一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

女流順位戦開幕局の結果と、女流名人戦リーグ最終局

2020-11-15 00:32:15 | 女流棋戦
13日の女流順位戦開幕戦は、LPSAからは渡部愛女流三段、島井咲緒里女流二段、礒谷真帆女流初段、堀彩乃女流1級と出場したが、全勝した。たぶんだが、対女流棋士会でLPSA勢が1日に4戦4勝したのは史上初だと思う。
そのほかは加藤圭女流初段が清水市代女流七段に勝つなど、ちょこちょこ波乱があった。
もっとも加藤女流初段は女流名人リーグで残留を決め、女流王位リーグ入りも決め、メキメキと実力を付けている。今後の対局も期待大だ。

16日には第47期女流名人戦リーグの最終戦がある。挑戦権と陥落が絡み、これが最終戦の醍醐味である。勝敗と対戦カードは次のとおり(マル数字は順位)。

⑦加藤桃子女流三段(8勝0敗)VS⑦加藤圭女流初段(5勝3敗)
②伊藤沙恵女流三段(7勝1敗)VS⑤鈴木環那女流三段(5勝3敗)
③香川愛生女流三段(3勝5敗)VS⑥上田初美女流四段(2勝6敗)
①室谷由紀女流三段(2勝6敗)VS⑦山根ことみ女流二段(3勝5敗)
④渡部愛女流三段(3勝5敗)VS⑦千葉涼子女流四段(2勝6敗)

挑戦権争いは加藤桃子女流三段が有利だが、相手の加藤圭女流初段ももはやトップ10の実力があり、予断は許さない。いずれにしても、挑戦を狙う2名と残留を決めている2名の対局となり、条件は同じだ。
裏の注目は残留争いだ。現在6敗の上田女流四段、千葉女流四段は陥落が決まっており、残り4名中2名が陥落する。順番に見てみよう。
まず、順位1位の室谷女流三段は、負ければ陥落。自身が勝ち、香川女流三段と渡部女流三段のどちらかが負ければ残留。残留確率37.5%。
3位の香川女流三段は、勝てば残留。負けると、渡部女流三段が勝った場合、陥落。残留確率75%。
4位の渡部女流三段は、勝てば残留。負ければ陥落。残留確率50%。
7位の山根女流二段は、負けると陥落。自身が勝ち、香川女流三段と渡部女流三段のどちらかが負ければ、残留。残留確率37.5%。

残留確率の計算は間違っているかもしれない。いろいろ煩雑だが、こういう時は、自身が勝てば残留、負ければ陥落と相場が決まっている。
女流順位戦が創設されたとはいえ、女流名人戦リーグの9局確保も大きい。皆さま頑張ってください。
コメント (2)
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