7日は思うところあって、夕方から大野金曜教室に行った。5月は2日に次いで2回目で、我ながら将棋バカというほかない。
駅前の松屋で並を食べ、午後7時の少し前に入った。
初戦はいきなり、Shin氏と。最近Shin氏とは勝ち負けを交互に繰り返しており、次は私が負ける番だ。だがもちろん、私が勝つつもりである。
将棋はShin氏の先手で、Shin氏の中飛車。Shin氏は毎回違う戦型で来るオールラウンドプレイヤーで、しかも最新定跡に精通しているのが厄介だ。
私は玉頭位取りをしようかどうか迷っていたらおかしくなってしまい、Shin氏に存分の捌きを許してしまった。
最後は▲4一竜(と金を取る)△同玉▲6五金(と銀を取る)まで。駒損がひどく、私は戦意喪失で投了した。
私はその前に▲7一飛成を受けて△7二歩とすべきだったが、それでも私が芳しくなかった。まったく、情けない将棋を指したものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/36/883ed0005b0f7a1eef0bd8d5ae19e76f.png)
2局目は2日も指した少年とで、私の四枚落ち。序盤、私の見落としがあり、▲9三角成とされた。1筋にはと金と成香を作られ、それをじりっと2筋に寄られては、もういけない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/5c/2c9d09e79bc2cf70c2c268d0400499cf.png)
これでは逆転の綾もなく、最後もうまく詰められた。
これは私も雑に指してしまったが、少年がこのまましっかり勉強すれば、私とはすぐ平手の手合いになるだろう。
3局目はいつもの少年とで、私の飛車落ち。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/28/c55d16c27d82a3ec9385996e7182384d.png)
少年はいつもの定跡でくる。これは私も待ち受けているので完璧に反撃し、中盤、私が銀得を果たした。これはさすがに私が勝ったと思ったのだが、少年が▲8二角~▲9一角成から▲6六香としたのが粘り強い手で、ゴチャゴチャやっているうち、また私が負けてしまった。
どうも彼と指すと調子が狂う。
4局目は奨励会員氏に教えていただく。私の居飛車明示に、奨励会員氏は右玉。私は角を交換したが、奨励会員氏は▲7七桂から▲8五歩、そして▲8九飛と回り好調である。
私は△8三歩と受けたいが、そう受けても▲8四歩△同歩▲8三歩△同飛▲7二角で収拾がつかない。つまり受けがないわけで、愕然とした。
となればこれ以上指しても意味がなく、△5四角成と手厚く馬を作られたところで、投了した。奨励会員氏に敗因を聞くと、角交換をして私が悪くなったとのこと。なるほど奨励会員ともなれば、私レベルよりはるかに早い時点で優劣を見切っているのだ。私は大いに感心した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/f4/172817fc1c1fcd9456a2cf657892f7c6.png)
5局目はいよいよ、大野七段に教えていただく。
初手からの指し手。△5四歩▲7六歩△6二銀▲5六歩△5三銀▲2六歩△4二玉▲2五歩△3二玉▲4八銀△4二金▲6八銀△5二金右▲7八金△8四歩▲6九玉△6四歩(第1図)
序盤はとくに述べることもない。△3二玉には▲2四歩を急がず、▲4八銀。さらに▲6八銀から▲7八金で、矢倉を目指す。
△6四歩にはどうするか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/81/ea0ab0166264472d072c1cd90a828e2b.png)
第1図以下の指し手。▲6六歩△2二銀▲5八金△3四歩▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩▲2八飛△2三歩▲4六歩△8五歩▲7七銀△6三金▲3六歩△7四金▲6七金右△6五歩▲同歩△同金(第2図)
第1図でヘンな手を指し、あえて△6五歩を突かせる手もあるが……いや、ない。▲6六歩は、こう指すところだろう。
△3四歩は次に△3三銀があるので、ここで飛車先の歩を交換する。対して大野七段は△4四歩。ここで▲3四飛と歩を取りつつ王手したいが、△3三銀▲3六飛△2八歩で下手不満。よって、黙って▲2八飛と引いた。
大野七段は△8五歩▲7七銀を決め、△7四金から△6五歩▲同歩△同金と1歩を交換に来た。駒台に歩を置かないと話にならない、というわけだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/84/c5a92405d5c632c365e8a70918bf11a0.png)
第2図以下の指し手。▲6六銀△6四金▲6五歩△6三金▲5五歩△3三銀▲5四歩△同銀▲5五歩△4三銀▲4七銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲5六銀(第3図)
五段目まで出てきた金に▲6六歩△6四金と収める指し方はしない。この金を目標にできないかと考えるのが私流だ。とりあえず▲6六銀とぶつけた。△同金なら▲同金で、金銀交換になれば下手十分。よって大野七段は△6四金と引いたが、私は▲6五歩△6三金と引かせ、▲5五歩と突いて好調。以下▲4七銀から▲5六銀と上がって、4月17日の将棋のときのように、厚い形となった。上手陣から見たら脅威のはずで、この将棋は負けられないと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/2b/e38d874f7e4b28c25a763f0b0b1b705a.png)
