藤井聡太棋聖に渡辺明名人が挑戦する第92期棋聖戦の第1局は、藤井棋聖が勝った。そして第2局は18日(金)に淡路島で行われた。渡辺名人はここを取らないと、相当苦しくなる。
本シリーズは藤井棋聖の対局ゆえ第2局もABEMAで放送があったが、午前9時すぎにチャンネルを合わせると、お隣の麻雀を放送していた。将棋の観戦者が多いと配信枠が足りなくなり、とりあえず麻雀を流していることがあるようだ。
ここで萎えた私は以後も戦況をほとんど確認することなく、夜にABEMAを見たら、藤井棋聖が勝っていた。渡辺名人には悪いが、「やっぱりな」が率直な感想だった。
その後いろいろ情報収集をすると、将棋は藤井棋聖の先手で、角換わりになったらしい。そして藤井棋聖は早い段階から、秒読み(残り数分)になっていたようだ。
藤井棋聖の素晴らしいところは、どの局面でも深い集中力をもって長時間考えることだ。スポンサーとしてはありがたいことだろう。
もっとも渡辺名人は「時間勝負で我に利あり」と進めていたようだ。だが、中盤で金銀交換をしなかった逸機が祟って、その差を挽回できなかったらしい。駒落ちの対局だと、二枚落ちなら○手、角落ちなら○手まで疑問手が指せる、という指針がある。しかし対藤井棋聖になると、1手の疑問手が命取りになるようだ。恐ろしいとしか言いようがない。
終局時の残り時間は、渡辺名人の1分に対し、藤井棋聖は2分。最後は消費時間が逆転しているのが皮肉である。たぶん藤井棋聖は加藤一二三九段と同じで、持ち時間がなくても、正解手は指せるのだ。だが考えるのが楽しくて、つい奥の奥まで掘り下げてしまうのだろう。まったく、こんなスーパーマシンに勝たねばならないのだから、ふつうの棋士は大変だ。
さてこれで渡辺名人は、昨年に続き2連敗となった。そして通算成績も、藤井棋聖の7勝に渡辺名人の1勝となった。これは渡辺名人に限らないが、超一流棋士が、ひとりの棋士にこれだけ勝率が悪くなったのは、初めてではなかろうか。
渡辺名人は最多冠保持者で、現役最強である。だが藤井棋聖の前には、その威光が霞んでしまう。もはや私には、渡辺名人が勝つイメージがまったく見えない。
第3局は沼津市で7月3日(土)に行われるが、どうなるか。
本シリーズは藤井棋聖の対局ゆえ第2局もABEMAで放送があったが、午前9時すぎにチャンネルを合わせると、お隣の麻雀を放送していた。将棋の観戦者が多いと配信枠が足りなくなり、とりあえず麻雀を流していることがあるようだ。
ここで萎えた私は以後も戦況をほとんど確認することなく、夜にABEMAを見たら、藤井棋聖が勝っていた。渡辺名人には悪いが、「やっぱりな」が率直な感想だった。
その後いろいろ情報収集をすると、将棋は藤井棋聖の先手で、角換わりになったらしい。そして藤井棋聖は早い段階から、秒読み(残り数分)になっていたようだ。
藤井棋聖の素晴らしいところは、どの局面でも深い集中力をもって長時間考えることだ。スポンサーとしてはありがたいことだろう。
もっとも渡辺名人は「時間勝負で我に利あり」と進めていたようだ。だが、中盤で金銀交換をしなかった逸機が祟って、その差を挽回できなかったらしい。駒落ちの対局だと、二枚落ちなら○手、角落ちなら○手まで疑問手が指せる、という指針がある。しかし対藤井棋聖になると、1手の疑問手が命取りになるようだ。恐ろしいとしか言いようがない。
終局時の残り時間は、渡辺名人の1分に対し、藤井棋聖は2分。最後は消費時間が逆転しているのが皮肉である。たぶん藤井棋聖は加藤一二三九段と同じで、持ち時間がなくても、正解手は指せるのだ。だが考えるのが楽しくて、つい奥の奥まで掘り下げてしまうのだろう。まったく、こんなスーパーマシンに勝たねばならないのだから、ふつうの棋士は大変だ。
さてこれで渡辺名人は、昨年に続き2連敗となった。そして通算成績も、藤井棋聖の7勝に渡辺名人の1勝となった。これは渡辺名人に限らないが、超一流棋士が、ひとりの棋士にこれだけ勝率が悪くなったのは、初めてではなかろうか。
渡辺名人は最多冠保持者で、現役最強である。だが藤井棋聖の前には、その威光が霞んでしまう。もはや私には、渡辺名人が勝つイメージがまったく見えない。
第3局は沼津市で7月3日(土)に行われるが、どうなるか。