも散会することにした。今回のお代はひとり3,000円。
時刻は18時を過ぎたばかりである。二次会に向かう人もいたかもしれないが、私は味よく帰ることにした。

帰宅して考えたのだが、最終戦の投了図で、丸紅氏が△1二玉と指したらどうなっていたのだろう。

△1二玉には▲1三金△同玉▲1一竜と追うが、△1二銀で3四へ逃げ道ができる。以下▲3一角の離し角が常道だが、△2三玉▲2二竜△3四玉▲2四竜△4五玉▲5四竜△3六玉はわずかに詰まない。▲2二竜のところ▲2二角成も同様に詰まない。
(21時20分加筆訂正:上記△3六玉以下、▲3九香△3七桂▲同香△同成銀▲4八桂△同成銀▲3七歩△4七玉▲5六竜まで詰み。▲3九香にはほかの合駒も詰む)
そこで▲3一角を▲2二角としてみる。以下△2三玉▲1二竜△3四玉(△同玉は▲1三銀△2三玉▲2四飛まで)▲3三角成△4五玉▲5六銀打△同成銀(△3六玉は▲4八桂まで)▲同銀△同玉▲5七歩△同玉(△4六玉は▲4七歩以下)▲6九桂(参考A図)で、以下一例は△4七玉▲5八銀△4六玉▲5七銀△4七玉▲4八飛△3六玉▲3七歩△2五玉▲2六歩△同玉▲2七歩△同玉▲2八香(参考B図)まで詰む。▲1三金から数えて31手詰だ。


手順中▲3三角成を△同玉も、▲3二竜△4四玉▲4三竜△5五玉▲5四竜(参考C図)△6六玉▲6八香△6七歩▲7八桂で詰む。

しかしこれらの手順は、実戦では指せなかったと思う。▲1三金とせず冷静に▲3二とと指せたらいいが、詰ましに行っていたら、勝敗はどう転んだか分からなかった。
第1日の一歩千金・大将戦との最後もそうだったが、今回は最終盤で助けられたことが多かった。負けた2局もチームの勝敗には関係なかったし、今年に関していえば、私は運がよかったようだ。

来年の社団戦が通常通り行われればいいが、そもそも来年のことを考えたくはない。体もあっちこっちガタがきているし、私自身、明日がつまらないのである。
今年の将棋のメインイベントが終わり、私は気が抜けてしまった。
コメント
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