(つづく)
駅前の松屋で並を食べ、午後7時の少し前に入った。
初戦はいきなり、Shin氏と。最近Shin氏とは勝ち負けを交互に繰り返しており、次は私が負ける番だ。だがもちろん、私が勝つつもりである。
将棋はShin氏の先手で、Shin氏の中飛車。Shin氏は毎回違う戦型で来るオールラウンドプレイヤーで、しかも最新定跡に精通しているのが厄介だ。
私は玉頭位取りをしようかどうか迷っていたらおかしくなってしまい、Shin氏に存分の捌きを許してしまった。
最後は▲4一竜(と金を取る)△同玉▲6五金(と銀を取る)まで。駒損がひどく、私は戦意喪失で投了した。
私はその前に▲7一飛成を受けて△7二歩とすべきだったが、それでも私が芳しくなかった。まったく、情けない将棋を指したものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/36/883ed0005b0f7a1eef0bd8d5ae19e76f.png)
2局目は2日も指した少年とで、私の四枚落ち。序盤、私の見落としがあり、▲9三角成とされた。1筋にはと金と成香を作られ、それをじりっと2筋に寄られては、もういけない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/5c/2c9d09e79bc2cf70c2c268d0400499cf.png)
これでは逆転の綾もなく、最後もうまく詰められた。
これは私も雑に指してしまったが、少年がこのまましっかり勉強すれば、私とはすぐ平手の手合いになるだろう。
3局目はいつもの少年とで、私の飛車落ち。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/28/c55d16c27d82a3ec9385996e7182384d.png)
少年はいつもの定跡でくる。これは私も待ち受けているので完璧に反撃し、中盤、私が銀得を果たした。これはさすがに私が勝ったと思ったのだが、少年が▲8二角~▲9一角成から▲6六香としたのが粘り強い手で、ゴチャゴチャやっているうち、また私が負けてしまった。
どうも彼と指すと調子が狂う。
4局目は奨励会員氏に教えていただく。私の居飛車明示に、奨励会員氏は右玉。私は角を交換したが、奨励会員氏は▲7七桂から▲8五歩、そして▲8九飛と回り好調である。
私は△8三歩と受けたいが、そう受けても▲8四歩△同歩▲8三歩△同飛▲7二角で収拾がつかない。つまり受けがないわけで、愕然とした。
となればこれ以上指しても意味がなく、△5四角成と手厚く馬を作られたところで、投了した。奨励会員氏に敗因を聞くと、角交換をして私が悪くなったとのこと。なるほど奨励会員ともなれば、私レベルよりはるかに早い時点で優劣を見切っているのだ。私は大いに感心した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/f4/172817fc1c1fcd9456a2cf657892f7c6.png)
5局目はいよいよ、大野七段に教えていただく。
初手からの指し手。△5四歩▲7六歩△6二銀▲5六歩△5三銀▲2六歩△4二玉▲2五歩△3二玉▲4八銀△4二金▲6八銀△5二金右▲7八金△8四歩▲6九玉△6四歩(第1図)
序盤はとくに述べることもない。△3二玉には▲2四歩を急がず、▲4八銀。さらに▲6八銀から▲7八金で、矢倉を目指す。
△6四歩にはどうするか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/81/ea0ab0166264472d072c1cd90a828e2b.png)
第1図以下の指し手。▲6六歩△2二銀▲5八金△3四歩▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩▲2八飛△2三歩▲4六歩△8五歩▲7七銀△6三金▲3六歩△7四金▲6七金右△6五歩▲同歩△同金(第2図)
第1図でヘンな手を指し、あえて△6五歩を突かせる手もあるが……いや、ない。▲6六歩は、こう指すところだろう。
△3四歩は次に△3三銀があるので、ここで飛車先の歩を交換する。対して大野七段は△4四歩。ここで▲3四飛と歩を取りつつ王手したいが、△3三銀▲3六飛△2八歩で下手不満。よって、黙って▲2八飛と引いた。
大野七段は△8五歩▲7七銀を決め、△7四金から△6五歩▲同歩△同金と1歩を交換に来た。駒台に歩を置かないと話にならない、というわけだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/84/c5a92405d5c632c365e8a70918bf11a0.png)
第2図以下の指し手。▲6六銀△6四金▲6五歩△6三金▲5五歩△3三銀▲5四歩△同銀▲5五歩△4三銀▲4七銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲5六銀(第3図)
五段目まで出てきた金に▲6六歩△6四金と収める指し方はしない。この金を目標にできないかと考えるのが私流だ。とりあえず▲6六銀とぶつけた。△同金なら▲同金で、金銀交換になれば下手十分。よって大野七段は△6四金と引いたが、私は▲6五歩△6三金と引かせ、▲5五歩と突いて好調。以下▲4七銀から▲5六銀と上がって、4月17日の将棋のときのように、厚い形となった。上手陣から見たら脅威のはずで、この将棋は負けられないと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/2b/e38d874f7e4b28c25a763f0b0b1b705a.png)
(つづく)