一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

悪夢の社団戦2020(4)

2020-11-07 02:11:31 | 社団戦

第4図以下の指し手。▲4六歩△8七歩成▲同金△5六歩▲6七金△3六銀▲8五銀△同桂▲8六角△4七銀成▲2八飛△4六成銀▲8一飛△6五歩▲同銀△5七歩成▲7六金△7七歩▲8五飛成△6七と▲7七桂△5五銀(第5図)

右の藤原息子君は攻め急ぎがあり、その後反撃に遭って具合が悪くなっている。今日初めて、形勢不利な局面を見た。
局面。△8五飛では△8五桂を読み、▲8二と△7七桂成▲同桂で先手十分と見ていたから、△8五飛には慌てた。
とりあえず▲4六歩と打ったが、△3六銀に我に返り、やっと▲8五銀と飛車を取った。
以下丸紅氏の攻めをいなす感じで優位を持続していると思ったが、△5五銀と出られてみると、次の△6六とも大きい。思ったほど形勢はよくないのだった。

第5図以下の指し手。▲2四歩△同歩▲8一竜△5一歩▲5四桂△3一角▲4二歩△6六と▲同金△同銀▲4一歩成△5三角▲4二と△同金引▲同桂成△同角▲4三歩△7五角(第6図)

藤原息子君はうまく凌ぎ、また反撃に出て、今度は勝勢になったようだ。以下、息子君が勝った。この勝ちは大きい。
私は▲2四歩△同歩と味をつけて▲8一竜と突っ込んだが、▲2四歩は1歩を渡したうえ後手玉の懐を拡げてよくなかった。単に▲8一竜だった。
▲5四桂はつまらない攻めだが、ほかに思いつかなかった。△5三角は▲5一竜が幸便なので△3一角だが、▲4二歩が利いた。この攻めが間に合えば先手有望となる。
丸紅氏も△6六とから金を取るが私も金を取り返し、▲4三歩。△同金なら▲4四歩△同金▲2四飛があるので、丸紅氏は△7五角。実はこの飛び出しがまったく見えておらず、私はまたも慌てた。

第6図以下の指し手。▲7五同角△同銀▲4二歩成△同金▲3四金△1二角▲2三歩△同角▲3一角△同玉▲2三金(第7図)

丸紅大将氏に、「○さんは負けました」の報告が入る。ということは、こちらが2勝はしていることになる。あと1勝をどこかでしていないか。
私は▲7五同角と取ったが、△同銀でずいぶん迫られてきた。私は▲4二歩成と捨てたが、これも疑問。▲4二金と張り付くべきだったか。
△4二同金に▲3四金は、どのくらい攻めになっているのか。こちらも時間がなくこのあたり、まったくビジョンが見えていなかった。
もう周りの将棋はだいぶ終わり、私の周りにギャラリーが集まっているのが分かる。
△1二角には▲2三歩△同角。これに▲2四飛は△1三金で次の攻め方が分からなかったので、▲3一角から玉を下段に落とした。先手は▲5一竜を実現したいのだ。

第7図以下の指し手。△8九金▲9七玉△2二銀▲5一竜△4一歩▲4三歩△2三銀▲4二歩成△2一玉▲4一竜(投了図)
まで、一公の勝ち。

第7図では△2二銀がイヤだった。これに▲5一竜は△4一金打と竜を叱れる。先手も▲3二歩と攻められるが、全然読めていなかった。
丸紅氏は△8九金。これを▲同玉は△4五角で先手が負ける。だが▲9八玉は何かのときの△8六桂があるので、度胸を決めて▲9七玉と上がった。これに△7九角なら▲8八歩で凌いでいる(だが冷静に考えれば△8九金は▲同玉と取り、△6七角には▲7八角と打ち返し、先手勝勢だった。持駒に角が戻ってきたのをうっかりした。これでは私も木村晋介会長のことを非難できない)。
丸紅氏は△2二銀と受けに回ったが、私は安心して▲5一竜。そして△4一歩に▲4三歩が決め手となった。△4三同金には▲3二歩があり、後手は収拾がつかない。
丸紅氏は△2三銀とし、私の▲4一竜に投了した。

「△3三桂がおかしかったですか?」
と丸紅氏。
「確かに。それを跳ねてもらったんで、若干指しやすくなったと感じました」
「△8九金に▲9七玉で手がないのも痛かった。△7九角は▲8八歩があるし、△8五桂も▲7七桂があるから打てないし」
「偶然すべての駒がいい所に利いていました」
これで3勝となり、ホッと一息である。もっとも私が4勝目だったらしく、私の勝利は関係なかった。
三将以下のメンバーは、山野氏○、阿部氏○、木村会長●だった。Kan監督は結局に参戦せず、星野氏もアカシヤ書店の営業に専念したようだ。
これで全行程が終わり、将棋ペンクラブは

③③③2 ④③③③ 2③④

のチーム9勝2敗でフィニッシュ。1回平均3勝ながら、チーム9勝は上出来である。誰かが負けても誰かが勝ち、不思議と3勝することが多かった。チームMVPは藤原息子君で、9勝2敗。2日目からは、危なげがなかった。ちなみに私は6勝2敗。大将として、最低限の働きはしただろうか。
優勝は一歩千金で、10勝1敗。今日も3連勝だった。ちなみにこの1敗は、将棋ペンクラブが付けたものである。
2位は9勝2敗で石神井将棋教室が滑り込んだ。ペンクラブとは直接対決がなく、勝星が3差あった。
そして3位が将棋ペンクラブである。6部のチームと混合だったのに、この弱小チームが入賞するとは思わなんだ。
4位は8勝3敗で棋心スピリッツ。最終戦で一歩千金との対戦がとなり、一歩千金が3-2で勝った。ここで棋心が勝っていれば9勝2敗、勝数の差で2位となり、将棋ペンクラブが4位に落ちていた。ペンクラブは最後の最後でツキがあったようである。
表彰式はなかったが、賞状をいただき、記念写真を撮った。副賞は図書カード5000円分で、私も500円カードをいただいた。これは価値ある500円である。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする