アマ強豪の小山怜央氏(29歳)が、13日の第16回朝日杯将棋オープン戦で中川大輔八段に勝ち、直近の成績を10勝5敗とし、棋士編入試験の受験資格を獲得した。
まず、達成までの対戦成績を記しておこう。
2018-12-24 第32期竜王ランキング戦6組1回戦 ○室岡克彦七段
2019-01-19 第32期竜王ランキング戦6組2回戦 ●長谷部浩平四段
2019-06-29 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ●杉本和陽五段
2019-12-14 第33期竜王ランキング戦6組1回戦 ○大平武洋六段
2020-01-25 第33期竜王ランキング戦6組2回戦 ●松本佳介七段
2020-11-29 第34期竜王ランキング戦6組1回戦 ○泉正樹八段
2020-12-29 第34期竜王ランキング戦6組2回戦 ○門倉啓太五段
2021-02-14 第34期竜王ランキング戦6組3回戦 ○出口若武六段
2021-03-24 第34期竜王ランキング戦6組4回戦 ○西山朋佳女流二冠
2021-04-28 第34期竜王ランキング戦6組準決勝 ●長谷部浩平四段
2021-12-08 第35期竜王ランキング戦6組1回戦 ○加藤桃子女流三段
2021-12-27 第35期竜王ランキング戦6組2回戦 ●大平武洋六段
2022-07-09 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○岡部怜央四段
2022-08-06 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○戸辺誠七段
2022-09-13 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○中川大輔八段
2022-09-13 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝戦 ○井出隼平五段
以上、11勝5敗。本日、午後に行われた決勝戦で井出五段にも勝ち、二次予選進出を決めた。これも大きい。
16局の内訳は、竜王戦が11局、朝日杯が5局。竜王戦が飛び抜けて多いが、小山氏は「アマ竜王戦男」で、昨年行われた特別大会を含め、準アマ竜王が4回もある。そして今年、念願のアマ竜王を獲得した。実力で竜王戦に出場し続けているのだ。
その竜王戦は史上最高の公式戦だから、棋士も力を入れて指す。そこで7勝(4敗)しているのが素晴らしい。つまり指運ではなく、実力で読み勝っている、ということだ。
ただそんなわけだから受験達成まで、4年近くもかかってしまった。
小山氏は仕事を辞め退路を断ち、棋士編入試験一本に絞っていた。当然受験するだろう。
試験は来月以降になるから、試験官は10月デビューのルーキーが加わる。すなわち、
狩山幹夫四段、岡部怜央四段、徳田拳士四段、藤本渚四段、齊藤裕也四段
の5名となる。
現行のルールになってからの受験は4人目だが、奨励会を経験していないケースは初めて。これを試験官側はどう捉えているのだろう。
つまり、過去の受験者3名は試験官から見れば、同じ釜の飯を食った「仲間」。だから力を出しにくい面もあったと思う。
しかし今回、奨励会未経験者に四段になられたらプロの沽券に関わるわけで、里見香奈女流五冠戦以上に、全力で阻止しに来る気がするのだ。
秋の戦いが楽しみである。
まず、達成までの対戦成績を記しておこう。
2018-12-24 第32期竜王ランキング戦6組1回戦 ○室岡克彦七段
2019-01-19 第32期竜王ランキング戦6組2回戦 ●長谷部浩平四段
2019-06-29 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ●杉本和陽五段
2019-12-14 第33期竜王ランキング戦6組1回戦 ○大平武洋六段
2020-01-25 第33期竜王ランキング戦6組2回戦 ●松本佳介七段
2020-11-29 第34期竜王ランキング戦6組1回戦 ○泉正樹八段
2020-12-29 第34期竜王ランキング戦6組2回戦 ○門倉啓太五段
2021-02-14 第34期竜王ランキング戦6組3回戦 ○出口若武六段
2021-03-24 第34期竜王ランキング戦6組4回戦 ○西山朋佳女流二冠
2021-04-28 第34期竜王ランキング戦6組準決勝 ●長谷部浩平四段
2021-12-08 第35期竜王ランキング戦6組1回戦 ○加藤桃子女流三段
2021-12-27 第35期竜王ランキング戦6組2回戦 ●大平武洋六段
2022-07-09 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○岡部怜央四段
2022-08-06 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○戸辺誠七段
2022-09-13 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○中川大輔八段
2022-09-13 第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝戦 ○井出隼平五段
以上、11勝5敗。本日、午後に行われた決勝戦で井出五段にも勝ち、二次予選進出を決めた。これも大きい。
16局の内訳は、竜王戦が11局、朝日杯が5局。竜王戦が飛び抜けて多いが、小山氏は「アマ竜王戦男」で、昨年行われた特別大会を含め、準アマ竜王が4回もある。そして今年、念願のアマ竜王を獲得した。実力で竜王戦に出場し続けているのだ。
その竜王戦は史上最高の公式戦だから、棋士も力を入れて指す。そこで7勝(4敗)しているのが素晴らしい。つまり指運ではなく、実力で読み勝っている、ということだ。
ただそんなわけだから受験達成まで、4年近くもかかってしまった。
小山氏は仕事を辞め退路を断ち、棋士編入試験一本に絞っていた。当然受験するだろう。
試験は来月以降になるから、試験官は10月デビューのルーキーが加わる。すなわち、
狩山幹夫四段、岡部怜央四段、徳田拳士四段、藤本渚四段、齊藤裕也四段
の5名となる。
現行のルールになってからの受験は4人目だが、奨励会を経験していないケースは初めて。これを試験官側はどう捉えているのだろう。
つまり、過去の受験者3名は試験官から見れば、同じ釜の飯を食った「仲間」。だから力を出しにくい面もあったと思う。
しかし今回、奨励会未経験者に四段になられたらプロの沽券に関わるわけで、里見香奈女流五冠戦以上に、全力で阻止しに来る気がするのだ。
秋の戦いが楽しみである。